最終第8ステージを迎えたツアー・オブ・ターキーは、2日連続のスプリント決着。マッテオ・マルチェッリ(イタリア)がチームに今大会4勝目をもたらし、ワウト・プールス(オランダ)が総合優勝。XDSアスタナが席巻した大会となった。

前日に落車した小山智也(ブルゴス・ブルペレットBH) photo:CorVos
西洋とアジアを結ぶ交易の国トルコを舞台とし、大統領府がメインスポンサーを務める第60回プレジデンシャル・サイクリング・ツアー・オブ・ターキー(UCIワールドツアー)。グランツールを除くステージレースとしては長丁場となる8日間の戦いは、最終第8ステージを迎えた。
コースは前半に2つの3級山岳を越えるものの、地中海を沿うラスト50km以上が平坦路という105.7kmのショートステージ。前日の落車で左脚を負傷した小山智也(ブルゴス・ブルペレットBH)も無事にスタートラインに立った。序盤にアレクサンドル・バルマー(スイス、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)を含む全員が25歳以下という若手中心となった5名が逃げたが、すぐに吸収された。
その後新たに6名がエスケープしたものの、これも長くは続かない。そして集団は大人数のまま、フィニッシュ地点であるイズミルの市街地へとなだれ込んだ。

レース前半で逃げを吸収したプロトン photo:CorVos
前日2位の雪辱を果たしたいアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー)擁するウノエックス・モビリティが集団先頭でペースメイク。残り1kmを通過し、ピクニック・ポストNLも懸命に番手を上げる。そして最終ストレートに入ると、フランダース・バロワーズが先頭でるものの、クリストフが追い抜き先頭へ。
しかし勝ったのは、フィニッシュ手前で僅かに左に曲がるコース取りを熟知していたか、左側から踏み続けたマッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ)だった。ボディビルの「モスト・マスキュラー」のような、肩や腕を強調するポーズで喜びを表現した。

先行したクリストフに並んだマッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ) photo:CorVos

勝利したマッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ) photo:CorVos
昨年はJCLチーム右京で勝利を量産し、今季ワールドチームへステップアップしたマルチェッリにとって、これが今季2勝目となった。「初日は2位だったので、どうしてもここでの勝利が欲しかった。今季2勝目だが、このまま止まるつもりはない。ようやく得たワールドチームでのチャンスを、今後も全力で掴みに行く」と31歳のイタリアンスプリンターは喜んだ。
そして総合優勝にはワウト・プールス(オランダ、XDSアスタナ)が輝く。「チーム一丸となって走った結果だ。選手とスタッフの素晴らしい化学反応が起きていた。大事なUCIポイントも得ることができ、ジロ・デ・イタリアに向けて完璧な1週間となった」と語る通り、プールスはこの後5月9日に開幕するジロに出場する。

XDSアスタナに移籍後、今季2勝目を飾ったマッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ) photo:CorVos

総合優勝を決め、ジロに向け弾みをつけたワウト・プールス(オランダ、XDSアスタナ) photo:CorVos
そしてチームメイトのダビド・マルティン(スペイン、ブルゴス・ブルペレットBH)の6位入賞に貢献した小山は43位でフィニッシュ。「(落車の影響により)ペダルをはめるの一苦労のなか、チームメイトが6位と奮闘してくれました。有難いことに身体が強く、落車しても軽く受け取られがちですが、結構ダメージが大きくキツイ一週間となりました。そんな中でも、チームのサポートや皆様の応援、サポートのお陰で最終日のゴールまで辿り着くことができました!」と、自身のブログに綴っている。

西洋とアジアを結ぶ交易の国トルコを舞台とし、大統領府がメインスポンサーを務める第60回プレジデンシャル・サイクリング・ツアー・オブ・ターキー(UCIワールドツアー)。グランツールを除くステージレースとしては長丁場となる8日間の戦いは、最終第8ステージを迎えた。
コースは前半に2つの3級山岳を越えるものの、地中海を沿うラスト50km以上が平坦路という105.7kmのショートステージ。前日の落車で左脚を負傷した小山智也(ブルゴス・ブルペレットBH)も無事にスタートラインに立った。序盤にアレクサンドル・バルマー(スイス、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)を含む全員が25歳以下という若手中心となった5名が逃げたが、すぐに吸収された。
その後新たに6名がエスケープしたものの、これも長くは続かない。そして集団は大人数のまま、フィニッシュ地点であるイズミルの市街地へとなだれ込んだ。

前日2位の雪辱を果たしたいアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー)擁するウノエックス・モビリティが集団先頭でペースメイク。残り1kmを通過し、ピクニック・ポストNLも懸命に番手を上げる。そして最終ストレートに入ると、フランダース・バロワーズが先頭でるものの、クリストフが追い抜き先頭へ。
しかし勝ったのは、フィニッシュ手前で僅かに左に曲がるコース取りを熟知していたか、左側から踏み続けたマッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ)だった。ボディビルの「モスト・マスキュラー」のような、肩や腕を強調するポーズで喜びを表現した。


昨年はJCLチーム右京で勝利を量産し、今季ワールドチームへステップアップしたマルチェッリにとって、これが今季2勝目となった。「初日は2位だったので、どうしてもここでの勝利が欲しかった。今季2勝目だが、このまま止まるつもりはない。ようやく得たワールドチームでのチャンスを、今後も全力で掴みに行く」と31歳のイタリアンスプリンターは喜んだ。
そして総合優勝にはワウト・プールス(オランダ、XDSアスタナ)が輝く。「チーム一丸となって走った結果だ。選手とスタッフの素晴らしい化学反応が起きていた。大事なUCIポイントも得ることができ、ジロ・デ・イタリアに向けて完璧な1週間となった」と語る通り、プールスはこの後5月9日に開幕するジロに出場する。


そしてチームメイトのダビド・マルティン(スペイン、ブルゴス・ブルペレットBH)の6位入賞に貢献した小山は43位でフィニッシュ。「(落車の影響により)ペダルをはめるの一苦労のなか、チームメイトが6位と奮闘してくれました。有難いことに身体が強く、落車しても軽く受け取られがちですが、結構ダメージが大きくキツイ一週間となりました。そんな中でも、チームのサポートや皆様の応援、サポートのお陰で最終日のゴールまで辿り着くことができました!」と、自身のブログに綴っている。
ツアー・オブ・ターキー2025第8ステージ結果
1位 | マッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ) | 2:23:26 |
2位 | アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | |
3位 | ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ) | |
4位 | マルク・ブルステンガ(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) | |
5位 | シモン・デヘールス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
43位 | 小山智也(ブルゴス・ブルペレットBH) |
個人総合成績
1位 | ワウト・プールス(オランダ、XDSアスタナ) | 23:44:52 |
2位 | ハロルド・ロペス(エクアドル、XDSアスタナ) | +0:16 |
3位 | ギリェルモ・マルティネス(コロンビア、ピクニック・ポストNL) | +0:58 |
4位 | アベル・バルデルストーネ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) | +1:09 |
5位 | ヨハネス・クルセット(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +1:11 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ) |
山岳賞 | ワウト・プールス(オランダ、XDSアスタナ) |
チーム総合成績 | カハルラル・セグロスRGA |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp