2024/02/28(水) - 19:00
世界中のロードレーサーに愛されているカンパニョーロのBORA WTOがフルモデルチェンジ。新たなリムプロファイルによるエアロダイナミクス強化、各リムハイトで100gもの軽量化を達成した新たなレーシングホイールを紹介しよう。
フルモデルチェンジを果たすカンパニョーロのBORA WTO (c)カンパニョーロ
ロード用ホイールの金字塔として名高いカンパニョーロのBORA。1994年の登場以来プロ選手はもちろんアマチュアレーサーからも絶大な人気を誇り、プロアマ問わず圧倒的な数の勝ち星を挙げてきた。
カンパニョーロはBORA誕生30周年のアニバーサリーイヤーにBORA WTOシリーズのフルモデルチェンジを行う。最高峰グレードのBORA ULTRA WTOと、ベーシックグレードのBORA WTOが一気に更新され、今のレースシーンで武器となるエアロ、軽量性、反応性全てを次世代のスペックに引き上げた。
新しいエアロシェイプとAero Mo-Magニップルによって空力を向上させた (c)カンパニョーロ
リムは内幅が21mmから23mmへと拡幅し、ロードレースシーンでトレンドとなっている28C以上の幅広タイヤやグラベルタイヤとの相性を向上。さらにリムはタイヤとホイールに当たった風をスムースに後方へと受け流す涙滴形状の断面が採用されており、高速走行でアドバンテージとなるエアロダイナミクスとコントロール性能を身につけた。
結果として新型BORA WTOは向かい風からの空気抵抗が前モデルよりも13％小さく、斜め15°からの風に対しては80％も抵抗低減が達成されている。
内幅が23mmへと拡幅し、幅広タイヤとの相性を高めた (c)カンパニョーロ
リム形状はULTRA、ベーシックグレードと共通ながら、ULTRAには航空宇宙産業にも使用されるプレミアムなカーボンファイバーを素材に採用。そのマテリアルを使用し、カーボン繊維の量やレジンを最適化するカーボンリム製法"H.U.L.C”と、リムの繋ぎ目を1つ（通常は4つ）にする設計、光沢感のある鏡面仕上げ"C-LUX”を用いることで軽量かつ優れた剛性のリムを実現した。
カーボン技術の成熟はリムだけではなくフロントハブにも表れており、今作では取り扱いが困難とされるカーボンシートで製作された。新たなフロントハブはホイールの軽量性に大きく寄与しているとカンパニョーロは説明する。
フロントハブはカーボン製とすることで軽量性を高めた (c)カンパニョーロ
またカンパニョーロが誇るスポークパターンG3は今作も継続だが、スポーク本数が前作の24本から21本へと減らされている（ULTRAのみ、通常グレードは24本）。G3のスポークテンション最適化、剛性向上、パワー伝達効率向上という特徴はそのままに、スポーク本数を減らすことで軽量性を突き詰めた。
スポークのニップルには、ニップルがリムから露出しないAero Mo-Magが採用される（ULTRAのみ）。リムのスポークホールにはグラスファイバーで補強したポリマーシートが加えられ、スポークのアライメントが最適化されるように設計された。これによって各パーツへのストレスを軽減することで、洗練されたリムとハブを実現する。
ULTRAシリーズはスポークが21本のG3組が採用されている (c)カンパニョーロ 
ベーシックグレードはスポーク24本で構成される (c)カンパニョーロ
ラインアップは最高峰のBORA ULTRA WTOとベーシックモデルのBORA WTOという2種類。BORA ULTRA WTOは先述した最新の技術と定番CULTベアリングが採用されたプレミアモデル。対してBORA WTOはリム形状を同一としながら、リム素材、スポーク本数を変更し、アウターニップル仕様、USBハブベアリングを採用することでコストを抑えている。
いずれもリムハイトは60mm、45mm、35mmの3種類。各モデルの重量は前作よりも非常に軽量に仕上げられているため、下記の一覧をチェックしてもらいたい。フリーボディはN3WとHG。価格はBORA ULTRA WTOが667,700円（税込）で、BORA WTOが469,700円（税込）。
カンパニョーロ BORA ULTRA WTO 35 (c)カンパニョーロ 
カンパニョーロ BORA ULTRA WTO 45 (c)カンパニョーロ 
カンパニョーロ BORA ULTRA WTO 60 (c)カンパニョーロ
カンパニョーロ BORA WTO 35 (c)カンパニョーロ 
カンパニョーロ BORA WTO 45 (c)カンパニョーロ 
カンパニョーロ BORA WTO 60 (c)カンパニョーロ
カンパニョーロ BORA ULTRA WTO
タイヤタイプ：2WAY-FIT（クリンチャー/チューブレス）
リム素材：UD high-strength carbon fibre
リムハイト：35mm、45mm、60mm（重量は下記一覧にて）
リム内幅：23mm
リム外幅：28.4mm
推奨タイヤサイズ：28mm〜35mm
フロントハブ：カーボン製
リアハブ：アルミ製
ベアリング：CULT
スポーク：21 Aero Elliptical, straight pull, double-butted 1.5mm
価格：667,700円（税込）
カンパニョーロ BORA WTO
タイヤタイプ：2WAY-FIT（クリンチャー/チューブレス）
