2025/01/06(月) - 12:00
激泥の重馬場レースでルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)とワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)が圧勝。織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)は50位で過酷な一戦を終えている。
クリスマス休暇から始まる年末年始のシクロクロス過密カレンダーもいよいよ終盤戦。来週末に迫った各国ナショナル選手権と月末の世界選手権に各選手が照準を合わせていく中、ベルギーのフランドル地方にある街デンデルモンデでUCIシクロクロスワールドカップ第8戦が開催された。
基本的には平坦基調ながら、長い階段や登り返しなどただでさえ担ぎ区間が多いコースは、折からの激しい風雨によって全周に渡って田んぼのような泥沼と化した。水分量が多くバイクに粘りつくような泥でこそないものの、これまでの欧州レースの中で最強レベルのランニングレース。深い泥を踏み抜くパワーとランニング能力が試される戦いに全日本王者の織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)、鈴木来人(OnebyESU-ICV)、そしてオランダベース/ウォータスレイの梶鉄輝、遠藤紘介、岡山優太が参戦を果たした。
女子エリート:ブラントが泥レースで圧勝
まさにパワーに長けるルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)向きのコース。W杯シリーズランキングで首位を独走するブラントはこの日、序盤リードを奪ったのちにゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム)やパック・ピーテルス(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)の合流を許した。
2周目に入るとMTB世界女王のピーテルスが独走を開始したものの、2番手グループを抜け出したブラントがじわりじわりと差を詰めて合流に成功する。肩をぶつけ合う激しい接戦を繰り広げたものの、フロントタイヤのパンクに見舞われたピーテルスが後退。こうしてブラントがフィニッシュまで続く独走に持ち込んだ。
2度のパンクでペースを上げられない世界女王フェム・ファンエンペル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)を尻目に、ブラントが平均スピード16km/h台という泥のパワーレースで圧勝。「本当に厳しいレースだった。なんでこんな悪天候の中観客が観に来るのか分からないけど、応援が力になった」と言うブラントは、週末のナショナル選手権をスキップして世界選手権に照準を合わせる。ファンエンペルとの激しい2位争いを制したのはピーテルスだった。
男子エリート:ファンアールトが泥とライバルを蹴散らす 織田聖は50位
耕されて深くなった泥コースを舞台にした最終レースの男子エリートカテゴリーには、前日のスーパープレスティージュ第6戦で今季初勝利を挙げたワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)が連戦出場。4列目というスタート位置をものともせずポジションを上げ、10分も経たないうちに先頭グループに合流する。しばらくライバル勢の様子を窺いながら走っていた元世界王者だったが、3周目に入ると自ら先頭に立ってペースを上げ始めた。
唯一その背中に食らいついていたエミエル・フェルストリンゲ(ベルギー、クレラン・コレンドン)を振り切って、「攻略の鍵はミスを防ぐためできるだけ早く自分のリズムを見つけることだった」と言うファンアールトが泥の重馬場コースを爆走した。
遅れてもなお単独で粘ったフェルストリンゲを遥かに引き離して、ファンアールトが2日連続優勝と共に今一度その力を証明した。「最終周回は本当にキツかったけど十分なリードを得ていたので心理的には楽だったよ。会場の雰囲気は最高だったし、応援が後押ししてくれた。自分自身勝てると思わなかったので、この先のロードシーズンに向けて大きな安心材料になるよ」と言うファンアールト。この後はスペインでのチーム合宿に参加し、その付近で1月19日に開催されるワールドカップでシクロクロスサーキットに復帰することとなる。
フェルストリンゲが1分20秒差の2位に入り、同じく若手のヨラン・ウィズーレ(ベルギー、クレラン・コレンドン)が3位表彰台獲得。W杯首位のマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)はトーン・アールツ(ベルギー、デスハフト・ヘンス・FSP)との激しい一騎打ちで先行され5位に終わっている。
クリスマス休暇から始まる年末年始のシクロクロス過密カレンダーもいよいよ終盤戦。来週末に迫った各国ナショナル選手権と月末の世界選手権に各選手が照準を合わせていく中、ベルギーのフランドル地方にある街デンデルモンデでUCIシクロクロスワールドカップ第8戦が開催された。
基本的には平坦基調ながら、長い階段や登り返しなどただでさえ担ぎ区間が多いコースは、折からの激しい風雨によって全周に渡って田んぼのような泥沼と化した。水分量が多くバイクに粘りつくような泥でこそないものの、これまでの欧州レースの中で最強レベルのランニングレース。深い泥を踏み抜くパワーとランニング能力が試される戦いに全日本王者の織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)、鈴木来人(OnebyESU-ICV)、そしてオランダベース/ウォータスレイの梶鉄輝、遠藤紘介、岡山優太が参戦を果たした。
女子エリート:ブラントが泥レースで圧勝
まさにパワーに長けるルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)向きのコース。W杯シリーズランキングで首位を独走するブラントはこの日、序盤リードを奪ったのちにゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム)やパック・ピーテルス(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)の合流を許した。
