2011年3月22日、セッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ(UCI2.1)第1bステージ・チームタイムトライアルが行なわれ、アンドローニ・ジョカトリがトップタイムをマーク。優勝候補のリクイガス・キャノンデールは5名が落車するトラブルにより最下位に終わった。

スタート前にアップする宮澤崇史(ファルネーゼヴィーニ・ネーリソットリ)ら 奥に宮島正典マッサーの姿もスタート前にアップする宮澤崇史(ファルネーゼヴィーニ・ネーリソットリ)ら 奥に宮島正典マッサーの姿も photo:Riccardo Scanferla午前の第1aステージに引き続き、午後の第1bステージ・チームタイムトライアルはアドリア海に面したリッチョーネが舞台。高低差が20mに満たない15.6kmコースにはテクニカルコーナーが多く設定されている。

優勝候補に挙げられていたのは、昨年全く同じコースで行なわれたチームタイムトライアルで優勝したリクイガス・キャノンデール。しかしリクイガスは大多数の選手がラスト1kmで落車するというトラブルに見舞われてしまう。

落車したアレッサンドロ・ヴァノッティ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)落車したアレッサンドロ・ヴァノッティ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) photo:Cor Vosすでに隊列から脱落していたマウロ・フィネット(イタリア)とエドワード・キング(アメリカ)を除く6名のうち、パオロ・ロンゴボルギーニ(イタリア)以外の5名が落車。アレッサンドロ・ヴァノッティ(イタリア)が病院へ搬送され、2分37秒遅れの最下位という散々な結果に終わった。

このテクニカルコースを最速で駆け抜けたのはアンドローニ・ジョカトリ。南米出身のクライマーを多く揃えるプロコンチネンタルチームが、ランプレ・ISDやFDJを5秒差で打ち負かした。平均スピードは50.502km/h。ホセ・セルパ(コロンビア)が先頭でゴールしたが、午前中の第1aステージの順位によってエマヌエーレ・セッラ(イタリア)がリーダージャージを手にしている。

トップタイムを叩き出したアンドローニ・ジョカトリトップタイムを叩き出したアンドローニ・ジョカトリ photo:Riccardo Scanferlaガゼッタ紙のインタビューの中で、セッラは驚きを込めて喜びを語る。「人生の中でチームタイムトライアルで勝利する日が来るとは思っていなかった。クライマーが5人揃ったチームで勝利を成し遂げたんだ。勝利の秘訣は、全員が最初から全開で走ったこと。チームの勝利だ。この勝利はジロ・デ・イタリアに向けて大きな一歩。明日は平坦ステージだけど、僕のようなクライマー向きのステージが2つ残っていて、最後は個人タイムトライアル。場合によってはセルパをアシストすることになるだろう」。

ファルネーゼヴィーニ・ネーリソットリは12位。宮澤崇史は隊列から離脱し、3分33秒遅れでゴールしている。内間康平が最後まで隊列に残ったダンジェロアンティヌッチィ・NIPPOは17位。小森亮平は4分32秒遅れでゴールした。


第1bステージ(リッチョーネ 15.6km チームTT)
1位 アンドローニ・ジョカトリ              18'32"
2位 ランプレ・ISD                    +05"
3位 FDJ
4位 コルナゴ・CSFイノックス               +13"
5位 アドリアモビル                    +15"
6位 チームタイプ1                    +23"
7位 ジェオックス・TMC
8位 デローザ・チェラミカフラミニア            +24"
9位 アックア・エ・サポーネ                +25"
10位 ユナイテッドヘルスケア               +28"
11位 ミケ                        +29"
12位 ファルネーゼヴィーニ・ネーリソットリ        +31"
13位 エンドゥーラ・レーシング              +36"
14位 コロンビア・エス・パシオン             +49"
15位 オラホテルズ・カラーラ              +1'00"
16位 フォアアールベルク                +1'06"
17位 ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO        +1'07"
18位 プライス・ユアーバイク              +1'08"
19位 アモーレ・エ・ヴィータ              +1'13"
20位 スパレバンケン・ヴェスト             +1'16"
21位 WIT                       +1'22"
22位 リクイガス・キャノンデール            +2'37"

個人総合成績
1位 エマヌエーレ・セッラ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ)   2h16'07"
2位 ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ)
3位 ホセ・セルパ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトリ)
4位 アンヘル・ビシオソ(スペイン、アンドローニ・ジョカトリ)
5位 ホセ・ルハノ(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ)
6位 ロベルト・フェラーリ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ)
7位 カルロスホセ・オチョア(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ)
8位 ダニエーレ・リーギ(イタリア、ランプレ・ISD)           +05"
9位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・ISD)
10位 アドリアーノ・マローリ(イタリア、ランプレ・ISD)
106位 内間康平(日本、ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO)     +1'07"
155位 宮澤崇史(日本、ファルネーゼヴィーニ・ネーリソットリ)    +3'33"
162位 小森亮平(日本、ダンジェロアンティヌッチィ・NIPPO)     +4'32"

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos, Riccardo Scanferla
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