5月23、24日、長野県木祖村で恒例のステージレース「2 Days Race in木祖村」が開催された。レースは初日の個人TTでトップタイムを叩き出したリー・ロジャース(EsperanceStage我逢人)が、高岡亮寬(イナーメアイランド信濃山形)の猛追をかわし、最後までリーダージャージを守り通した。

ステージ1のスタートステージ1のスタート photo:Takashi Nakazawaホビーレベルでレースを楽しんでいる人にとって、2 Days Race in木祖村は大きな目標となる大会だ。
レースの参加資格が、実業団登録選手の場合は「2009年2月28日付け実業団ランキング75位以内を除く」、学連登録選手の場合は「2008学生個人ロードレース10位以内を除く」、JCF登録選手で実業団学連に登録していない選手の場合は「ロード全日本選手権出場資格を獲得した選手を除く」、海外選手の場合には「2009年2月28日付けUCIポイント4点未満の選手」となっており、本当のトップ選手は参加できないからだ。

そう、このレースは「特定上位選手を除いた選手に本格的なステージレース参加機会を与える」ことを目的として開催されているのである。

個人TTでトップタイムを叩き出したリー・ロジャース(EsperanceStage我逢人)がステージ1も制する。イギリスでプロ一歩手前まで行った選手だそうで、その実力は折り紙付きだ個人TTでトップタイムを叩き出したリー・ロジャース(EsperanceStage我逢人)がステージ1も制する。イギリスでプロ一歩手前まで行った選手だそうで、その実力は折り紙付きだ photo:Takashi Nakazawaコースは奥木曽湖を周回する9kmの道路で、この人造湖を形成する味噌川ダムは日本最高の標高(1130m)を誇る多目的ダムだ。普段、標高の低いところでしか走っていないライダーにとって、空気の薄さも大きな敵となるコースである。

初日の23日には、このコースを1周弱する8.5kmの個人TTと、コース9周81kmのステージ1が行われ、個人TT、ステージ1ともにEsperanceStage我逢人のイギリス人選手、リー・ロジャースが優勝した。

2日目の24日には、午前中に72kmのジュニア+残念レース(前日のリタイア選手によるレース)が行われ、午後にコース14周126kmのステージ2が行われた。

藤巻真一(オーベスト東大Plus P)が集団を引っ張る藤巻真一(オーベスト東大Plus P)が集団を引っ張る photo:Takashi Nakazawa初日、総合2位につけていた07沖縄市民200kmのチャンピオン高岡亮寬が積極的に仕掛けたが、リー・ロジャースの巧みな走りとEsperanceStageのアシストの働きによりことごとく封じ込められ、ステージ優勝するに留まった。

【リザルト】
個人総合成績
1位 リー・ロジャース(EsperanceStage我逢人) 5h28’13”
2位 高岡亮寬(イナーメアイランド信濃山形)+49”
3位 安藤光平(Team FITTE S)+1’07”
4位 平野星矢(COGSサイクリングチーム)+2’34”
5位 山本聖吾(スワコレーシングチーム)+2’50”
6位 丸山 厚(スワコレーシングチーム)+3’20”
最後の上りでリー・ロジャース(EsperanceStage我逢人)を突き放した高岡亮寬(イナーメアイランド信濃山形)がステージ2を制する最後の上りでリー・ロジャース(EsperanceStage我逢人)を突き放した高岡亮寬(イナーメアイランド信濃山形)がステージ2を制する photo:Takashi Nakazawa7位 西川昌宏(EsperanceStage/WAVE ONE)+3’22”
8位 若杉厚仁(spacebikes.com流)+3’32”
9位 高木紀和(チームオーベスト東大Plus P)+3’34”
10位 中田尚志(TACURINO-KS Material)+3’39”
個人総合の表彰式。左から2位の高岡亮寬(イナーメアイランド信濃山形)、優勝のリー・ロジャース(EsperanceStage我逢人)、3位の安藤光平(Team FITTE S)個人総合の表彰式。左から2位の高岡亮寬(イナーメアイランド信濃山形)、優勝のリー・ロジャース(EsperanceStage我逢人)、3位の安藤光平(Team FITTE S) photo:Takashi Nakazawa

text:仲沢 隆
photo:Hiroaki Takei/信州ふぉとふぉと館、仲沢 隆

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