11月6日(日)埼玉県吉見運動公園で開催されたGPミストラル第2戦カテゴリー1は、昨年のシリーズ王者である池本真也(和光機器-AUTHOR)が中盤から独走に持ち込み勝利。今シーズン初勝利を挙げた。

C1 1周目で飛び出し単独先頭を走る足立晴信(BIORACER OFFROADTEAM)C1 1周目で飛び出し単独先頭を走る足立晴信(BIORACER OFFROADTEAM) photo:Yufta Omata雨の予報が出ていた大会当日の日曜日。前日夜まではしとしとと降り続いた雨も当日の朝にはほぼ降り止んで、ときおりぱらつく程度の天候となった。

降りつける雨はなくとも、気にかかるのはGPミストラル名物の泥。しかしこの日吉見運動公園内にとられたコースには、わずかな区間を除いてはタイヤが沈むような泥区間は皆無。シケインもひとつだけ置かれ、ハイスピードなコース設定だ。

C1 合田正之(サイクルクラブ3UP)が先頭でレースをリードするC1 合田正之(サイクルクラブ3UP)が先頭でレースをリードする photo:Yufta Omata日本全国でレースが開催され始め、徐々に競技としての人気が高まりつつあるシクロクロス。都心から最も近いシクロクロスレースとして人気を集めるGPミストラル、第二戦となるこの日は全てのカテゴリーで258人ものエントリーを集めた。この日第一戦を迎えた関西シクロクロスが300人近い参加者を集めたことと合わせて、シクロクロスにエントリーするサイクリストは確実に増えていると言っていいだろう。

C1 池本真也(和光機器-AUTHOR)がペースアップし単独先頭にC1 池本真也(和光機器-AUTHOR)がペースアップし単独先頭に photo:Yufta Omata11月の初旬としては高めの気温の中、カデ、U10のキッズカテゴリーからレースは開幕。続くカテゴリー2、マスターズでも熱戦が繰り広げられた。ジュニアやレディースの2カテゴリーなど、細分化されたカテゴリー制度は人気の一端を担う。

C1 安定した走りを見せた池本真也(和光機器-AUTHOR)が今シーズン初勝利C1 安定した走りを見せた池本真也(和光機器-AUTHOR)が今シーズン初勝利 photo:Yufta Omata若干の雨がぱらつく中、カテゴリー1がスタート。スタート序盤に飛び出したのは足立晴信(BIORACER OFFROADTEAM)。これを追って、向山浩司(Esperance Stage)、池本真也(和光機器-AUTHOR)、合田正之(サイクルクラブ3UP)、三上和志(サイクルクラブ3UP)の4名が2位グループを形成する。

C1 2位に入った合田正之(サイクルクラブ3UP)C1 2位に入った合田正之(サイクルクラブ3UP) photo:Yufta Omata2周目に入ると足立は後続の4名に吸収される。5名の先頭集団を引っ張るのは合田。その後ろでは池本が目を光らせる。合田のペースセットにより、三上と足立が脱落。先頭は3名となる。先頭のハイペースはさらに向山を振り落とす。先頭は昨年のミストラルで激しい優勝争いを繰り広げた合田—池本のペアに。

C1 3位の向山浩司(Esperance Stage)C1 3位の向山浩司(Esperance Stage) photo:Yufta Omataしかし中盤に差し掛かり、レース巧者池本のペースアップに合田が遅れ始める。雨に濡れ、直前のカテゴリー2で多くの落車を誘発した舗装路のコーナーも池本は難なくこなし、ぐいぐいとその差を開いて独走態勢を築き上げる。終盤で向山が合田に追いつき、2位争いのパックが形成される。

この2位争いのパックにさらに差をつける形で最後までペースを保った池本。貫禄の走りでゴールラインへ飛び込み、今シーズンのGPミストラル初勝利を飾った。2位争いは最終周に向山を振り払った合田が制した。4位には粘りの走りを見せた三上が、5位には序盤の積極性が光った足立が入っている。

多数のエントリーがあったため、3つに分けられて開催されたカテゴリー3。テクニックとペダリングパワーを要求されるコースに多くのサイクリストが挑んだ。終盤には雨が降りつけたが、それもシクロクロスの醍醐味と、参加者の多くは泥のレースを楽しんだようだ。

GPミストラル第3戦は12月4日(日)に開催される。早くもカテゴリー3には50名以上のエントリーがあるとのこと、寒さが増すこれからの季節が本格的な「シクロクロスシーズン」であることは間違いない。参戦も観戦も楽しめるシクロクロスにぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

レースの模様はフォトギャラリーにて!

GPミストラル2011-2012第2戦結果
【Category Cadet】
1位 嶋崎 亮我(042-703-9122-A)   0:17:49
2位 中島 瞳(Team the MONKEY'S)  0:13:29
3位 田中 岳歩(kei's power!)     0:14:34

【Category U10】
1位 高本 亮太(Team-K)       0:13:24
2位 中島 渉(Team the MONKEY'S)   +59"
3位 高橋 蒼(サイクルクラブ3UP)   0:15:18

【Category 2】5周回
1位 山辺 誠司(チーム埼玉県人)    0:42:33
2位 山口 博久(GRUPPO ACQUA TAMA) +07"
3位 金井 仁(神谷町競技自転車部)    +21"

【Category Junior】5周回
1位 木下 大輝(千葉経済大学附属高等学校)0:45:07

【Category】4周回
1位 綿貫 通穂(臼杵レーシング)     0:43:29

【Category Master】5周回
1位 小田島 貴弘(club SY-Nak)     0:43:36
2位 坂手 潤一(BOUNCE)        +1'42"
3位 富田道夫(シロクマカフェレーシング)+2'15"

【Category 1】7周回
1位 池本真也(和光機器-AUTHOR)    0:54:56
2位 合田正之(サイクルクラブ3UP)     +25"
3位 向山浩司(Esperance Stage)      +35"
4位 三上和志(サイクルクラブ3UP)     +53"
5位 足立晴信(BIORACER OFFROADTEAM) +1'17"
6位 大江良憲(TEAM轍屋)         +2'15"

【Category 3A】3周回
1位 佐復 真人(WildBoars加波一族)    0:25:33
2位 山口 公一(ALFELI)          +03"
3位 長野 聡之(TEAM轍屋)         +54"

【Category 3B】3周回
1位 鈴木 雄助(BIORACER OFFROADTEAM)0:25:26
2位 金田 一(臼杵レーシング)        +02"
3位 政井 亮一(TEAM轍屋)         +41"

【Category 3C】3周回
1位 西崎 浩司              0:27:28
2位 野澤 和紀(cycleclub 3UP)       +25"
3位 稲垣 隆司(Geeks)          +30"

【Category L2】3周回
1位 吉田 千春子            0:29:17
2位 栗原 春湖(arai muraca)      +28"
3位 横内 恵(Team Dirty Wheels)    +2'48"

【Category U14】3周回
1位 川野 太雅(Team-K)        0:29:44
2位 田中 岬生(Kei's power)        +57"
3位 山田 雄大(ARAI・MURACA)     +2'27"

正式なリザルトは後日>AJOCCのホームページに掲載される。


text&photo:Yufta Omata

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