2010年9月29日、UCI(国際自転車競技連合)は現在開催中のロード世界選手権メルボルン大会で記者会見を開き、3年後の2013年、ロード世界選手権をイタリア・トスカーナ州のフィレンツェで開催することを発表した。

観光都市として名高いフィレンツェ観光都市として名高いフィレンツェ photo:www.comune.fi.it現在オーストラリア・メルボルンで開催中のロード世界選手権。2011年のデンマーク・コペンハーゲン、2012年のオランダ・ファルケンブルフに続く開催地が発表された。

候補地に挙がっていたスペインのポンフェラーダとベルギーのホーフレーデ・ヒツを抑え、2013年のロード世界選手権の開催地を勝ち取ったのは、イタリア中部のトスカーナ州の州都フィレンツェ。「花の都」として世界的に知られている観光都市だ。「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)」など、日本人観光客にとってもお馴染み。

トスカーナ州出身のアルフレード・マルティーニ元代表監督、故フランコ・バッレリーニ前代表監督、レナート・ディロッコFCI会長トスカーナ州出身のアルフレード・マルティーニ元代表監督、故フランコ・バッレリーニ前代表監督、レナート・ディロッコFCI会長 photo:www.federciclismo.itイタリアでの世界選手権開催はこれが12回目。最近では2008年にヴァレーゼで開催されている。トスカーナ州でのロード世界選手権開催は初めて。ガゼッタ・デッロ・スポルト紙によると、全てのレースはフィレンツェにゴールする。近郊のルッカやピストイア、モンテカティーニ・テルメがスタート地点や通過地点に名乗りを上げている。

現在開催中のロード世界選手権は6種目だが、2011年からジュニア男子/女子のロードレースと個人タイムトライアルが追加され、更に2012年からエリート男子/女子のチームタイムトライアルが追加されるため、開催種目は全12種目に。

FCI(イタリア自転車競技連盟)のレナート・ディロッコ会長(UCIの副会長を兼任)は「これはイタリアのロードレース界における一つの成功だ。故フランコ・バッレリーニ監督や、アルフレード・マルティーニ元代表監督を始めとするトスカーナ出身の偉大な人物に捧げる大会になる。地元の自治体と協力してプロジェクトを進めたい」とコメントしている。

text:Kei Tsuji in Geelong, Australia

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