2周目に入るとMTB世界女王のピーテルスが独走を開始したものの、2番手グループを抜け出したブラントがじわりじわりと差を詰めて合流に成功する。肩をぶつけ合う激しい接戦を繰り広げたものの、フロントタイヤのパンクに見舞われたピーテルスが後退。こうしてブラントがフィニッシュまで続く独走に持ち込んだ。
2度のパンクでペースを上げられない世界女王フェム・ファンエンペル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)を尻目に、ブラントが平均スピード16km/h台という泥のパワーレースで圧勝。「本当に厳しいレースだった。なんでこんな悪天候の中観客が観に来るのか分からないけど、応援が力になった」と言うブラントは、週末のナショナル選手権をスキップして世界選手権に照準を合わせる。ファンエンペルとの激しい2位争いを制したのはピーテルスだった。
男子エリート:ファンアールトが泥とライバルを蹴散らす 織田聖は50位
耕されて深くなった泥コースを舞台にした最終レースの男子エリートカテゴリーには、前日のスーパープレスティージュ第6戦で今季初勝利を挙げたワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)が連戦出場。4列目というスタート位置をものともせずポジションを上げ、10分も経たないうちに先頭グループに合流する。しばらくライバル勢の様子を窺いながら走っていた元世界王者だったが、3周目に入ると自ら先頭に立ってペースを上げ始めた。
唯一その背中に食らいついていたエミエル・フェルストリンゲ(ベルギー、クレラン・コレンドン)を振り切って、「攻略の鍵はミスを防ぐためできるだけ早く自分のリズムを見つけることだった」と言うファンアールトが泥の重馬場コースを爆走した。
遅れてもなお単独で粘ったフェルストリンゲを遥かに引き離して、ファンアールトが2日連続優勝と共に今一度その力を証明した。「最終周回は本当にキツかったけど十分なリードを得ていたので心理的には楽だったよ。会場の雰囲気は最高だったし、応援が後押ししてくれた。自分自身勝てると思わなかったので、この先のロードシーズンに向けて大きな安心材料になるよ」と言うファンアールト。この後はスペインでのチーム合宿に参加し、その付近で1月19日に開催されるワールドカップでシクロクロスサーキットに復帰することとなる。
フェルストリンゲが1分20秒差の2位に入り、同じく若手のヨラン・ウィズーレ(ベルギー、クレラン・コレンドン)が3位表彰台獲得。W杯首位のマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)はトーン・アールツ(ベルギー、デスハフト・ヘンス・FSP)との激しい一騎打ちで先行され5位に終わっている。
UCIシクロクロスワールドカップ2024-2025 第9戦 女子エリート結果
1位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・グローウィ・ライオンズ) | 55:08 |
2位 | パック・ピーテルス(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) | +0:30 |
3位 | フェム・ファンエンペル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:41 |
4位 | マノン・バッカー(オランダ、クレラン・コレンドン) | +1:26 |
5位 | ゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム) | +1:49 |
6位 | インゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、クレラン・コレンドン) | +2:26 |
7位 | レオニー・ベントフェルド(オランダ、パウェルスサウゼン・シーベルクレメンティンス) | +2:36 |
8位 | マリオン・ノーブルリブロール(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +3:09 |
9位 | サンヌ・カント(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +3:11 |
10位 | デニセ・ベッツィマ(オランダ、パウェルスサウゼン・シーベルクレメンティンス) | +3:13 |
UCIシクロクロスワールドカップ2024-2025 第9戦 男子エリート結果
1位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) | 1:02:49 |
2位 | エミエル・フェルストリンゲ(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +1:20 |
3位 | ヨラン・ウィズーレ(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +1:41 |
4位 | トーン・アールツ(ベルギー、デスハフト・ヘンス・FSP) | +1:52 |
5位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +2:24 |
6位 | トーマス・メイン(イギリス、ホープファクトリーレーシング) | +2:43 |
7位 | ケヴィン・クーン(スイス、シャルル・リエジョア・ロースタリー) | +2:49 |
8位 | ティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・グローウィ・ライオンズ) | +3:14 |
9位 | キャメロン・メイソン(イギリス、セブンレーシング) | +3:15 |
10位 | メース・ヘンドリクス(オランダ) | +3:35 |
50位 | 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) | |
64位 | 鈴木来人(OnebyESU-ICV) | |
65位 | 遠藤紘介(オランダベース/ウォータスレイ) | |
68位 | 梶鉄輝(オランダベース/ウォータスレイ) | |
70位 | 岡山優太(オランダベース/ウォータスレイ) |
text:So.Isobe
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