C1はスタートから沢田時(ENDLESS/ProRide)と辻善光(宇都宮ブリッツェン)が他を引き離してほかを圧倒。雪中クロスとなったCL1は一時帰国した豊岡英子(パナソニックレディース)が圧勝。豊岡と沢田は好調さをキープして世界選手権へ向かう。

吹雪のCM1+CL1 豊岡英子(パナソニックレディース)が先頭吹雪のCM1+CL1 豊岡英子(パナソニックレディース)が先頭 photo:Hideaki.TAKAGI1月16日(日)、会場の野洲川運動公園の朝は一面の銀世界。積雪は5cmほどだが、とにかく寒く風も強い。午前中は一時吹雪になるが昼からは晴れ間も。しかし一日中氷点下で強い西風が吹き続けた。


CL1 先頭の豊岡英子(パナソニックレディース)CL1 先頭の豊岡英子(パナソニックレディース) photo:Hideaki.TAKAGI野洲川のコースはフラット。しかし松林セクションやシケイン、段差越えなどで変化をつける。グランド部分が吹きさらしの平地で、パックで進めるのが有利な区間だ。

CL1
一時帰国した豊岡が参戦。路面はまだ全面雪。部分的には凍結している。
同時スタートのCM1先頭と競り合いながら進める。豊岡の走りは力強い。CM1先頭に対して臆することなく走って優勝。一時雪が強く降ったが「こんなのぜんぜん雪じゃないですよ、普通です!」と答える。雪と氷だけの世界を走ってきた豊岡にとって、この日の天候は全く敵ではなかった。週半ばから渡欧し世界選手権に備える。


C1 2周目、沢田時(ENDLESS/ProRide)と辻善光(宇都宮ブリッツェン)が先頭パックにC1 2周目、沢田時(ENDLESS/ProRide)と辻善光(宇都宮ブリッツェン)が先頭パックに photo:Hideaki.TAKAGIC1
C1には辻と沢田が参戦。レース展開からもこの2人が他を圧倒した。日が差して日なた部分はウェットに。雪もコース上はほとんど消えるが、氷点下の気温と冷たい西風はそのまま。

スタートからこの2人が先頭で引っ張り、しばらくはパックで進む。中盤から沢田が徐々にリードして、40分で沢田は先頭のままレースを終了。同じ高校生の中井路雅(瀬田工業高校)と徳田鍛造(北桑田高校)も8番手あたりを走り続け健闘。


C1 先頭を走る沢田時(ENDLESS/ProRide)C1 先頭を走る沢田時(ENDLESS/ProRide) photo:Hideaki.TAKAGIトップに立った辻はペースを緩めることなく独走して優勝。「コンタクトレンズ片方がスタート後半周で取れてしまい、松林区間などミスがあった。年下の沢田君にリードされてしまいました。でも後半は走れたと思う」と辻は語る。

会場では世界選手権壮行会が行われた、豊岡、沢田に加え、竹之内脩平が総務担当で行く。竹之内は関西シクロクロスブログへ実況を入れる予定だ。今年の世界選は、磨きを増した辻浦と豊岡はもちろんだが、国内で結果を出してきた丸山と、特に沢田が大きく成長しその走りに期待できる。



C1 2番手の辻善光(宇都宮ブリッツェン)C1 2番手の辻善光(宇都宮ブリッツェン) photo:Hideaki.TAKAGI結果
C1
1位 辻善光(宇都宮ブリッツェン)
2位 松井正史(シマノドリンキング)+1分39秒
3位 入江克典(シマノドリンキング)+1分45秒
4位 伊澤雄大(岩井商会レーシング)+2分09秒
5位 久保伸次(岩井商会レーシング)+4分12秒
6位 景山昭宏(クラブシルベスト)+4分44秒

CL1
1位 豊岡英子(パナソニックレディース)
2位 埜真賢美(Teamクルーズ)+5分58秒
3位 岩田知夏 +7分15秒

世界選手権壮行会が行われた世界選手権壮行会が行われた photo:Hideaki.TAKAGICM1
1位 細川公志(Bee Club)
2位 大河内二郎(シルクロード)+12秒
3位 佐野光宏(ストラーダR)+17秒

C2
1位 松本祐典(アキファクトリー)
2位 和田山尚史(Sakatani Racing)+26秒
3位 竹之内脩平(Zippy/エスキーナ)+39秒

C3A
1位 岡野樹(のぼこん/宝塚線)
2位 西村隆幸(のぼこん/宝塚線)+11秒
3位 小松敏夫(TACURINO.net)+1分18秒

C3B
1位 池山豊繁(CRC/Suplest)
2位 佐々木恒輔(石川道場)+04秒
3位 クリストバル・ヴィヴェロス(CRC/Suplest)+11秒


photo&text:高木秀彰