2023/08/12(土) - 18:00
今年はついに夏開催へと戻った走ってみっぺ!南会津。盛りだくさんの前夜祭を終え、夏ながらも高原らしい涼しい気候の中をスタート。後編では、走ってみっぺ!南会津のメインディッシュともなるマトン丼、そして絶景ポイントの屏風岩を巡っていきます。
舘岩物産館を出発し、更にコースは西へと進んでいく走ってみっぺ!南会津。関東平野に比べれば気温自体も低いうえ、舘岩川沿いかつ緑の多いルートと相まって非常に走りやすい。実走取材なので、写真撮影のためにところどころでストップするのだけれど、川沿いでは風が吹けば涼しいほど。
舘岩川は関東圏の渓流釣り師にとっては聖地とも言える場所で、途中には「やまめの里」という場所も。川には鮎狙いと思われる釣り師も立ちこんでおり、釣りも趣味のサイクリストはウズウズしてしまうかも。
そして数少ない曲がり角の手前に第2エイドが登場。第1エイドから10km程度の距離で、疲れる前にエイドが登場するという至れり尽くせりのエイド設定。こちらでは、瑞々しい南郷トマトやじゅうねん味噌を使ったお餅など、色んな名物が振舞われる。
よくロングライドイベント攻略法!といった企画では、朝ごはんをしっかり食べておきましょう、という記載を見かけるが、それはこの走ってみっぺ!南会津には通用しない。むしろ何も食べずに出てきたほうが良いのではないかと思うくらい、エイドが充実しているのだ。
いや、本当に何も食べずに走り出してハンガーノックになっても責任はとれないのですけど、実際第2エイドまではほぼ下りなので、エネルギーも消費しないし熱中症の危険も少ないのも事実。そして、この次に控えているエイドこそが走ってみっぺ!南会津のアイコン的な存在である「マトン丼」の提供エイドなのだ。
第2エイドと第3エイドの間は、緩い登り基調に転じる。斜度にすれば平均2%あるかないかというところで、マイペースに走れば脚に来ることもない。ちなみに今回はE-BIKEで取材していたのだけれど、普通に走って25km/hを越えてしまうので全くアシストの恩恵が受けられないくらいの難易度である。
そして辿りついた第3エイド。ズラリと並んだ鉄板の上でジュウジュウと次から次へマトンがジャンジャン焼かれていく。そしてテントの前にはずらりとマトン丼にありつこうとする行列が。そして渡された丼はズシリと重い。
いかにもスタミナが付きそうなマトン丼は、残りの距離を走り切るのに十分なボリューム感だ。なんとなれば朝ごはんを食べ過ぎていた場合、完食が厳しいかもしれないほど。もし、来年参加を考えている方は、そのあたりを考慮して大会当日の朝食プランを練っていただきたい。同じ失敗を味合わないためにも……。
ある意味で最大の難所とも言えるマトン丼を頂いた後は、もう一つの名所へ向かっていく。檜枝岐方面へ伊南川を遡上するように南下。いくつかスノーシェッドを越えた先に、折り返し地点である屏風岩はある。
川沿いまで歩いて降りることが可能となっており、屏風岩の名の通りまるで屏風のような柱状節理の岸壁が伊南川に迫る奇景を間近に眺めることが出来る。中には伊南川に足を浸して凉を取る参加者の姿もあり、思い思いに屏風岩を楽しんだ。
さて屏風岩の絶景を堪能したら、コースを折り返していく。登ってきたルートを今度は下り、再び一気に距離を稼いでいく。往路では第2エイドとして登場したエイドが第4エイドも兼ねており、こちらでは往路での振る舞いに加えてフレッシュなきゅうりや、あまーいシュークリームも振舞われた。
今度は舘岩川を遡上する形でフィニッシュ地点に向かっていく。途中には古民家が立ち並ぶ南郷曲家集落も。大会参加者は無料で見学可能とあって、自転車を置いて集落をぐるり一周する方もちらほら。情緒あふれる古民家は、見ているだけでどこか懐かしい気持ちにさせてくれる。
歴史を堪能した後は最終エイドとなる舘岩物産館へ。こちらでは最後の難所となるたかつえスキー場への登りを前に、手打ちそばを頂ける。日も高くなり、だんだんと暑くなってきたことで失われた電解質も補充され、ラストの登りへ挑む準備は万端だ。
ラストエイドから少し走れば、たかつえスキー場への登り口が現れる。距離約3km、平均勾配約6%の登りを越えれば、フィニッシュ地点。最後に現れるこの登りは、脚自慢の参加者にとっては走りごたえを味あわせてくれる区間だ。
