ストレージやローラー台でお馴染みのミノウラが、新型のハイブリッドローラーLiveRide FG550Aをリリースした。ローラー部分をフロート構造とすることで、発生する振動をローラー部分が吸収し、静粛性を高めたモデルだ。



ミノウラ LiveRide FG550A (c)フカヤ

フロントフォークを固定し、リアは3本ローラーのようにフリーな状態とするハイブリッド式ローラー。国産ブランドのミノウラも2015年に初代をリリースしてから2018年のモデルチェンジを挟み、常にラインアップに据え続け、2023年に3代目となるFG550Aをリリースすることとなった。

FG550Aが進化した点はローラー部分をフロート構造としたこと。ローラーは通常フレームに直接ビルトインされるが、今作はケースとローラーの間を独立させ、ゴムダンパーを介して接続されていることが設計面での特徴だ。

負荷ユニット軸受もブラッシュアップされている (c)フカヤ

ゴムダンパーによって振動カットを実現する (c)フカヤ

ゴムダンパーがタイヤとローラーのグリップ力によって駆動するタイヤドライブ式のデメリットである微細な振動を吸収し、ローラー台自体の静粛性を向上。さらに床に振動が伝わりにくいため、部屋全体への振動や音の響きなども抑えられることが魅力だ。集合住宅などで階下を気にする方には大きなメリットとなるだろう。

今回ミノウラは床面振動の計測を行い、FG220に対しては28%〜32%、FG542に対しては50%〜75%もの振動低下の数値を記録したという。(数値に幅があるのはテスト中の走行スピードによって振動が変化するため)

FG220に対しては28%〜32%、FG542に対しては50%〜75%もの振動低下の数値を記録した (c)フカヤ
負荷も調整されている (c)フカヤ



また負荷ユニットの軸受部分を新しく設計することで精度を高め、それにより優れた耐久性を獲得した。負荷ユニットの各レベルでのセッティングを改良し、実用的な負荷のかかり方を実現している。

FG550Aではローラー部分とフォーク固定部分どちらも角度調整機構が採用されている。フォーク受け部分は上下に15mmずつ三段階、左右に3°ずつの調整が行えるため、レース会場や水勾配のある自宅のベランダ等であっても水平にセッティングすることが可能となった。静粛性、セッティングの両面から使用できるシチュエーションが広がり、より進化を遂げたFG550Aは”自宅トレーニングの体験を変えるローラー”といっても過言ではないだろう。価格は63,800円(税込)。販売は5月ごろを予定している。

三段階の高さ、±3°の角度調整を行える (c)フカヤ



ミノウラ LiveRide FG550A
重量:11.8kg
本体サイズ:長さ129~155.5cm x 幅79cm(前足展開時)x 高さ50cm
収納サイズ:長さ58cm x 幅27.5cm x 高さ23cm
負荷装置:5段階
対応タイヤサイズ:700c、26~29インチ(最適:700x20c~29x2.3インチ)
適合ホイールベース:950~1200mm
対応規格:9mmQR、12/15mmスルーアクスル (エンド幅100mm)
※エンド幅110mmはオプション対応
付属品:12mmフロントスルーアクスルアダプター
価格:63,800円(税込)

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