北マリアナ諸島のサイパンにて、12月2日に"ヘル・オブ・マリアナ2024"が開催される。日本からもアクセスしやすく、時差も少ないサイパンで行われるロードレースは現在参加者を募集中だ。申込みは11月30日まで。



サイパン島を巡るヘル・オブ・マリアナ (c)マリアナ政府観光局

北マリアナ諸島のサイパンにて12月7日に開催される"ヘル・オブ・マリアナ2024"。日本からもアクセスしやすく、時差も少ないサイパンで行われるロードレースは現在参加者を募集中だ。参加費が20$お得になるアーリーエントリーは11月24日まで、エントリーは11月30日締め切りとなっている。

太平洋地域でもっともタフなバイクレースと称される"ヘル・オブ・マリアナ"。その名の通り、サイパンを巡る厳しいアップダウンコースを舞台とするホビーレースとして、多くのサイクリストが世界から集まっている。

今年のヘル・オブ・マリアナは12月7日に開催。北マリアナ諸島サイクリング連盟が中心となり、地元の協賛と協力を得て開催されるレースには、地元ライダーに加えてグアムなどの近隣諸島、そして日本や韓国、オーストラリアからもサイクリストが集結。2007年の初開催以来、インターナショナルなイベントとして人気を集めてきた。

成田から3時間半のフライトで行ける常夏の島サイパン。日本からは経度もほぼ変わらず、時差ボケに悩むこともなく参加できる貴重なイベントでもある。

ローカルライダーも多く並ぶ。セルフィーするのは韓国で有名なインフルエンサー女性だ photo:Makoto AYANO

総面積約115キロ平米のサイパン島に張り巡らされた道路を走りつくすかのように設定されたコースは全長100km、獲得標高1,500mというタフなもの。スタート地点は歴史的観光スポットが集まるエリアにある旧マリアナ・リゾート&スパ。

幹線道路をメインとして前半は島の南部、後半は北部を巡る。メインルートからアプローチできる登りをいくつも経由することで、「ミクロネシア地域でもっともタフなバイクレース」というキャッチコピーにふさわしい走りがいのあるコースに仕上がっている。

朝6時15分、夜明けとともにスタートする photo:Makoto AYANO

最高標高ポイントのレーダータワー。MTBで走る参加者も
幹線道路のアップダウンをリードする藤田涼平(さいたま那須サンブレイブ)



コース上の最高標高地点で勝負どころともなるレーダータワー、そしてスーサイドクリフへのヒルクライムではリゾート地たるサイパンならではの碧い海とエメラルドに輝く珊瑚礁が背中を押してくれる。サイパン全域をくまなく巡るコース上には多くの観光名所も登場。島の美しい自然を楽しむことはもちろん、文化や歴史に触れることも出来るイベントとしての姿も持っているのがヘル・オブ・マリアナだ。

美しい教会をバックに走る後続集団 photo:Makoto AYANO

賞金レースでもあるため先頭争いはレベルの高いロードレースとなる。今までに日本からも多くのサイクリストが参加しており、昨年はサンブレイブの藤田涼平と重田倫一郎がワンツーフィニッシュ。過去には中村龍太郎が優勝、森本誠が2位、現地在住の美枝子ケリーさんが5回優勝など、ホビーレーサーたちも好成績を収めてきた。サンブレイブの選手3人は今年、招待選手として参加予定だ。

地元のボランティアスタッフは素敵な笑顔地元のボランティアスタッフは素敵な笑顔
フラットで広々した幹線道路を走る



ロコたちの応援は暖かくて心強い
ループが多いためサポートしやすいのも特長だ



ハイライトのバンザイクリフを登る藤田涼平(さいたま那須サンブレイブ) photo:Makoto AYANO

一方で、先頭集団以外の大多数の参加者にとってはロングライドイベントでもある。ロードバイクのみならずグラベルバイクやMTBでも走ることもでき、多くの人にとってはサイパンの景色や名所を巡ることが出来るロングライドイベントとなる。

トロピカルな椰子林を抜けてバードアイランドへ photo:Makoto AYANO

もちろん、レースであるため制限時間や関門も設けられるが、かなり余裕のある設定となっており、初心者でも完走が目指せるイベントでもある。いくつかの登りと北部をカットした50kmのショートコースも用意され、誰でも気軽に参加できる。

エイドステーションでは水を手渡してくれるのがありがたい!