一方で、ゆるーく楽しみたい、という人にとってはちょっとばかりハードなのも事実。これまではサポートライダーが押してくれるというサービスもあったが、昨年よりついに登場した最終的な解決策が「超MAXさぼってみっぺ!」である。
これは2台の軽トラックにより麓からフィニッシュ地点まで自転車と共に参加者を搬送するというもの。オフロードでは一般的なトランポの概念をオンロードのロングライドに持ち込んだ、画期的な取り組みだ。しかも今年はトラックを待つ参加者の為に待機用テントが新設され、陽射しをしのいで車を待つことが出来るようになった。
そんな超MAXさぼってみっぺは、常にフル回転で稼働していた様子で、待機テントもしっかり活躍していた。ちなみに軽トラに乗った参加者の表情はめちゃくちゃ楽しそう。「先に登って行った仲間を応援しながら抜かします!(笑)」と最高にエンジョイしている方もいらっしゃいました(笑)。
それぞれの方法でラストの難所をクリアし、フィニッシュ地点に近づくとだんだんと歌が聞こえてくる。そう、これも昨年からの新たな名物、MCの棚橋さんによる応援ソングだ。昨年はZARDの「負けないで」のみであったが、今年はパワーアップし、更に数曲の応援ソングがセットリストに加わり、更にサイクリストに力を与えてくれた。来年は更にパワーアップして自転車界初のフェス×ロングライドになる……かも?(笑)
そうしてフィニッシュした参加者達には完走証が発行され、一日の頑張りをねぎらってくれる。更に、豪華賞品が用意された抽選会も用意されている。こちらは当選者のゼッケンナンバーが発表されているので、当選していたらそのまま景品を頂いて帰路につけるというスマートなシステム。特に、帰りの渋滞が心配な人にとって、こういった仕組みは非常にありがたいだろう。
参加者全員に楽しんでもらおうというホスピタリティに溢れた精神こそ、走ってみっぺ!南会津の大きな魅力。大会主催者、ゲストたち、そして参加者のみなさんが一体になって作り上げていくアットホームな空気感に満ちている。ぜひ来年、この輪に加わってみてほしい。
舘岩物産館を出発し、更にコースは西へと進んでいく走ってみっぺ!南会津。関東平野に比べれば気温自体も低いうえ、舘岩川沿いかつ緑の多いルートと相まって非常に走りやすい。実走取材なので、写真撮影のためにところどころでストップするのだけれど、川沿いでは風が吹けば涼しいほど。
舘岩川は関東圏の渓流釣り師にとっては聖地とも言える場所で、途中には「やまめの里」という場所も。川には鮎狙いと思われる釣り師も立ちこんでおり、釣りも趣味のサイクリストはウズウズしてしまうかも。
そして数少ない曲がり角の手前に第2エイドが登場。第1エイドから10km程度の距離で、疲れる前にエイドが登場するという至れり尽くせりのエイド設定。こちらでは、瑞々しい南郷トマトやじゅうねん味噌を使ったお餅など、色んな名物が振舞われる。
よくロングライドイベント攻略法!といった企画では、朝ごはんをしっかり食べておきましょう、という記載を見かけるが、それはこの走ってみっぺ!南会津には通用しない。むしろ何も食べずに出てきたほうが良いのではないかと思うくらい、エイドが充実しているのだ。
いや、本当に何も食べずに走り出してハンガーノックになっても責任はとれないのですけど、実際第2エイドまではほぼ下りなので、エネルギーも消費しないし熱中症の危険も少ないのも事実。そして、この次に控えているエイドこそが走ってみっぺ!南会津のアイコン的な存在である「マトン丼」の提供エイドなのだ。
第2エイドと第3エイドの間は、緩い登り基調に転じる。斜度にすれば平均2%あるかないかというところで、マイペースに走れば脚に来ることもない。ちなみに今回はE-BIKEで取材していたのだけれど、普通に走って25km/hを越えてしまうので全くアシストの恩恵が受けられないくらいの難易度である。
そして辿りついた第3エイド。ズラリと並んだ鉄板の上でジュウジュウと次から次へマトンがジャンジャン焼かれていく。そしてテントの前にはずらりとマトン丼にありつこうとする行列が。そして渡された丼はズシリと重い。
