第2スポンサーにティンコフ加入　ダブル銀行スポンサーで"サクソバンク・ティンコフバンク”に

サクソバンクに共同スポンサーとしてティンコフバンクが加わることになった。ツール・ド・フランスから"サクソバンク・ティンコフバンク"へと名称変更し、ジャージのデザインも変わる。

サクソバンク・ティンコフバンクのジャージデザイン (c)Team SaxoBankティンコフ銀行は「ティンコフ・クレジットシステム」として知られるロシアのオンラインバンク。
ティンコフ・クレジットシステムはサイクリングファンには既にお馴染みの名前だ。ロシアの銀行家ビジネスマン、オレグ・ティンコフ氏が2007年にプロチームにスポンサーして同名のチームで活動した。その後、ティンコフ氏はチームのヘッドであるアンドレイ・チミル（元選手）と衝突し、2009年にチームを離れた。そのティンコフ氏が再びチームへの投資を再開する。

ティンコフ銀行は、ビャルヌ・リース氏が監督・ゼネラルマネジャーをつとめるデンマークのプロツアーチーム、サクソバンクの共同スポンサーに名乗りを上げた。具体的な予算規模と内容は公開されていないが、チームはサクソバンク・ティンコフバンクと名乗ることになる。スポンサードは2013年まで。サクソバンクも同じく2013年までチームと契約がある。

発表された新チームジャージのデザインは、サクソバンクのブルーに下半分がティンコフのイエロー。6月30日に開幕するツール・ド・フランスでお披露目となる。

オレグ・ティンコフ氏は言う。「再びサイクリングの世界に戻れたことを誇りに思う。サイクリング界で疑うことなく最高の監督、ビャルヌ・リース氏とそのチームにスポンサードすることはこのうえない喜びだ。オンラインバンクの世界で高く認知されたサクソバンクに、喜んでティンコフの名を並べたい。我々もロシアでは最先端のオンラインバンクだ。戦略的にも非常にフィットする。サクソバンクとティンコフバンクが協働することで、大きなシナジー効果を発揮するだろう。我々は仕事とチームとの両面において似た遺伝子を持っている」

ビャルヌ・リース氏は言う。「我々には大きな野望がある。今年は私の夢を叶えるための再出発の年だ。私の夢と野望とは、チームを再び世界最強のチームにすること。これはそのための最初のステップだ。私にとって、意志の一致するこのような２つのパートナーを持つことは夢だった」。

text：Makoto.AYANO