アルケアB＆Bホテルズ、主力離脱でプロチーム降格の危機

アルケアB＆Bホテルズが2025年に向けたロースター確定を発表した。UCIチームランキング19位と降格圏にいるチームはクレモン・シャンプッサン（フランス）ら主力が離脱。しかし有望な若手の起用で巻き返しを図る。

---

2023年からの3シーズンで獲得したUCIポイントで争われるワールドチームの昇降格争い。2年目である2024年終了時点で19位と降格圏にいるアルケアB＆Bホテルズが、ラストイヤーに向け27名のロースターを確定した。

チームからは主戦力だったクレモン・シャンプッサン（フランス）がアスタナ・カザクスタンへ、ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ（イタリア）がEFエデュケーション・イージーポストへ、ダニエル・マクレー（イギリス）がヴィスマ・リースアバイクへそれぞれ移籍。またフランス出身の若手クライマー、24歳のルイ・バレ（フランス）もアンテルマルシェ・ワンティに移った。

一方、補強は主に下部チームからの昇格組と若手選手に限られている。なかでも注目は、ヨーロッパ選手権のU23ロードで3位のレアンドレ・ロズエ（フランス）とフランス選手権のU23ロードレースで3位だったルイ・ルーラン。また唯一のクラブチーム出身ながら、今年国内レースで7勝した24歳のビクトル・ゲルナレック（フランス）も有望株だ。

2025年シーズンの中心となるのは昨年加入したスプリンターのアルノー・デマール（フランス）。しかし今年は1クラスのレースで2勝にとどまり、物足りない成績に終わった。一方、今年のツール・ド・フランス第2ステージで見事な逃げ切り勝利を飾った、23歳のケヴィン・ヴォークラン（フランス）の活躍が期待される。