急勾配の3級山岳を2度登坂したジロ・デ・イタリア・ウィメン第5ステージ。積極的な加速でライバルたちを振り落としたデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)が小集団スプリントを制し、ジロで自身初の区間優勝を手に入れた。

前日勝者でマリアローザを着用したアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:RCS Sport
前日の個人タイムトライアルでマリアローザがアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム)に渡ったジロ・デ・イタリア・ウィメン(UCIワールドツアー)。本格山岳ステージの5日目はまず1級山岳を登り、その後2級山岳、そして3級山岳を含む周回コースを2周する146km。いよいよ本格的な総合争いが繰り広げられる。
この日逃げを打ったのは22名という大所帯の逃げ集団だった。その中には前日区間8位だった総合のディフェンディング王者、エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)を擁するUAEチームADQが3名を入れ、前待ち作戦などあらゆる展開に備える動きを見せる。1級山岳で逃げは17名まで絞られ、頂上はキャロライン・アンデション(スウェーデン、リブ・アルウラー・ジェイコ)が先頭で通過した。

22名の逃げグループが先行した photo:CorVos

最後から2つ目の3級山岳でデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)が自ら人数を絞っていく photo:CorVos
続く2級山岳で逃げは5名に絞られ、それを追うメイン集団もFDJユナイテッド・スエズの牽引によって20名程度に。そして頂上まで3.9km、フィニッシュまで58kmを残した地点でマーレン・ロイサー(スイス、モビスター)が仕掛ける。前日にファンデルブレッヘンに1分以上の差をつけられた現TT世界王者による虚を突くアタックは、デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)の加速を誘発。イタリア王者のロンゴボルギーニがペースアップについていけず遅れるシーンもあったが、その後精鋭集団に復帰している。
2度登る3級山岳(距離4km/平均9.1%)に入ると、逃げを捉えた精鋭集団からフォレリングが再びアタックする。これにより総合2位のロイサーが遅れ、6名集団にはファンデルブレッヘンや総合4位アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)ら5名が何とか食らいつく。3級山岳の頂上を越え、その下りでモニカ・トリンカコロネル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ)がアタック。フィニッシュラインを越え、2度目の3級山岳に先頭で入った。

最終山岳で先頭は4名になった photo:RCS Sport
後続の合流を許し、人数の増えた追走集団では、3級山岳で再びフォレリングが自らペースを作る。するとロンゴボルギーニが遅れ、フォレリングたちはトリンカコロネルを捉え、追い抜いた先頭集団はフォレリングとファンデルブレッヘン、ニーダーマイヤー、そして21歳の若手であるイザベラ・ホルムグレン(カナダ、リドル・トレック)の4名に絞られる。下りでマリアローザが仕掛けるも、決定打に欠き、勝負は4名によるスプリントに持ち込まれた。
そして最後尾から踏み出したヨーロッパ王者のフォレリングがその強さを見せ、フィニッシュ地点に先着。3度目の出場で、意外にも自身初となる区間優勝を飾った。

小集団スプリントを制したデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:CorVos

自身初となるジロ区間優勝を飾ったデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:CorVos
「ジロでの初勝利がとても嬉しい。今日はとても長く厳しい日だった。最終山岳で仕掛けるのが早すぎたため、差を作ることができなかった。だけど良い日になったし、私たちは全力を尽くした」と喜んだフォレリング。しかし総合首位のファンデルブレッヘンが同タイムの区間2位でフィニッシュしたため、総合でのタイム差は1分10秒から1分までしか縮まることはなかった。

前日の個人タイムトライアルでマリアローザがアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム)に渡ったジロ・デ・イタリア・ウィメン(UCIワールドツアー)。本格山岳ステージの5日目はまず1級山岳を登り、その後2級山岳、そして3級山岳を含む周回コースを2周する146km。いよいよ本格的な総合争いが繰り広げられる。
この日逃げを打ったのは22名という大所帯の逃げ集団だった。その中には前日区間8位だった総合のディフェンディング王者、エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)を擁するUAEチームADQが3名を入れ、前待ち作戦などあらゆる展開に備える動きを見せる。1級山岳で逃げは17名まで絞られ、頂上はキャロライン・アンデション(スウェーデン、リブ・アルウラー・ジェイコ)が先頭で通過した。


