2012年7月4日、スタート直後にアタックを仕掛けた新城幸也(ユーロップカー)がラスト8kmまでエスケープ。逃げ切りは叶わなかったが、その積極的な走りが評価され、敢闘賞を獲得した。落車多発のゴールスプリントはアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)が制している。

ゴールスプリントを制したアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)ゴールスプリントを制したアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル) photo:Cor Vosユキヤはスタートフラッグが振られると同時にアタック。ダヴィ・モンクティエ(フランス、コフィディス)とアントニー・ドゥラプラス(フランス、ソール・ソジャサン)とともに最大8分30秒のリードを得て逃げ、暫定バーチャルリーダーとなった。

ユキヤは中間スプリントポイントを先頭通過。しかしスピードの上がったメイン集団にラスト8kmで吸収される。マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームスカイ)らが落車する中、グライペルが今大会最初の勝利を飾った。

逃げの切っ掛けを作り、積極的に逃げたユキヤは敢闘賞を獲得。日本人の敢闘賞獲得は2009年最終ステージで逃げた別府史之(当時スキル・シマノ)に続く史上2人目の快挙。

敢闘賞を獲得した新城幸也(日本、ユーロップカー)敢闘賞を獲得した新城幸也(日本、ユーロップカー) photo:Makoto Ayano

詳しくは後ほどレースレポートでお伝えします。

ツール・ド・フランス2012第4ステージ結果
1位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)           5h18'32"
2位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD)
3位 トム・フィーラース(オランダ、アルゴス・シマノ)
4位 マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
5位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)
6位 ジョナサン・キャントウェル(オーストラリア、サクソバンク・ティンコフバンク)
7位 ダリル・インペイ(南アフリカ、オリカ・グリーンエッジ)
8位 クリス・ボックマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)
9位 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、チームスカイ)
10位 ルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル)
110位 新城幸也(日本、ユーロップカー)

個人総合成績 マイヨ・ジョーヌ
1位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン) 20h04'02″
2位 ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)            +07"
3位 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)
4位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)    +10"
5位 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、チームスカイ)      +11"
6位 デニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ)               +13"
7位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)       +17"
8位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)   +18"
9位 ライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・シャープ)
10位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック・ニッサン)     +19"
53位 新城幸也(日本、ユーロップカー)                   +02'03"

ポイント賞 マイヨ・ヴェール
ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)

山岳賞 マイヨ・ブラン・アポワ・ルージュ
ミカエル・モルコフ(デンマーク、サクソバンク・ティンコフバンク)

新人賞 マイヨ・ブラン
ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)

チーム総合成績
チームスカイ

敢闘賞
新城幸也(日本、ユーロップカー)

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos