COVID-19陽性でジロ・デ・イタリアを棄権したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が、SNSでトレーニング再開を報告。しかし、同時に「悪質なコメントに心を痛めた」と訴えた。



ジロ第9ステージで区間2勝目とマリアローザを獲得したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) photo:CorVos

「何から語ればいいのか分からないが、まずは明るいニュースから始めよう。検査の結果、トレーニング再開の許可をもらった。だからこの後は新しい目標に向けて考えていく」と、レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)は自身のインスタグラムに綴った。

エヴェネプールがジロ・デ・イタリアを棄権したのは第9ステージの直後。個人タイムトライアルで区間2勝目を挙げた後、チームによる自主的な検査により新型コロナウイルスの感染が発覚。マリアローザを着用したままレースを去ることとなった。

その時の気持ちをエヴェネプールは「まだ短い僕の選手キャリアの中で最も辛い出来事だった。美しい物語になり得たレースを、Covid-19への感染により去らなければならず、なんて残酷なんだってね。なぜなら僕は6ヶ月間に渡り、ジロのためだけに準備してきたんだ。このために犠牲を払い、長期間家を離れ、雨の中長い時間を走ってきた。でも、こういった浮き沈みはこの仕事の一部だと受け入れている」と伝えた。

レース後に鼻詰まりを訴えていたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) photo:RCS Sport

また、ジロを棄権した直後から否定的なメッセージやコメントを受けていたとエヴェネプールは語る。「ただ悲しかったのは、リタイアしてから送られてきた嘘や否定的なコメント。僕は負けることから逃げたり、恐怖を感じるタイプの人間ではない。ここ数日間はそれらのコメントによって苦しめられた。ここで皆に伝えたいのは、僕がロボットではなく、夫や息子、チームメイトという感情を持った普通の人間であることだ」。

ジロを棄権したエヴェネプールに対し、多くが期待するのはツール・ド・フランスへの出場。しかしスーダル・クイックステップのパトリック・ルフェーブルGMは「そこで彼が輝かなかったら、多くの人たちがバズーカで打つ(批判する)だろう」とコメント。「レムコはツールには出場しない。いまは回復に集中するべきだ」と出場する可能性を一蹴した。

エヴェネプールのツール出場可能性を一蹴したルフェーブルGM photo:CorVos

更にルフェーブルGMは「彼は8月の世界選手権への出場は望むだろう。だが、ブエルタ・ア・エスパーニャについて話すのは時期尚早というものだ」と例年の9月下旬ではなく、今年は8月に開催されるロード世界選手権への出場を示唆した。

最後にエヴェネプールは「新しい目標を設定し、既に素晴らしいものになっている今シーズンの後半戦に向けて準備したい」と投稿を締めくくった。

text:Sotaro.Arakawa

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