リドレーが誇るエアロロード、NOAH FASTが第三世代へとフルモデルチェンジ。新たなUCIルールに適合し、最高レベルのエアロダイナミクスを実現すべく開発されたピュアエアロレーサーだ。



リドレー NOAH FAST 3.0 (c)ミズタニ自転車

ベルギーを代表するバイクブランド、リドレー。過酷な石畳で鍛え上げられたバイクたちは、"パヴェプルーブン"として絶大な信頼性を誇り、多くのサイクリストに愛されてきた。

一方で、レーシングブランドとしてリドレーはエアロダイナミクスを早くから重視してきた。同社を代表するエアロレーサーのNOAHは2006年のデビュー。他のブランドに先駆けて空力にフォーカスを当てたバイクを開発し、ロビー・マキュアンのマイヨヴェールを筆頭に、アンドレ・グライペルやカレブ・ユアンといった名スプリンター達と輝かしい成績を残してきた。

最高の空力性能を発揮するべく、フレームの全ての部位が新たにされた (c)ミズタニ自転車

デビュー以来、幾度ものモデルチェンジを実施してきたNOAHシリーズ。そして2012年にはより空力性能を強化した初代NOAH FASTがローンチされた。そして2025年、NOAH FASTシリーズの第3世代がデビューする。

NOAH FASTとは、"Future Aero Speed Technology"のイニシャルを由来とするもの。そのモデル名に相応しく、最新作となるNOAH FAST3.0にも先進的で空力に特化した設計が与えられている。その最大の特徴はUCIが発表した新ルールに適応したスーパーエアロチュービング。以前はチューブ断面形状の縦横比が3:1以内となるように定めていた規制が8:1へと緩和されたことを受け、最大限にエアロなチューブ形状を追求することが可能となった。

空気を切り裂くような形状のシートステー (c)ミズタニ自転車
最も特徴的と言えるヘッドチューブ周りの造形 (c)ミズタニ自転車



リドレーは、NOAH FAST3.0により薄く、そしてより前後方向にボリュームのあるチューブデザインを与えることで、エアロダイナミクスを大幅に向上させることに成功。CFDによる数値解析と、自社の風洞施設の「バイクバレー」による実験から得られたデータをもとに、あらゆる角度からの風に対して空力性能を改善するフレームデザインが施されている。

空気を切り裂く薄さに仕上られたフロントフォークとシートステーと並び、最も目を惹くのはボリューミーなヘッドチューブだろう。フレームを補強する部位に関するUCIルールを最大限に活用することで実現した、このヘッドセクションならびにシートチューブ周りの造形により、乱流の発生を最小限に抑え、スムーズな空気の抜けを実現している。一方のダウンチューブは大口径のチュービングを採用。ボトルの装着を前提に、空力特性を最適化する形状が与えられている。

フォークからヘッド、ダウンチューブへ至るデザインもエアロを最適化するものだ (c)ミズタニ自転車
専用のエアロバーとなるNimbus Aero Cockpitが与えられた (c)ミズタニ自転車



また、NOAH FAST 3.0のために、リドレーは専用のエアロバーとなる"Nimbus Aero Cockpit"を開発。真っ先に空気をぶつかる部位の一つであるハンドル周りのリファインも、エアロ性能向上に大きく寄与しているという。

ブラケット部は360mm幅と狭めることで空気抵抗の少ないコンパクトなポジションを実現しつつ、ドロップ部をフレアさせることで安定感のあるハンドリングも確保。ハンドルトップ、いわゆる上ハン部分はわずかにバックスイープを与えられており、人間工学的見地から自然に握りやすい形状とされている。

ウノエックスの選手らの走りを支える (c)ミズタニ自転車

これらのエアロテクノロジ―により、前モデルのNoah Fastとの比較では時速50kmで走行した際には8.5ワットの空気抵抗を削減。FALCN RSとの比較においても、7ワットの空気抵抗を低減する、圧倒的なアドバンテージを実現した。

更にエアロデザインを採用しつつも、高いペダリング効率を誇ることもNOAH FAST 3.0の大きな特徴。ドイツの第三者検査機関であるゼドラーラボによる試験において、Falcn RSより10%高いヘッドチューブ/BB剛性をマークし、その優れた走行性能を実証している。

リドレー NOAH FAST 3.0(Candy Red) (c)ミズタニ自転車

このNOAH FAST 3.0の登場により、リドレーのレーシングバイクラインアップはその完成度を大幅に高めた。軽量バイクのFALCN RSとは、7%の勾配を境にそれぞれが有利となるという。つまり、7%超の登りが勝敗を分ける山岳であればFALCN RSが、そうではない小規模山岳や丘陵、平坦コースであればNOAH FAST 3.0が、それぞれアドバンテージを発揮するということだ。

ウノエックス・モビリティの選手らのパートナーとして、今シーズンよりトップレースを戦うNOAH FAST 3.0と同時に、そのテクノロジーを継承したセカンドグレードとしてNOAH3.0もデビュー。カーボン素材とハンドルの形状、そしてヘッドチューブ周りの形状を変更することで、より手が届きやすくホビーライダーにも扱いやすいバイクとされている。

リドレー NOAH FAST 3.0(UD Carbon) (c)ミズタニ自転車

リドレー NOAH 3.0(Pearl White) (c)ミズタニ自転車
リドレー NOAH 3.0(Empress Grey) (c)ミズタニ自転車



国内においては、フレームセットおよびフレーム&コンポーネントセットのバイククラフト方式で取り扱いが開始となる。フレームセット価格はNOAH FAST3.0は770,000円、NOAH3.0が484,000円(税込)となる。入荷は今年の5月上旬を予定しているとのことだ。



リドレー NOAH FAST 3.0
サイズ:XXS / XS / S
カラー:UD Carbon(NF301Am)、Candy Red(NF301Bs)
フレーム:Elite HM カーボン
フレーム重量:1,028g(XXS)/ 1,032g(XS)、1,050g(S)
フォーク重量:509g(コラム長300mm)
対応コンポーネント:シマノDi2 / カンパEPS / スラムeTap ※メカニカル非対応
ハンドル/ステム:Forza Nimbus Aero Cockpit
XXS  :85mm-360/400mm
XS / S:100mm-360/400mm
※Stem-STI/Drop (C-C)
※リーチ75mm / ドロップ127mm
シートポスト:Noah Fast 3.0 Aero Seat Post(セットバック0mm)
フレームセット価格: 770,000円(税込)
バイククラフト価格
R9250 Di2:1,223,200円(税込)
R8150 Di2:1,026,300円(税込)
R7150 Di2:943,800円(税込)

リドレー NOAH 3.0
サイズ:XXS / XS / S / M
カラー:Empress Grey(NH301As)、Pearl White(NH301Bs)
フレーム:Essential HM カーボン
フレーム重量:N/A(XXS) / 1,195g(XS)、1,210g(S)、1,218g(M)
フォーク重量:509g(コラム長300mm)
対応コンポーネント:メカニカル(シマノのみ)/シマノDi2/カンパEPS/スラムeTap
ハンドル/ステム:Forza Cirrus Pro Integrated Cockpit
XXS / XS: 90mm-380/400mm
S: 100mm-400/420mm
※Stem-STI/Drop (C-C)
※リーチ75mm / ドロップ130mm
シートポスト:Noah Fast 3.0 Aero Seat Post(セットバック0mm)
フレームセット価格:484,000円(税込)
バイククラフト価格
R9250 Di2:951,500円(税込)
R8150 Di2:754,600円(税込)
R7150 Di2:672,100円(税込)
R7100 : 591,800円(税込)
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