4月16日にフランス北部で開催された第50回グランプリ・ド・ドゥナン(UCI1.1)で、ゴールスプリントに加わった新城幸也(Bboxブイグテレコム)が10位に入った。雨のスプリントを制したジミー・カスペール(フランス、ベッソンショスール)が今シーズン5勝目を飾っている。

小雨の降る中、集団内で走る新城幸也(Bboxブイグテレコム)小雨の降る中、集団内で走る新城幸也(Bboxブイグテレコム) photo:Chiho IWASA/Cyclisme Japon今年で開催50回目を迎えるグランプリ・ド・ドゥナンは、プロツアーチームも多数出場するワンディレース。レイスム〜ドゥナン間の202.7kmで行なわれたレースは、10キロ地点で3人の逃げが決まり、一時は集団との差を6分30秒に広げた。しかしラスト40キロほどで集団に捕まり、最後はゴールスプリントに。

集団スプリント勝負を制したのは、2日前のパリ〜カマンベールで優勝しているカスペール。コンチネンタルチーム所属のカスペールが今シーズン5勝目、2005年と2006年に続く大会3勝目を飾った。

優勝を飾ったジミー・カスペール(フランス、ベッソンショスール)、後方に新城幸也(Bboxブイグテレコム)の姿が優勝を飾ったジミー・カスペール(フランス、ベッソンショスール)、後方に新城幸也(Bboxブイグテレコム)の姿が photo:Chiho IWASA/Cyclisme Japonスプリントに絡んだ新城は、チーム内トップの10位でゴール。監督からも「良い走りだった」と高い評価を得た。新城はこのあと、4月19日にオランダで開催されるプロツアーレースのアムステル・ゴールドレースへの出場が予定されている。

新城幸也コメント
「最初に逃げができて、脚を使わずに集団の中にいられたので、今まで自分が走ったレースの中では展開的に一番楽に走れた。残り500メートルまで集団前方にいたが、そこからスプリントがかかり、全然並べなくて、ついているだけで終わってしまった。その前にパンクをして集団に戻るために脚を使ってしまったので、勝負する力が残っていなかった。日曜日のアムステルゴールドレースは、最初で最後の気持ちで頑張ります」

また、4月16日付けのレキップ紙は「プロトン内の日本人」として新城の特集記事を組んだ。インターネット版ページの記事は「ツール・ド・フランス出場の密かな野望を抱くアラシロは、カスティーリャのあと、グランプリ・ド・ドゥナンでも強さを発揮。目標は日本人最初のツール完走者になることだ」と締めくくられている。

レース展開と選手コメントはChiho IWASA/Cyclisme Japonより。

グランプリ・ド・ドゥナン2009結果
1位 ジミー・カスペール(フランス、ベッソンショスール)4h40'18"
2位 マシュー・ゴス(オーストラリア、サクソバンク)
3位 ドニ・フラオ(フランス、ランドバウクレジット)
4位 ロベルト・フェラーリ(イタリア、LPRブレークス)
5位 ステファヌ・ボンセルジャン(フランス、ブルターニュ・シュレー)
6位 ケニー・デハース(ベルギー、カチューシャ)
7位 ファビアン・バケ(フランス、アウベール93)
8位 マーク・レンショー(オーストラリア、チームコロンビア)
9位 ヨアン・オフルド(フランス、フランセーズデジュー)
10位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)

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