アジア選手権のトラック競技がマレーシア・ニライで開幕。世界選手権、そしてパリオリンピックに向けた重要な一戦の初日、日本は男女チームパシュートと男子チームスプリントで金メダルを獲得。女子チームスプリントでも2位銀メダルを獲得している。



アジア選手権はタイ・ラヨーンで開催されたロードレースを終え、マレーシア・ニライを舞台にしたトラックウィーク(6月14日〜19日)に突入。今年のトラック世界選手権への出場はもちろんのこと、来年のパリオリンピックの出場枠争いに直結する最重要大会だ。

男子チームパシュート決勝:中国を大きく引き離す日本チーム photo:JCF

男子チームパシュート:窪木一茂、橋本英也、今村駿介、兒島直樹、松田祥位が金メダルとジャージを獲得 photo:JCF

各種目でアジア王者となれば、より高いオリンピックポイント獲得が可能となる世界選手権への出場権を得る仕組み。例年よりも重要なアジア選であり、日本ナショナルチームはその初日となる6月14日、エリート男女のチームパシュートとチームスプリント、そしてジュニア男子チームスプリントに参戦した。

エリート女子チームパシュートは梶原悠未、内野艶和、垣田真穂、池田瑞紀というメンバーで臨み、予選でトップタイムを記録。中国と対戦した決勝戦では序盤こそリードを許すもののフィニッシュ間際に逆転して金メダルを獲得。さらに窪木一茂、橋本英也、松田祥位、兒島直樹で臨んだ男子レースでは予選で日本・アジア新記録となるトップタイムを記録、さらに松田を今村駿介に入れ替えた決勝ではさらにタイムを更新するという盤石のレース運びで金メダルを獲得。男女ダブル優勝を果たしている。

女子チームパシュート決勝で日本は中国を下す photo:JCF

女子チームパシュート:池田瑞紀、梶原悠未、内野艶和、垣田真穂が金メダルとジャージを獲得 photo:JCF

長迫吉拓、太田海也、小原佑太というメンバー構成で臨んだのは男子チームスプリント。日本チームは予選をトップタイムで通過し、2位の中国と世界選出場を賭けた決勝戦へ。金メダル争いでも序盤から中国を突き放し、最終的に42秒987で優勝を決めている。女子チームスプリントは酒井亜樹、梅川風子、佐藤水菜組で臨んだ予選で2位となり、トップの中国と決勝で対戦。第2走を太田りゆにスイッチして臨んだ決勝だったが、好走した中国に引き離され敗北。2位銀メダルとなった。

男子チームスプリント:長迫吉拓、太田海也、小原佑太が金メダルとジャージを獲得 photo:JCF

女子チームスプリント:2位銀メダルを確保した太田りゆ、酒井亜樹、佐藤水菜 photo:JCF

また、ジュニア男子チームスプリントは3-4位決定戦に回ることとなり、韓国に敗れ4位となるも45秒948はジュニア日本新記録。日本はこの日決勝戦が行われた5種目中3種目で金メダル、1種目で銀メダルと改めてその強さを見せつけることとなった。
エリート男子チームパシュート決勝
1位 日本窪木一茂、橋本英也、今村駿介、兒島直樹 3:51.055
2位 中国 3:55.657
エリート女子チームパシュート決勝
1位 日本(池田瑞紀、梶原悠未、内野艶和、垣田真穂) 4:18.843
2位 中国
エリート男子チームスプリント決勝
1位 日本(長迫吉拓、太田海也、小原佑太) 42.986
2位 中国 43.618
エリート女子チームスプリント決勝
1位 中国 46.723
2位 日本(太田りゆ、酒井亜樹、佐藤水菜) 48.198
ジュニア男子チームスプリント結果
4位 日本(高橋奏多、杉浦颯太、山崎歩夢) 45.948