2010-2011CSCウィンタークリテリウムシリーズ第2戦が1月22日(土)に開催された。この時期は冷たい強風が吹き荒れる日本サイクルスポーツセンターであるが、この日は風もなく春を思わせる暖かい陽が差した。

クラス3のメイン集団を引く片山右京(宇都宮ブリッツェンTeamUKYO)クラス3のメイン集団を引く片山右京(宇都宮ブリッツェンTeamUKYO)

クラス3で逃げる中尾と片山右京クラス3で逃げる中尾と片山右京 コースは緩やかなアップダウンがある5キロサーキットホームストレッチに1周550mの周回コースを設けているため、風がないこの日は前回よりも平均時速が4km/hも速いレースとなった。

クラス3
このクラスは第1戦においてクラス2から落ちた選手と、初めてシリーズ戦に挑む選手がいる。片山右京(宇都宮ブリッツェンTeam UKYO)は今回が始めての参加のためクラス3での出走となった。

レースがスタートすると選手達は片山の様子を見ながらレースを進めていく。スタート後3周目にしびれを切らし中尾衛(伊豆CSC)がアタックを仕掛ける。誰もこのアタックを追わず、5周回ごとにあるポイント周回の1回目を中尾が1着で通過。

クラス3表彰 優勝の片山右京(宇都宮ブリッツェンTeamUKYO)クラス3表彰 優勝の片山右京(宇都宮ブリッツェンTeamUKYO) この後メイン集団のペースがなかなか上がらず中尾とのタイム差も広まっていく。6周目に片山が単独でアタック。これが決まり中尾、片山の2人の逃げが決まる。

メイン集団は選手達の足がばらばらであるため、まとまりがなく、さらにスピードも上がらない状況で1人ずつ選手も脱落していく。逃げ集団では片山の力は歴然であり、逃げの先頭を引く時間は片山の方が多い。最後まで2人で逃げ続け最後はゴールスプリントに。まだ足に余裕があった片山が逃げ切り、このクラスを制した。

南極のビンソンマシフ登頂を成功させた遠征から帰ってきたばかりだと言う片山。周回数こそクラス1+2の半分ではあるが、平均時速は34km/h台で同じくらいであった。

クラス1+2スタート後先頭を走る蠣崎藍道クラス1+2スタート後先頭を走る蠣崎藍道 クラス1+2
参加選手が少なかったためクラス1と2の混合で行われたこのクラスでは、前会大会にて平塚吉光(シマノレーシン)との逃げを決めた斉藤英代(SM Bros.)、池田圭太(伊豆総合高等学校)の2人に注目が集まった。

40周回で行われたこのクラスでは、前回大会よりスピードが早いこともあり、スタート後すぐに集団に着いていけない選手もおり、スタート後5周でメイン集団は9人となった。

7周回目、中間ポイント賞まで残り3周を残し池田が単独でアタックをかける。誰も追わなかったため、1人で中間ポイントも通過し、さらに単独で逃げる。

クラス1表彰クラス1表彰 15周目、前回大会クラス2において8位だった多田尚史(JFE セキュリティ自転車部)が単独でメイン集団より池田に追いつく。さらに斉藤、村長和輝(興誠高校自転車部)も逃げ集団に追いつき逃げ集団は4人となる。温泉ゆ~サロンの無料券が当たる20周目の中間ポイントを前に、逃げ集団より多田、池田のアタックがかかる。
これに斉藤、村長は付いていくことが出来ずまたもや逃げ集団は2人となった。中間ポイントは多田がとり、メイン集団とは15秒くらいの差で2人は周回をこなしていく。30周回目の中間ポイントは多田が池田に譲り、池田がサコッシュを2つ獲得。

メイン集団は斉藤、中学3年の蠣崎藍道(伊豆CSC)、山下稔生(興誠高校自転車部)の3人である。メイン集団には前回優勝の斉藤がいたが最後まで逃げ集団に追いつく事は出来ずゴール勝負は多田と池田のスプリントとなった。池田が先にアタックを仕掛けそのままゴール。多田も後ろから行ったが前輪半分の差で2位であった。

小学3・4年男子の部優勝 高梨万里王小学3・4年男子の部優勝 高梨万里王 中学生以上が対象のCSCウィンタークリテリウムシリーズ。このスタート前に毎回開催している未就学児童から参加できるクリテリウム大会では、今回も子供たちは大人顔負けのレースを行ってくれた。特に5・6年生の部では前回の覇者花田聖と、花田に僅差で負けた蠣崎優仁(伊豆CSC)の因縁の2人によるゴールスプリントになった。

スタート直後より抜け出した蠣崎。この積極的な走りにより、ゴールスプリントも先にしかけ、蠣崎はそのままゴール。前回の雪辱を果たした。次回もこの2人の熱い走りと大人顔負けの駆け引きに注目したい。


CSCウィンタークリテリウムシリーズ(全4戦・中学生以上対象)
CSCクリテリウム大会(全11戦・未就学児童から中学生対象)


小学5・6年生の部先頭を走る蠣崎と後ろに着く花田小学5・6年生の部先頭を走る蠣崎と後ろに着く花田 主なリザルト
クラス1
1位 池田 圭汰  伊豆総合高校自転車部
2位 多田 尚史  JFE セキュリティ自転車部
3位 蠣崎 藍道  伊豆CSC

クラス2
1位 穴井 和弘  プロポスタ
2位 小林 基裕  伊豆CSC
3位 松岡 文和  伊豆CSC

クラス3
1位 片山 右京  宇都宮ブリッツェンTeamUKYO
2位 中尾 衛   伊豆CSC
小学5・6年女子の部表彰小学5・6年女子の部表彰 3位 萩野 恵造  エキップナカムラ

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