2010年10月5日、UCI(国際自転車競技連合)はプレスリリースを出し、2011年のプロツアーライセンスの条件を満たした20チームを発表した。ライセンスを申請していたアスタナやヨーロッパカー(現Bboxブイグテレコム)、ペガサススポーツ(現フライVオーストラリア)、そして今季限りで解散するチームミルラムはリストから外れた。UCIはここから更に18チームに絞り込む。

現在ワールドランキング首位のアスタナ現在ワールドランキング首位のアスタナ photo:Cor Vos2011年に向けてプロツアーライセンスの更新/申請を行なっていたのは14チーム。UCIのプレスリリースによると、更新/申請を行なったチームの中で、BMCレーシングチームやルクセンブルク・プロサイクリング・プロジェクトを始めとする10チームは申請条件を満たしていたとしてリストに残った。

今回のチーム選定においてUCIが重視したのは5点。チームは10月1日までに以下の要点をUCIに提出しなければならなかった。1.チーム運営資金、2.メインスポンサーとの契約、3.銀行による保証、4.最低12名の選手との契約、5.給与支払を確約する運営体制(新チームに限る)。

ヨーロッパカーを新スポンサーに獲得したBboxブイグテレコムヨーロッパカーを新スポンサーに獲得したBboxブイグテレコム photo:Makoto Ayanoライセンス更新/申請を行なっていたチームの中で、アスタナとヨーロッパカー(現Bboxブイグテレコム)、ペガサススポーツ(現フライVオーストラリア)、チームミルラムがリストから外れた。

今年アルベルト・コンタドール(スペイン)をツール・ド・フランス制覇に導いたアスタナは、現在ワールドランキングで首位を独走中。今回のチーム選外は、銀行保証の書類送付が遅れたことが原因とされている。

ジャンルネ・ベルノドー監督率いる現Bboxブイグテレコムはメインスポンサーとしてヨーロッパカー社を獲得したが、運営体制を縮小する。2011年もプロコンチネンタルチームとして活動する可能性が高い。

オーストラリアのペガサススポーツはロビー・マキュアン(オーストラリア)らを積極的に獲得して戦力を強化したが、まだメインスポンサーの名前が発表されていないなど、運営体制が確約されていない。チームミルラムはスポンサー探しが難航し、今シーズン限りでのチーム解散を決めた。

UCIは審査を続け、10チームの中から8チームに絞り込む。最終的に選ばれた8チームに、2011年のライセンスを保有している10チームを加えた18チームがプロツアーチームとして2011年シーズンを闘う予定だ。

ライセンス更新/申請を行なっている10チーム
BMCレーシングチーム
コフィディス
エウスカルテル・エウスカディ
フランセーズデジュー
ジェオックス・TMC(フットオン・セルヴェット)
HTC・ハイロード
リクイガス・キャノンデール
ルクセンブルク・プロサイクリング・プロジェクト
テレフォニカ・モビスター(ケースデパーニュ)
ヴァカンソレイユ・DCM

2011年もライセンスを保有する10チーム
アージェードゥーゼル
ガーミン・トランジションズ
ランプレ・ファルネーゼヴィーニ
オメガファーマ・ロット
クイックステップ
ラボバンク
チームスカイ
カチューシャ
レディオシャック
サクソバンク

text:Kei Tsuji