続く2級山岳で逃げは5名に絞られ、それを追うメイン集団もFDJユナイテッド・スエズの牽引によって20名程度に。そして頂上まで3.9km、フィニッシュまで58kmを残した地点でマーレン・ロイサー(スイス、モビスター)が仕掛ける。前日にファンデルブレッヘンに1分以上の差をつけられた現TT世界王者による虚を突くアタックは、デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)の加速を誘発。イタリア王者のロンゴボルギーニがペースアップについていけず遅れるシーンもあったが、その後精鋭集団に復帰している。
2度登る3級山岳(距離4km/平均9.1%)に入ると、逃げを捉えた精鋭集団からフォレリングが再びアタックする。これにより総合2位のロイサーが遅れ、6名集団にはファンデルブレッヘンや総合4位アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)ら5名が何とか食らいつく。3級山岳の頂上を越え、その下りでモニカ・トリンカコロネル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ)がアタック。フィニッシュラインを越え、2度目の3級山岳に先頭で入った。

後続の合流を許し、人数の増えた追走集団では、3級山岳で再びフォレリングが自らペースを作る。するとロンゴボルギーニが遅れ、フォレリングたちはトリンカコロネルを捉え、追い抜いた先頭集団はフォレリングとファンデルブレッヘン、ニーダーマイヤー、そして21歳の若手であるイザベラ・ホルムグレン(カナダ、リドル・トレック)の4名に絞られる。下りでマリアローザが仕掛けるも、決定打に欠き、勝負は4名によるスプリントに持ち込まれた。
そして最後尾から踏み出したヨーロッパ王者のフォレリングがその強さを見せ、フィニッシュ地点に先着。3度目の出場で、意外にも自身初となる区間優勝を飾った。


「ジロでの初勝利がとても嬉しい。今日はとても長く厳しい日だった。最終山岳で仕掛けるのが早すぎたため、差を作ることができなかった。だけど良い日になったし、私たちは全力を尽くした」と喜んだフォレリング。しかし総合首位のファンデルブレッヘンが同タイムの区間2位でフィニッシュしたため、総合でのタイム差は1分10秒から1分までしか縮まることはなかった。
ジロ・デ・イタリア・ウィメン2026第5ステージ結果
| 1位 | デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) | 4:23:47 |
| 2位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) | |
| 3位 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | |
| 4位 | イザベラ・ホルムグレン(カナダ、リドル・トレック) | +0:02 |
| 5位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) | +0:15 |
| 6位 | ニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、リドル・トレック) | |
| 7位 | マーレン・ロイサー(スイス、モビスター) | +0:53 |
| 8位 | マグドレーヌ・ヴァリエール(カナダ、EFエデュケーション・オートリー) | |
| 9位 | フェムケ・デフリース(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
| 10位 | ローレ・デスペッヘル(ベルギー、AGインシュランス・スーダル) | +0:56 |
個人総合成績(マリアローザ)
| 1位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) | 15:55:13 |
| 2位 | デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) | +1:00 |
| 3位 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | +1:24 |
| 4位 | イザベラ・ホルムグレン(カナダ、リドル・トレック) | +2:01 |
| 5位 | マーレン・ロイサー(スイス、モビスター) | +2:03 |
| 6位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) | +2:12 |
| 7位 | ニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、リドル・トレック) | +2:33 |
| 8位 | フェムケ・デフリース(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +2:38 |
| 9位 | モニカ・トリンカコロネル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +3:21 |
| 10位 | ウルシュカ・ジガート(スロベニア、AGインシュランス・スーダル) | +3:26 |
その他の特別賞
| ポイント賞 | エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック) |
| 山岳賞 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) |
| ヤングライダー賞 | イザベラ・ホルムグレン(カナダ、リドル・トレック) |
| チーム総合成績 | AGインシュランス・スーダル |
text:Sotaro.Arakawa
photo: RCS Sport
photo: RCS Sport