単調で飽きてしまいやすい室内トレーニングに、ミノウラとソフトウェアデベロッパーであるソネルが共同開発したiPhone/iPod Touch/iPad(いずれもiOS 4.3以降)対応トレーニングソフトアプリ「LiveTraining ライブトレーニング」が発売されている。ミノウラのソフトに対応する固定ローラーと組み合わせることで、ソフトに組み込んだコースやトレーニング内容を画面上で再現できる画期的なソフトだ。

ミノウラ×ソネル Live trainingミノウラ×ソネル Live training (c)ミノウラ

従来よりパソコンを使った同様のソフトは存在していたが、使用できる場所が限られるなど制約があった。今回紹介する「Live training」はスマートフォンを使用するため、電源が不要で使う場所を選ばないことやコスト面、手軽さを持ち合わせていることが最大の特徴だ。


LiveTraining コース・シミュレーション機能

ソネル社がリリースする姉妹ソフト「LiveCycling(ライブ・サイクリング)」で実際に走行したルートの他、「Yahoo! ルートラボ」で自作したオリジナルコース、ダウンロードしたコースデータをLiveTrainingに読み込ませ、そのコースを画面上によって再現できる。

コース・シミュレーション機能では様々なコースをバーチャルで走ることができるコース・シミュレーション機能では様々なコースをバーチャルで走ることができる (c)ミノウラルートラボなどのコースに併せてシミュレーション走行が可能ルートラボなどのコースに併せてシミュレーション走行が可能 (c)ミノウラインターバル練習モードでは心拍を5段階でレベル表示できるインターバル練習モードでは心拍を5段階でレベル表示できる (c)ミノウラ


画面上のコースには500mごとに印がつき,その区間の平均斜度を再現するための負荷レンジ位置が示され、その通りに自分のトレーナーのリモコンシフターを合わせて使用する。画面上にはコースマップのほか、運動量(ワット)・速度・ケイデンス・心拍数・経過時間・コース断面図など様々なインフォメーションが表示されるので飽きることも少ないだろう。コース一覧画面では、それぞれのコースベストタイムが表示され、コース上ではベストタイムで走るゴーストライダーがペースメーカーとなる。

・負荷の自動調整機構は装備されておらず、指示される負荷レンジはトレーナーの機種や体重などによって異なってくる。


LiveTraining インターバル練習機能

LiveTrainingでは、近年のトレーニングのスタンダードとなる、ワット数を目標数値とするセッションとレストを交互に繰り返すインターバル練習をプログラムすることが可能だ。

負荷レンジ、タイムなどは任意で設定できる負荷レンジ、タイムなどは任意で設定できる (c)ミノウラフリーラン機能の画面表示フリーラン機能の画面表示 (c)ミノウラ様々な機能表示がされ、室内トレーニングでも飽きがこない様々な機能表示がされ、室内トレーニングでも飽きがこない (c)ミノウラ


時間軸を「セッション」」と「レスト」の繰り返しに配置し、それぞれに時間・目標ワット数・目標ケイデンスを設定する。セッション区間になると負荷レンジ位置を指定され、それに合わせてリモコンシフターを操作してトレーニングを行う。

走行中はワット数とケイデンスが数字とバーグラフで表示され、目標値に対して上回っているのか下回っているのかも表示されえる。また心拍数も表示され、あらかじめ設定された最大心拍数に対しての強度レベルが5段階で表示される。


LiveTraining フリー練習機能

ミノウラ・マグテックスツインなどのローラーに対応しているミノウラ・マグテックスツインなどのローラーに対応している (c)ミノウラフリー練習機能はプログラムなしで好きなパターンでトレーニングしつつ、その状態をモニターし記録するモードだ。使用するトレーナーを選択し、セットしている負荷レンジを設定すればその時点でのワット数・速度・ケイデンス・心拍数などのデータが数字とグラフで見やすくモニターできる。

トレーニングの結果は1セッション1集計データとして記録され、それぞれダイアリー形式として保存されるシステムだ。現時点ではダイアリーに記録されたデータをパソコンなどにダウンロードさせる機能は無いとのことだ。

2011年12月現在、Live trainingが対応しているスマートフォンデバイスはiPhone/iPod Touch/iPad(いずれもiOS 4.3以降)のみ。Android版は後日追加予定となっている。なおiPhoneやiPadなどはキットには含まれない。

LiveTrainingのアプリ自体はApp Storeからダウンロードして各自のデバイスにインストールし、センサー類は別売のものを組み合わせて使用する。

LiveTrainingにはフィジカ・キー(無線送受信チップ)が必要となるLiveTrainingにはフィジカ・キー(無線送受信チップ)が必要となる (c)ミノウラデバイスに直接取り付けるドングルとしてミノウラから発売される「Wahoo FisicaKey」が必要。スピードや心拍などのセンサーについては,ANT+規格に準拠しているものであれば手持ちのものがLiveTraining上で使用できる。(ただしDigifitやGarmin製品には互換性がなく使用できない)

LiveTrainingが使用できるローラー台は、ミノウラ・マグテックスツイン、V270、V150、V130、M20V。その他のトレーナーでは負荷の再現ができない(コースを走る程度は可能)とのことだ。


ミノウラ×ソネル LiveTrainingアプリ
■アプリカテゴリー:ヘルスケア/フィットネス
■バージョン:1.19
■サイズ: 9.4 MB
■言 語:日本語、英語
■価 格:850円
■条 件:iPhone、iPod touch および iPad 互換iOS 3.0 以降が必要

Wahoo FisicaKey フィジカ・キー(無線送受信チップ)
■電源:iPhone/iPodTouch/iPadから給電
■価格:6,800円(税込み)

スピード&ケイデンスセンサ(分離型)
■電源:CR2032 x 各1
■価格:4,800円(税込み)

心拍センサチェストバンド
■電源:CR2032 x 1
■価格:5,800円(税込み)