2009年5月7日、キャトル・ジュール・ド・ダンケルク(UCI2.HC)第3ステージが行われ、序盤から逃げた5名のうちから、最後まで逃げ切ったセバスティアン・デュレ(フランス、ブルターニュ・シュレー)が金星を挙げた。

ブレリオビーチ〜ベトゥヌ間、228kmの長丁場の第3ステージは劇的な逃げ切り勝利で彩られた。18km地点でドゥレ、クレモン・ロトルリ(フランス、ヴァカンソレイユ)、セバスティアン・ミナール(フランス、コフィディス)、マルロン・ペレス(コロンビア、ケスデパーニュ)、ケヴィン・イスタ(ベルギー、アグリチュベル)の5人の逃げが成功。この逃げは40km地点で8分40秒差を集団に対して稼ぎ出す。執念の逃げ切り勝利を挙げたセバスティアン・デュレ(フランス、ブルターニュ・シュレー)執念の逃げ切り勝利を挙げたセバスティアン・デュレ(フランス、ブルターニュ・シュレー) photo:www.4joursdedunkerque.org

リーダージャージのアンドレ・グライペル(ドイツ)を擁するチームコロンビアは長丁場にも関わらず早めに動き始め、48km地点からタイム差が減少に転ずる。しかし早く捕まえても具合のよろしくないコロンビアはしばらく6分差前後で逃げ集団を泳がせながらメイン集団をコントロール。逃げ集団は快調にリズムを刻んで逃げ、4つの山岳ポイントはフランス期待の若手クライマー、ロトルリが総取りし、山岳賞ジャージを決定した。リーダージャージは逃げ続けこの日2位に入ったセバスティアン・ミナール(フランス、コフィディス)へリーダージャージは逃げ続けこの日2位に入ったセバスティアン・ミナール(フランス、コフィディス)へ photo:www.4joursdedunkerque.org

残り40kmを切ってコロンビアが集団のペースを上げ始める。リーダージャージを着るグライペルに勝たせたいコロンビアの引きはしかし、最後の最後で詰めが甘かった。残り1kmで30秒のアドバンテージを得た逃げグループの中から、最後の最後まで粘ったデュレが5秒差をつけて劇的な独走勝利。グライペルはゴールライン上でミナールに並ぶのがやっとの3位でレースを終えた。

この結果、逃げ続けたミナールが総合首位に浮上し、ピンクのマイヨ・ローズに袖を通した。デュレはフランスの地方レースに続いて今期2勝目。国際レースで強豪チームに分け入っての大金星だ。連日好走を見せる新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)は集団内55位でゴールし、この日を終えて総合は13秒差の20位となった。


キャトル・ジュール・ド・ダンケルク2009第3ステージ結果
1位 セバスティアン・デュレ(フランス、ブルターニュ・シュレー)5h49'05"
2位 セバスティアン・ミナール(フランス、コフィディス)+05"
3位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)
4位 ユルゲン・ローランツ(ベルギー、サイレンス・ロット)
5位 マルロン・ペレス(コロンビア、ケスデパーニュ)
6位 バーデン・クック(オーストラリア、ヴァカンソレイユ)
7位 セバスティアン・シャヴァネル(フランス、フランセーズデジュー)
8位 クラース・ロドヴィック(ベルギー、トップスポーツ・フラーンデレン)
9位 ルイ・ダコスタ(ポルトガル、ケスデパーニュ)
10位 ケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)
55位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)


個人総合成績
1位 セバスティアン・ミナール(フランス、コフィディス)14h36'57"
2位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)+03"
3位 マルロン・ペレス(コロンビア、ケスデパーニュ)+05"
4位 セバスティアン・シャヴァネル(フランス、フランセーズデジュー)+07"
5位 ロイド・モンドリー(フランス、アージェードゥーゼル)+09"
6位 ステフェン・デヨンフ(オランダ、クイックステップ)
7位 マチュー・ラダニュ(フランス、フランセーズデジュー)+10"
8位 サミュエル・ドゥムーラン(フランス、コフィディス)+11"
9位 ダヴィ・ルレイ(フランス、アグリチュベル)
10位 バーデン・クック(オーストラリア、ヴァカンソレイユ)+13"
20位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)

ポイント賞

アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)

山岳賞

クレモン・ロトルリ(フランス、ヴァカンソレイユ)

新人賞

マチュー・ラダニュ(フランス、フランセーズデジュー)

チーム総合成績

ブルターニュ・シュレー

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