キャノンデールがMTB XCレーシングバイク”Scalpel”の2025年ラインアップを発表。ローンチされたばかりのシマノXTRを搭載したプロレプリカのLAB71、Lefty Ocho Carbonを搭載したScalpel 1、テクニカルな里山ライドでも扱いやすいScalpel 3が揃う。



キャノンデール Scalpel LAB71 (c)インターテック

キャノンデールのフルサスペンションXCバイクとしてレースの最前線で戦い続けるScalpelシリーズ。現在はヨランダ・ネフらとともにワールドカップを走り、高速化するレースでその性能を証明している。

最新型のScalpelは難化するクロスカントリーレースのダウンヒルでも速く、安定して駆け抜けられるように、ヘッドアングルを66°に寝かせた。そこに120mmトラベルのサスペンションを組み合わせることで、安定性とコントロール性を向上させた。

キャノンデールが誇るLefty Ocho Carbon 120mmトラベルがアセンブルされる (c)インターテック

また、急激な登り坂が待ち構えているのもクロスカントリーの醍醐味の一つ。ライダーのパワーを余すことなく推進力に変えるため、シートアングルは75.5°と立ち気味かつリーチを長くすることで、登坂で出力を出しやすいポジションとトラクションのかけやすさを両立した。

また、FlexPivotはScalpelの走行性能を向上させる重要なテクノロジーだ。これはチェーンステーのエンド側を極端に薄く作り上げ、ステーがたわむように設計されている。ホルストリンクが採用された4バーリンケージのようにステーが動くことで、Scalpelは下りでの安定性、上りでのトラクション性を高いレベルでバランスさせている。ピボットではないため、ベアリングがなく軽量に仕上がることも魅力だ。

チェーンステーのエンド側を薄く作るFlexPivotテクノロジー (c)インターテック

そんなScalpelシリーズの2025年モデルが発表された。ラインアップを代表するのはキャノンデール・ファクトリー・レーシング(CFR)のチームレプリカモデルだ。カーボン技術の粋を結集したLAB71フレームに、発表されたばかりのシマノの新型XTRを搭載した生粋のレーシングマシンだ。

シマノの新型XTRが搭載された (c)インターテック

ケーブルを内装できるステム一体型ハンドルバーのSystemBar XC-Oneや、剛性とスムーズな動きに定評のあるLefty Ocho Carbonを搭載。リアショックは専用のチューニングを施したFox Float SLだ。他にもFSAのKFX Team Editionカーボンホイールや、Foxのワイヤレスドロッパーポストが備えられている。

キャノンデール Scalpel 1 Lefty (c)インターテック

レースで勝利を目指すのはもちろん、トレイルを縦横無尽に素早く駆け抜けたいという方にぴったりなモデルが、Scalpel 1 Leftyだ。軽量性を意識したカーボンフレームにSystemBar XC-OneとLefty Ocho Carbonを組み合わせたハイスペックモデルとしてラインアップされる。

コンポーネントはスラムの電動ワイヤレスグループセット「XO AXS」だ。そこにDTスイスのXCR 1501 Splineカーボンホイールを組み合わせ、スムーズな変速と俊敏な加速性を手に入れている。

キャノンデール Scalpel 3(Tiger Shark) (c)インターテック

キャノンデール Scalpel 3(Ion Blue) (c)インターテック

ミドルグレードとなるScalpel 3はレースコースはもちろん、里山ライドを楽しめる一台だ。Scaipel 1と共通のフレームを用いつつ、コンポーネントには信頼性に優れるシマノ XT、Deore12速を採用し、ホイールにはスタンズ・ノーチューブスのCrest MK4リムを使用している。

サスペンションフォークはロックショックスのSID Select。ドロッパーシートポストも標準で装備されており、完成車の状態でトレイルを楽しめるパッケージとなっている。カラーはTiger SharkとIon Blue。各モデルの価格や詳細スペックは下記一覧にて。



キャノンデール Scalpel LAB71
フレーム:Scalpel LAB71, Series 0 Carbon construction
フォーク:Lefty Ocho 120 Carbon, 120mm
ホイール:FSA KFX Team Edition Carbon, 30mm inner width, hookless, tubeless ready
コンポーネント:Shimano XTR M9200, 12-speed
ハンドル:SystemBar XC-One Flat
サイズ:SM、MD
カラー:Team Replica
価格:1,850,000円(税込)

キャノンデール Scalpel 1 Lefty
フレーム:Scalpel, lightweight carbon construction
フォーク:Lefty Ocho 120 Carbon, 120mm
ホイール:DT Swiss XRC 1501 SPLINE ONE, carbon, 30mm inner width, hookless, TSS tubeless ready
コンポーネント:SRAM XO Eagle, 10-52, T-Type, 12-speed
ハンドル:SystemBar XC-One Flat
サイズ:SM、MD、LG
カラー:Jet Black、Raw Carbon
価格:1,580,000円(税込)

キャノンデール Scalpel 3
フレーム:Scalpel, lightweight carbon construction
フォーク:RockShox SID Select, 120mm
ホイール:Stan's NoTubes Crest MK4, 28h, tubeless ready
コンポーネント:Shimano XT, 12-speed
ハンドル:Cannondale 2 Flat, butted 2014 Alloy
サイズ:SM、MD、LG
カラー:Tiger Shark、Ion Blue
価格:770,000円(税込)