4月6日未明、イタリア中部アブルッツォ州ラクイラを中心に襲ったマグニチュード6.3の大地震。ガゼッタ紙によると、ブエルタ・アル・パイスバスコ第2ステージのスタート前、イタリア人選手は最前列に並び、1分間の黙祷が行なった。同州出身のカタルドは「レース中も地元の様子が気になって仕方が無かった」と語る。

スタートラインの最前列に並ぶイタリア人選手たちスタートラインの最前列に並ぶイタリア人選手たち photo:vueltapaisvasco.diariovasco.com4月6日未明にアブルッツォ州を襲った大地震は、震源に近いラクイラを中心に死者が250人を超える大惨事となった。同国のベルルスコーニ首相は非常事態を宣言。依然としてマグニチュード5を超える余震が続いており、今もなお懸命の救出活動が続けられている。

イタリアのコッリエーレ・デッラ・セーラ紙によると、行方不明者は11名、負傷者は1000名、家を失った被災者は25000人に上る。スポーツ紙ガゼッタ・デッロ・スポルトも、連日インターネットのトップページで惨劇の様子を伝えている。

この事態を受け、スペインで開催中のブエルタ・アル・パイスバスコに出場中のイタリア人選手たちは、第2ステージのスタートライン最前列に並び、犠牲者に捧げる1分間の黙祷を行なった。

同州出身で、レースに出場中のダリオ・カタルド(イタリア、リクイガス)はガゼッタ紙に対し、「震源は自宅から100kmしか離れていなかった。ニュースを聞いた時は本当に驚いたけど、幸い自宅や家族にはダメージは無かった。本当に悲劇としか言いようがない。今日もレース中は地元の様子が気になって仕方が無かった」と語っている。