2024/09/16(月) - 13:32
ファンデルプールが世界王者との2冠を狙ったヨーロッパ選手権男子エリートロードレースは、大集団によるスプリントで決着。今季好調のティム・メルリールがライバルを退け、ベルギーに初優勝をもたらした。
5日間に及んだロードヨーロッパ選手権も最終日を迎え、9月15日に大会を締めくくる男子エリートのロードレースが行われた。コースはフースデン・ゾルデルからハッセルトまでの222.9kmで、8箇所の石畳区間が登場。獲得標高差1,273mのフラットコースのため、クラシックレーサーよりもスプリンター有利なレイアウトとなった。
29カ国/128名で争われたレースには現ロード世界王者のマチュー・ファンデルプール(オランダ)や前年優勝者クリストフ・ラポルト(フランス)が出場。また有力スプリンターとして初制覇を狙うベルギーはヤスペル・フィリプセンとティム・メルリールを揃えた。
序盤はヨナス・ルッチ(ドイツ)やイヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル)など6名が逃げを打ち、メイン集団はレミ・カヴァニャ(フランス)がペースを作る。カヴァニャの強力な牽引は逃げに2分以上のリードを許さず、そのまま1つ目の石畳区間に突入。プロトンのプレッシャーを受ける逃げ集団からはフェリックス・リツィンガー(オーストリア)が早々と遅れ、5名となった。
レース中盤に入るとここまで積極的に牽引していたフランスがペースを緩め、秩序が崩れたプロトンからはマッズ・ピーダスン(デンマーク)ら4名が飛び出す。この動きは決まらなかったものの、ドイツが先導する集団から今度はファンデルプールがアタック。これにマッテオ・トレンティン(イタリア)とミッケル・ビョーグ(デンマーク)の2名が追従した。
このファンデルプールら3名は逃げに合流したが、先頭集団を引き戻したプロトンが展開を降り出しに戻す。2箇所の石畳坂を含む周回コースに入り、ファンデルプールによる2度のアタックも決まらない。その後もアタックは繰り返され、残り54kmでファンデルプールやピーダスン、ラポルトなど6名の先頭集団が形成された。
選手を入れることができなかったベルギーとイタリアが中心となるプロトンが追いかけ、残り26kmでキャッチ。そしてレースは約50名による集団スプリントに持ち込まれた。
フィリプセンとメルリールは協力し合うことなくそれぞれ単独で位置取りをするなか、緩やかに左に曲がる最終ストレートに突入。フィリプセンが内側でスプリントを開始し、大外から追い上げたメルリールが先頭に立つ。フィリプセンのスピードが伸び悩むなか、メルリールは背後についたオラフ・コーイ(オランダ)を振り切り、先頭でフィニッシュラインに飛び込んだ。
今年で9回目を迎えるヨーロッパ選手権で、ベルギーに初優勝をもたらしたメルリール。「信じられない。残り300m地点でチェーンが外れ”もう終わった”と思った。だが(チェーンが戻り)その後も走り続けたら隙間を見つけ、集団スプリントに持ち込まれた。自分の勝利を信じて出場し、勝利を掴むことができて誇りに思う」と振り返った。
また「2度のベルギー王者を経て得られたこのジャージが意味するものは大きい。ここ2週間で2度の落車に見舞われたものの、信じ続けたおかげで勝つことができた」と語り、白地に3種類の青と星が入った欧州王者ジャージに袖を通した。
5日間に及んだロードヨーロッパ選手権も最終日を迎え、9月15日に大会を締めくくる男子エリートのロードレースが行われた。コースはフースデン・ゾルデルからハッセルトまでの222.9kmで、8箇所の石畳区間が登場。獲得標高差1,273mのフラットコースのため、クラシックレーサーよりもスプリンター有利なレイアウトとなった。
29カ国/128名で争われたレースには現ロード世界王者のマチュー・ファンデルプール(オランダ)や前年優勝者クリストフ・ラポルト(フランス)が出場。また有力スプリンターとして初制覇を狙うベルギーはヤスペル・フィリプセンとティム・メルリールを揃えた。
序盤はヨナス・ルッチ(ドイツ)やイヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル)など6名が逃げを打ち、メイン集団はレミ・カヴァニャ(フランス)がペースを作る。カヴァニャの強力な牽引は逃げに2分以上のリードを許さず、そのまま1つ目の石畳区間に突入。プロトンのプレッシャーを受ける逃げ集団からはフェリックス・リツィンガー(オーストリア)が早々と遅れ、5名となった。
レース中盤に入るとここまで積極的に牽引していたフランスがペースを緩め、秩序が崩れたプロトンからはマッズ・ピーダスン(デンマーク)ら4名が飛び出す。この動きは決まらなかったものの、ドイツが先導する集団から今度はファンデルプールがアタック。これにマッテオ・トレンティン(イタリア)とミッケル・ビョーグ(デンマーク)の2名が追従した。
このファンデルプールら3名は逃げに合流したが、先頭集団を引き戻したプロトンが展開を降り出しに戻す。2箇所の石畳坂を含む周回コースに入り、ファンデルプールによる2度のアタックも決まらない。その後もアタックは繰り返され、残り54kmでファンデルプールやピーダスン、ラポルトなど6名の先頭集団が形成された。
選手を入れることができなかったベルギーとイタリアが中心となるプロトンが追いかけ、残り26kmでキャッチ。そしてレースは約50名による集団スプリントに持ち込まれた。
フィリプセンとメルリールは協力し合うことなくそれぞれ単独で位置取りをするなか、緩やかに左に曲がる最終ストレートに突入。フィリプセンが内側でスプリントを開始し、大外から追い上げたメルリールが先頭に立つ。フィリプセンのスピードが伸び悩むなか、メルリールは背後についたオラフ・コーイ(オランダ)を振り切り、先頭でフィニッシュラインに飛び込んだ。
今年で9回目を迎えるヨーロッパ選手権で、ベルギーに初優勝をもたらしたメルリール。「信じられない。残り300m地点でチェーンが外れ”もう終わった”と思った。だが(チェーンが戻り)その後も走り続けたら隙間を見つけ、集団スプリントに持ち込まれた。自分の勝利を信じて出場し、勝利を掴むことができて誇りに思う」と振り返った。
また「2度のベルギー王者を経て得られたこのジャージが意味するものは大きい。ここ2週間で2度の落車に見舞われたものの、信じ続けたおかげで勝つことができた」と語り、白地に3種類の青と星が入った欧州王者ジャージに袖を通した。
ロードヨーロッパ選手権2024 男子エリートロードレース結果
1位 | ティム・メルリール(ベルギー) | 4:37:10 |
2位 | オラフ・コーイ(オランダ) | |
3位 | マディス・ミケルス(エストニア) | |
4位 | ヤスペル・フィリプセン(ベルギー) | |
5位 | アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー) | |
6位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク) | |
7位 | パヴェル・ビットネル(チェコ) | |
8位 | スタニスワフ・アニオコウスキ(ポーランド) | |
9位 | クリストフ・ラポルト(フランス) | |
10位 | アレックス・キルシュ(ルクセンブルク) | |
30位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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