非常に多くのカテゴリーで表彰が行われ、賞金や賞品がたくさんの参加者へ行き渡ることもヘル・オブ・マリアナの特徴だ。特に女性は表彰対象になりやすく、年代別表彰や特別賞を含めて複数回表彰台に上る参加者もいる。なお昨年は日本からの一般参加者も年代別で表彰され、日本人参加者5人のうち4人が表彰台に登壇した。完走者には完走メダルも授与される。

プロクラスは優勝藤田涼平、2位重田倫一郎(さいたま那須サンブレイブ)のワン・ツーフィニッシュ
5時間54分で完走した齊藤雄一さん(左)と年代別で表彰を受けたpepe-uniさん



女性サイクリストの多くが表彰され、賞金を受け取っていた photo:Makoto AYANO

午後から行われるアワードパーティ(表彰式)では豪華なランチブッフェを食べつつ、レースを振り返る豪華なひと時が持たれる。フレンドリーな雰囲気のなか次から次へと表彰される人が登壇しプレゼントを受け取っていくパーティーはハッピーな気分になれること間違いなし。完走者全員を讃えようというホスピタリティー精神で参加者たちを迎えてくれるのだ。なんとドリンク類を含むこのランチパーティの料金も参加費に含まれている。

アワードパーティは豪華なブッフェランチつき
楽しげにランチを囲む韓国からのチーム

2人で1000$と800$、合計1,800$の賞金を獲得! photo:Makoto AYANO

最高齢70歳のサイクリストも特別賞で讃えられた
女性ローカルライダーも完走。年代別で表彰される



走るだけではなく、レース前後のアクティビテイが充実しているのもヘル・オブ・マリアナに多くの人が集まる理由の一つ。大会前日や翌日には「バンザイクリフ」「スーサイドクリフ」といった観光名所を訪れたり、青い海の沖合いに浮かぶ無人の「マニャガハ島」のビーチでのんびりしたり、シュノーケリングなどのアクティビティも楽しめるはず。観光地としても世界的知名度を誇るサイパンだけに遊び尽くすには時間が足りないくらいだろう。

海が見えるリゾートホテルでランチを満喫
ダイビングではたくさんのお魚に囲まれて大満足



ホテルから渡船で15分のサンゴ礁の無人島「マニャガハ島」も呼んでいます photo:MakotoAYANO

日本からの大会参加ツアーは用意されないが、航空券はユナイテッド航空のサイトから直行便を直接予約することができる。収納ケースの重さが23kg以下ならロードバイクも受託手荷物として預け入れることができ、スポーツ用品特別料金も不要。日本からの参加手続きにあたっては主催協力のマリアナ政府観光局日本事務所がサポートしてくれる。

エントリーフィーが20$割安になるアーリーエントリー(60$)は11月24日まで、エントリー締め切りは日本時間で11月30日22:59(80$)となっている。エントリーサイトより申込む。


ヘル・オブ・マリアナ2024
開催日:12月7日(土)
主催:北マリアナ諸島サイクリング連盟
エントリー:11/24まで:60ドル
      ~11/30日22:59(日本時間)まで:80ドル
*参加Tシャツ、水、表彰式を兼ねたランチ料金を含みます

前日受付登録 2024年12月6日(金)
スタート 6:15 (旧マリアナリゾート&スパ) 予定

カテゴリと種目
オープン男子・オープン女子、プロ男子・プロ女子
100km
50km
※カテゴリー、年代別、チーム、車種等による表彰があります。

賞金(100kmのみ)
1位 $1,000、2位 $800、3位 $500



サイパンへはユナイテッド航空の直行便で
■サイパンへはユナイテッド航空の直行便で
成田〜サイパンの直行便を週3便で運航するのがユナイテッド航空だ。日本との時差は1時間。出場選手におすすめのフライトは出発便が木曜17:30成田出発で、サイパン到着は22:00。帰国便は月曜13:20サイパン出発、16:00成田到着。つまりレース前日の金曜にコース下見と準備の1日、レース翌日には丸一日のバカンスが可能な日程だ。梱包した自転車の持ち込みは収納ケースの重さが23kg以下ならロードバイクも受託手荷物として預け入れることができ、スポーツ用品特別料金も不要だ。

ユナイテッド航空 成田/サイパン線 フライト時間:3時間半
機材:ボーイング737-800型
スケジュール
成田 17:30 / サイパン 22:00(火・木・日)
サイパン13:20 / 成田 16:00 (月・水・金)
ユナイテッド航空

ユナイテッド航空の受託手荷物ガイドライン
https://www.united.com/ja/jp/fly/baggage/checked-bags.html
https://www.united.com/en/us/fly/baggage/sports-equipment.html

クラウン プラザ リゾート サイパン photo:Makoto AYANO
■ホテル クラウンプラザ サイパン
クラウンプラザホテルはガラパン地区のシーサイドにあるホテル。昨年リニューアルしたフレッシュさと料理の質に定評ありのおすすめホテル。ホテル前のビーチには日本人スタッフのいるツアーデスク「SAKURA MARINE」もあり、マニャガハ島へのボート送迎やビーチアクティビティのアレンジも可能。

CROWNE PLAZA RESORT SAIPAN


マリアナ政府観光局・ヘル・オブ・マリアナ2024(日本語) https://mymarianas.jp/hom/
Hell of the Marianas公式サイト(英語) https://www.hellofthemarianas.com/
エントリーサイト(英語) https://my.raceresult.com/303793/registration

■問い合わせ
マリアナ政府観光局日本事務局
Eメール:[email protected]
電話番号:03-6264-7006
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