いかにもスタミナが付きそうなマトン丼は、残りの距離を走り切るのに十分なボリューム感だ。なんとなれば朝ごはんを食べ過ぎていた場合、完食が厳しいかもしれないほど。もし、来年参加を考えている方は、そのあたりを考慮して大会当日の朝食プランを練っていただきたい。同じ失敗を味合わないためにも……。
ある意味で最大の難所とも言えるマトン丼を頂いた後は、もう一つの名所へ向かっていく。檜枝岐方面へ伊南川を遡上するように南下。いくつかスノーシェッドを越えた先に、折り返し地点である屏風岩はある。
川沿いまで歩いて降りることが可能となっており、屏風岩の名の通りまるで屏風のような柱状節理の岸壁が伊南川に迫る奇景を間近に眺めることが出来る。中には伊南川に足を浸して凉を取る参加者の姿もあり、思い思いに屏風岩を楽しんだ。
さて屏風岩の絶景を堪能したら、コースを折り返していく。登ってきたルートを今度は下り、再び一気に距離を稼いでいく。往路では第2エイドとして登場したエイドが第4エイドも兼ねており、こちらでは往路での振る舞いに加えてフレッシュなきゅうりや、あまーいシュークリームも振舞われた。
今度は舘岩川を遡上する形でフィニッシュ地点に向かっていく。途中には古民家が立ち並ぶ南郷曲家集落も。大会参加者は無料で見学可能とあって、自転車を置いて集落をぐるり一周する方もちらほら。情緒あふれる古民家は、見ているだけでどこか懐かしい気持ちにさせてくれる。
歴史を堪能した後は最終エイドとなる舘岩物産館へ。こちらでは最後の難所となるたかつえスキー場への登りを前に、手打ちそばを頂ける。日も高くなり、だんだんと暑くなってきたことで失われた電解質も補充され、ラストの登りへ挑む準備は万端だ。
ラストエイドから少し走れば、たかつえスキー場への登り口が現れる。距離約3km、平均勾配約6%の登りを越えれば、フィニッシュ地点。最後に現れるこの登りは、脚自慢の参加者にとっては走りごたえを味あわせてくれる区間だ。
一方で、ゆるーく楽しみたい、という人にとってはちょっとばかりハードなのも事実。これまではサポートライダーが押してくれるというサービスもあったが、昨年よりついに登場した最終的な解決策が「超MAXさぼってみっぺ!」である。
これは2台の軽トラックにより麓からフィニッシュ地点まで自転車と共に参加者を搬送するというもの。オフロードでは一般的なトランポの概念をオンロードのロングライドに持ち込んだ、画期的な取り組みだ。しかも今年はトラックを待つ参加者の為に待機用テントが新設され、陽射しをしのいで車を待つことが出来るようになった。
そんな超MAXさぼってみっぺは、常にフル回転で稼働していた様子で、待機テントもしっかり活躍していた。ちなみに軽トラに乗った参加者の表情はめちゃくちゃ楽しそう。「先に登って行った仲間を応援しながら抜かします!(笑)」と最高にエンジョイしている方もいらっしゃいました(笑)。
それぞれの方法でラストの難所をクリアし、フィニッシュ地点に近づくとだんだんと歌が聞こえてくる。そう、これも昨年からの新たな名物、MCの棚橋さんによる応援ソングだ。昨年はZARDの「負けないで」のみであったが、今年はパワーアップし、更に数曲の応援ソングがセットリストに加わり、更にサイクリストに力を与えてくれた。来年は更にパワーアップして自転車界初のフェス×ロングライドになる……かも?(笑)
そうしてフィニッシュした参加者達には完走証が発行され、一日の頑張りをねぎらってくれる。更に、豪華賞品が用意された抽選会も用意されている。こちらは当選者のゼッケンナンバーが発表されているので、当選していたらそのまま景品を頂いて帰路につけるというスマートなシステム。特に、帰りの渋滞が心配な人にとって、こういった仕組みは非常にありがたいだろう。
参加者全員に楽しんでもらおうというホスピタリティに溢れた精神こそ、走ってみっぺ!南会津の大きな魅力。大会主催者、ゲストたち、そして参加者のみなさんが一体になって作り上げていくアットホームな空気感に満ちている。ぜひ来年、この輪に加わってみてほしい。
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