好記録ラッシュに沸く秋田インターハイ。2日目を終えて大会新記録が5つ。なかでも3km個抜で橋本英也(岐阜、岐南工)が出した3分30秒937、団体追抜きで岐阜・岐南工が出した4分26秒943は特筆すべき記録だ。

3km個人追抜予選 3分30秒937の大会新記録でトップタイムの橋本英也(岐阜、岐南工)3km個人追抜予選 3分30秒937の大会新記録でトップタイムの橋本英也(岐阜、岐南工) photo:Hideaki.TAKAGI平成23年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)が、8月9日から12日まで、秋田県で行われている。トラックレースは11日までの3日間、美郷町自転車競技場で、ロードレースは8月12日に田沢湖周回などコースで行われる。

大会2日目を終えた8月10日、ここまで大会新記録が5つ出るほどの好記録ラッシュだ。7年前に新設されたスムーズな333mバンクと、風のあまり無い環境が幸いしている。
大会前から注目選手として上がっていた橋本英也(岐阜、岐南工)が、やはり3km個人追抜で魅せてくれた。9日に行われた予選で3分30秒937の大会新記録でトップタイムを出したのだ。スプリント予選200mTT、10秒816の大会新記録でトップタイムの橋本瑠偉(佐賀、龍谷)スプリント予選200mTT、10秒816の大会新記録でトップタイムの橋本瑠偉(佐賀、龍谷) photo:Hideaki.TAKAGI
これは2005年の千葉インターハイで、角令央奈(当時日生第三、現競輪選手)が出した3分31秒108を0秒171縮めるものだ。
橋本は「ラスト2周くらいで大会アナウンスが聞こえました。このままいけば大会新記録だと」と言い、記録については「機会があればジュニアの記録も狙いたいです」と語る。ジュニア記録は内田慶の出した3分28秒513だ。

ほか記録は、スプリント予選の200mFTTで橋本瑠偉(佐賀、龍谷)が10秒816、野原雅也(福井、春江工)が10秒844を出している。なおスプリント1/2決勝で橋本は11番タイムの村田圭(山梨、富士学苑)と対戦、敗退している。ハロンタイムだけでは推し量れないのがスプリント種目だ。

1kmTT 優勝の伊藤邦和(東京、昭和第一学園)1分07秒1461kmTT 優勝の伊藤邦和(東京、昭和第一学園)1分07秒146 photo:Hideaki.TAKAGI以下、大会の様子をフォトレポートでお届けしよう。

スプリント予選200mFTT
橋本瑠偉(佐賀、龍谷)が10秒816の大会新記録でトップタイム、野原雅也(福井、春江工)は10秒844の大会新記録で2位タイム。1/2決勝など経て野原は決勝へ進出。


4kmチーム・パーシュート予選
3km個人追抜チャンピオンの橋本を擁する岐阜、岐南工が、4分26秒943の大会新記録でトップタイム。決勝へ進出。

チーム・スプリント予選
岡山、岡山工が1分05秒033の大会新記録でトップタイム、岐阜、岐阜第一が1分05秒052の大会新記録で2位タイムとなり、それぞれ決勝で対決する。



4km団抜予選 4分26秒943の大会新記録でトップの岐阜、岐南工4km団抜予選 4分26秒943の大会新記録でトップの岐阜、岐南工 photo:Hideaki.TAKAGI
結果
1kmタイムトライアル
1位 伊藤邦和(東京、昭和第一学園)1分07秒146
2位 川口聖二(岐阜、岐阜第一)1分07秒419
3位 新山響平(青森、八戸工)1分07秒614
4位 栗田万生(石川、内灘)1分07秒800
5位 多田晃紀(岡山、岡山工)1分08秒214
6位 相馬義宗(岐阜、岐南工)1分8秒434
7位 栗本尚宗(千葉、柏井)1分08秒898
8位 清水裕友(山口、誠英)1分09秒230

3kmインディヴィデュアル・パーシュート
1位 橋本英也(岐阜、岐南工)3分30秒937 予選時、大会新記録
2位 伊藤和輝(東京、昭和第一学園)3分37秒244
3位 原田裕成(岡山、水島工)3分36秒373
4位 鈴木康平(静岡、星陵)3分37秒106
5位 増子智大(福島、白河実)3分42秒106
6位 加賀谷慶治(秋田、能代西)3分42秒819
7位 今西亮太(奈良、榛生昇陽)3分43秒296
8位 吉田優樹(福島、学法石川)3分43秒332

photo&text:高木秀彰

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