リム素材：Carbon
リムハイト：35mm、45mm、60mm（重量は下記一覧にて）
リム内幅：23mm
フロントハブ：アルミ製
リアハブ：アルミ製
ベアリング：USB
スポーク：24 steel spokes
価格：469,700円（税込）
新型BORA 重量一覧
35mm：ULTRA/1,285g、無印/1,370g
45mm：ULTRA/1,325g、無印/1,405g
60mm：ULTRA/1,395g、無印/1,460g
※前作ULTRA：33mm/1,385g、45mm/1,425g、60mm/1,530g
ロード用ホイールの金字塔として名高いカンパニョーロのBORA。1994年の登場以来プロ選手はもちろんアマチュアレーサーからも絶大な人気を誇り、プロアマ問わず圧倒的な数の勝ち星を挙げてきた。
カンパニョーロはBORA誕生30周年のアニバーサリーイヤーにBORA WTOシリーズのフルモデルチェンジを行う。最高峰グレードのBORA ULTRA WTOと、ベーシックグレードのBORA WTOが一気に更新され、今のレースシーンで武器となるエアロ、軽量性、反応性全てを次世代のスペックに引き上げた。
リムは内幅が21mmから23mmへと拡幅し、ロードレースシーンでトレンドとなっている28C以上の幅広タイヤやグラベルタイヤとの相性を向上。さらにリムはタイヤとホイールに当たった風をスムースに後方へと受け流す涙滴形状の断面が採用されており、高速走行でアドバンテージとなるエアロダイナミクスとコントロール性能を身につけた。
結果として新型BORA WTOは向かい風からの空気抵抗が前モデルよりも13％小さく、斜め15°からの風に対しては80％も抵抗低減が達成されている。
リム形状はULTRA、ベーシックグレードと共通ながら、ULTRAには航空宇宙産業にも使用されるプレミアムなカーボンファイバーを素材に採用。そのマテリアルを使用し、カーボン繊維の量やレジンを最適化するカーボンリム製法"H.U.L.C”と、リムの繋ぎ目を1つ（通常は4つ）にする設計、光沢感のある鏡面仕上げ"C-LUX”を用いることで軽量かつ優れた剛性のリムを実現した。
カーボン技術の成熟はリムだけではなくフロントハブにも表れており、今作では取り扱いが困難とされるカーボンシートで製作された。新たなフロントハブはホイールの軽量性に大きく寄与しているとカンパニョーロは説明する。
またカンパニョーロが誇るスポークパターンG3は今作も継続だが、スポーク本数が前作の24本から21本へと減らされている（ULTRAのみ、通常グレードは24本）。G3のスポークテンション最適化、剛性向上、パワー伝達効率向上という特徴はそのままに、スポーク本数を減らすことで軽量性を突き詰めた。
スポークのニップルには、ニップルがリムから露出しないAero Mo-Magが採用される（ULTRAのみ）。リムのスポークホールにはグラスファイバーで補強したポリマーシートが加えられ、スポークのアライメントが最適化されるように設計された。これによって各パーツへのストレスを軽減することで、洗練されたリムとハブを実現する。
ラインアップは最高峰のBORA ULTRA WTOとベーシックモデルのBORA WTOという2種類。BORA ULTRA WTOは先述した最新の技術と定番CULTベアリングが採用されたプレミアモデル。対してBORA WTOはリム形状を同一としながら、リム素材、スポーク本数を変更し、アウターニップル仕様、USBハブベアリングを採用することでコストを抑えている。
いずれもリムハイトは60mm、45mm、35mmの3種類。各モデルの重量は前作よりも非常に軽量に仕上げられているため、下記の一覧をチェックしてもらいたい。フリーボディはN3WとHG。価格はBORA ULTRA WTOが667,700円（税込）で、BORA WTOが469,700円（税込）。
カンパニョーロ BORA ULTRA WTO
タイヤタイプ：2WAY-FIT（クリンチャー/チューブレス）
リム素材：UD high-strength carbon fibre
リムハイト：35mm、45mm、60mm（重量は下記一覧にて）
リム内幅：23mm
リム外幅：28.4mm
推奨タイヤサイズ：28mm〜35mm
フロントハブ：カーボン製
リアハブ：アルミ製
ベアリング：CULT
スポーク：21 Aero Elliptical, straight pull, double-butted 1.5mm
価格：667,700円（税込）
カンパニョーロ BORA WTO
タイヤタイプ：2WAY-FIT（クリンチャー/チューブレス）
リム素材：Carbon
リムハイト：35mm、45mm、60mm（重量は下記一覧にて）
リム内幅：23mm
フロントハブ：アルミ製
リアハブ：アルミ製
ベアリング：USB
スポーク：24 steel spokes
価格：469,700円（税込）
新型BORA 重量一覧
35mm：ULTRA/1,285g、無印/1,370g
45mm：ULTRA/1,325g、無印/1,405g
60mm：ULTRA/1,395g、無印/1,460g
※前作ULTRA：33mm/1,385g、45mm/1,425g、60mm/1,530g
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