バイクスポンサーであるジャイアントと2027年まで契約延長を結んだジェイコ・アルウラーが、ユールイェンセンら3名との契約更新を発表。またリブレーシングと合併した女子チームは来季よりリブ・アルウラー・ジェイコという名で活動していく。



契約を更新したクリストファー・ユールイェンセン(デンマーク、ジェイコ・アルウラー) photo:CorVos

シーズン勝利がわずか9勝という2021年の低迷から脱し、2023年はUCIポイントランキングでチーム13位と右肩上がりのジェイコ・アルウラー。オーストラリア唯一のワールドチームがこの度、クリストファー・ユールイェンセン(デンマーク)とマイケル・ヘップバーン(オーストラリア)、ローソン・クラドック(アメリカ)の3選手と契約更新を行った。

34歳のユールイェンセンは今年、チームには欠かせないルーラーとして5年連続でツール・ド・フランスに出場。チーム加入8年目の中心選手として総合エースのサイモン・イェーツ(イギリス)とスプリンターであるディラン・フルーネウェーヘン(オランダ)の両者を支え、「2024年も新しいチームメイトを含む皆と今年以上の成功と喜びを得たい」と意気込みを語った。

ツール・ド・フランスに出場したローソン・クラドック(アメリカ、ジェイコ・アルウラー) photo:So Isobe

2012年のチーム創設時から所属する数少ない選手の一人、ヘップバーンは現在32歳。オーストラリアとオセアニア選手権の元個人タイムトライアル王者であるヘップバーンはその独走力を活かし、ルーラーや時にはリードアウトとして今年も勝利に貢献。ジロ・デ・イタリアではマイケル・マシューズ(オーストラリア)を区間優勝へと導いた。

そして2018年ツールで初日に骨折しながらも完走を果たしたクラドックもチームとの契約を更新。今年は主にステージレースに出場したクラドックは、完走を果たしたジロ・デ・イタリアで逃げから4位入賞と勝利に迫った。プレスリリースでは「チームが僕を信頼してくれてとても光栄に思う。今後も更に良い思い出を作りたい」と語っている。

ユールイェンセンとヘップバーンは2025年までの2年、クラドックとは1年契約だ。

ジャイアントと4年契約を締結

ジャパンカップにも出場したジェイコ・アルウラーが駆るジャイアント photo:Makoto AYANO

また、チームは2022年よりスポンサーシップを受けるジャイアントと2027年までの契約延長を発表した。チームのブレント・コープランドGMは「この2シーズンを共に戦い、光栄と共にチームのパフォーマンス向上を実感している。次の4年間という契約は我々のモチベーションに繋がり、協力しながら最高のレーシング機材への向上を継続していく」とコメントしている。

更に女子ワールドチームであるジェイコ・アルウラーはリブレーシング・エクストラとの合併に伴い、ジャイアントグループが展開する女性のためのスポーツサイクルブランド「Liv(リブ)」がタイトルスポンサーとなることを発表。来年から「リブ・アルウラー・ジェイコ」というチーム名で、39歳のマビ・ガルシア(スペイン)を中心に戦っていく。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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