2019年限りで引退し、翌年にEPO陽性で4年間の資格停止処分が下されたヤルリンソン・パンタノ(コロンビア)が現役に復帰。コロンビアのクラブチームであるEPM・スコットへの加入を発表した。



34歳にして現役復帰するヤルリンソン・パンタノ(コロンビア)

「EPM・スコットというファミリーの一員になることを光栄に思っている。僕がプロキャリアで学んだ経験を使えばこのチームに貢献できると思っている。この4年間、僕を支えてくれた人々、また現役復帰を求めるメッセージを送ってくれた全ての人たちに感謝している」と、ヤルリンソン・パンタノ(コロンビア)はチームへの加入を伝える動画でそう語った。

2011年にプロデビューを果たし、これまでIAMサイクリングやトレック・セガフレードに所属したパンタノは現在34歳。2016年のツール・ド・フランス第15ステージで区間優勝するなど活躍したパンタノだったが、2019年2月26日に行ったレース外アンチドーピング検査にて検体からEPOの「AAF(違反が疑われる分析報告)」が検出され、4年間に及ぶ資格停止処分が下されていた。

豪雨のなか傘をさして走るヤルリンソン・パンタノ(コロンビア) photo:Makoto.AYANO

そしてその処分が2023年4月15日に明け、パンタノの出身国であるコロンビアのクラブチームであるEPM・スコットへの加入が発表された。同チームには現在、昨年までエキポ・ケルンファルマに所属していたダニエル・メンデスや、2021年限りでUAEチームエミレーツを退団したクリスティアン・ムニョス(共にコロンビア)などがいる。

text:Sotaro.Arakawa