「ラ・プリマヴェッラ」ミラノ〜サンレモを走った優勝候補たちのバイクを紹介する。298㎞という長距離に加えてポッジオやチプレッサ、レ・マニエの丘が勝負を決めるワンデイレースで選ばれた機材に迫る。

ファビアン・カンチェラーラのトレック・マドン6.9SSL

ファビアン・カンチェラーラのトレック・マドン6.9SSLファビアン・カンチェラーラのトレック・マドン6.9SSL photo:Kei Tsuji

ファビアン・カンチェラーラのトレック・マドン6.9SSL リアホイールにはボントレガーAEOLUS9を使用するファビアン・カンチェラーラのトレック・マドン6.9SSL リアホイールにはボントレガーAEOLUS9を使用する photo:Kei Tsuji最強ぶりを見せたものの2位に終わったファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン)はトレック・マドンSSLを駆る。
ホイールは前輪がボントレガーAEOLUS5、後輪が9を使用する。
チームの大多数はDi2を使用するが、カンチェラーラだけは機械式STIを使用する。これは手の大きさによる好みのようだ。
北のクラシックにあわせて新型モデルをテストしているが、このレースでは使用しなかったことから新モデルはパヴェ対策を狙ったバイクだと予想される。

マーク・カヴェンディッシュのピナレロ・ドグマ2

マーク・カヴェンディッシュのピナレロ・ドグマ2マーク・カヴェンディッシュのピナレロ・ドグマ2 photo:Kei Tsuji

優勝候補筆頭と言われたマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームスカイ)はピナレロ・ドグマKを駆る。黒い艶あり塗装が施されたモデルはカヴスペシャルカラーで、シートステーにはアルカンシェルカラーが施される。シマノDi2仕様だが、バッテリーは内蔵されていると思われ、外部から確認できない。
ハンドル、ステムにはPROを使用しているのはHTC時代と同じだ。ホイールは手組みで、カーボンディープリムの詳細は不明だ。

シートステイにはアルカンシェルのストライプが入るシートステイにはアルカンシェルのストライプが入る photo:Kei Tsujiハンドル周りにはHTC時代と変わらずPROを採用するハンドル周りにはHTC時代と変わらずPROを採用する photo:Kei Tsuji


オスカル・フレイレのキャニオンAEROAD CF 9.0 ETE

オスカル・フレイレのキャニオンAEROAD CF 9.0 ETEオスカル・フレイレのキャニオンAEROAD CF 9.0 ETE photo:Kei Tsuji

今季からカチューシャが駆るキャニオン。かつてロットが駆ったことでお馴染みのドイツブランドだ。フレイレのバイクはAEROAD CF 9.0 ETE。カーボンモノコックのエアロバイクだ。フレーム前部に入った「3」のデザインはもちろん世界選3勝を意味している。コンポはシマノDi2。ホイールはマヴィックがサプライし、フレイレは後輪に80mmディープリムのコスミックカーボンを採用している。

トム・ボーネンのスペシャライズドVENGE

トム・ボーネンのスペシャライズドVENGEトム・ボーネンのスペシャライズドVENGE photo:Kei Tsuji

トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)が駆るのはスペシャライズドが誇るエアロマシンVENGE(ヴェンジ)。トップチューブにはマクラーレンのロゴが入る。チームでは唯一人新型スラムREDを使用し、チェーンホイールにはパワー計測のQuarq Cinqo内蔵モデルを採用している。ホイールはZIPPで、前輪404、後輪808の組み合わせだ。ハンドル&ステムもZIPPを使用する。

ボーネンはチームでは唯一人新型スラムREDを使用するボーネンはチームでは唯一人新型スラムREDを使用する photo:Kei Tsujiボーネンが使う新型スラムREDのリアブレーキボーネンが使う新型スラムREDのリアブレーキ photo:Kei Tsuji


ジョン・デゲンコルブのFELT F1

ジョン・デゲンコルブのFELT F1ジョン・デゲンコルブのFELT F1 photo:Kei Tsuji

期待の若手スプリンター、ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、プロジェクト1t4i)が駆るのはドイツのブランドFELT。ロゴが確認できないがおそらくトップモデルのF1だと思われる。
シマノと関係の深いチームだけにシマノDi2、ホイール、PROのハンドル&ステム、ピラーなどが採用される。なかでもホイールはプロトタイプのカーボンディープリムホイールだ。軽量化されたフランジに新しいスポークパターンを採用し、ニップルはリム側になく、フランジ側にある。開発が噂されるデュラエースの11スピードのプロトタイプはここでは見当たらなかった。

プロトタイプのハブはニップルがフランジ側に来るデザインプロトタイプのハブはニップルがフランジ側に来るデザイン photo:Kei Tsujiカーボンディープリム側にはニップルがないカーボンディープリム側にはニップルがない photo:Kei Tsuji


フィリッポ・ポッツァートのチポッリーニ RB1000

フィリッポ・ポッツァートのチポッリーニ RB1000フィリッポ・ポッツァートのチポッリーニ RB1000 photo:Kei Tsuji

6位になったフィリッポ・ポッツァート(イタリア、ファルネーゼヴィー二)はマリオ・チポッリーニのオリジナルブランドCIPOLLINI の最高峰モデルRB1000を駆る。ボリュームのあるマッシブなエアロフォルムが特徴のフレームにシマノDi2が搭載される。ホイールにはUrsusという見かけないブランドのものが採用されていたが、イタリアのホイールブランドのようだ。

ペーター・サガンのキャノンデール SUPER SIX EVO

ペーター・サガンのキャノンデール SUPER SIX EVOペーター・サガンのキャノンデール SUPER SIX EVO photo:Kei Tsuji

カンチェラーラらと逃げたヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)が3位になり、ペーター・サガン(スロバキア)は4位に終わった。
サガンのバイクはキャノンデールSUPER SIX EVOで、ホイールはマヴィック・コスミックカーボンアルティメイトを採用。前後同じディープのホイールを採用し、あまり際立った特徴がないように思える。しかしこれは上りで脱落しなければスプリントに自信があったサガンにとっての最適なチョイスだったようだ。

アンドレ・グライペルのリドレー・ノアFAST

アンドレ・グライペルのリドレー・ノアFASTアンドレ・グライペルのリドレー・ノアFAST photo:Kei Tsuji

アンドレ・グライペル(ロット・ベリソル)はリドレー・ノアFASTを駆る。チームはカンパの電子シフトEPSをフル採用する。グライペルはSRMパワー計測システム内蔵のチェーンホイールを使用している。
ホイールはカンパニョーロ。前後ボーラだが、後輪は80㎜ディープを採用している。ヘッド周辺にはおなじみゴリラのイラスト入りだ。

フィリップ・ジルベールのBMC SLR01

フィリップ・ジルベールのBMC SLR01フィリップ・ジルベールのBMC SLR01 photo:Kei Tsuji

フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング)はチームモデルのSLR01をベルギーナショナルチャンピオンカラーに塗ったモデルを駆る。シマノDi2コンポ、ホイールはイーストンEC90 を採用している。

text:Makoto.AYANO
photo:Kei Tsuji in San Remo, Italy
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