トレック・セガフレードをはじめとするUCIワールドチームにサポートするタイヤブランド、ピレリ。世界最高峰のレース、特にタイムトライアルなどスピードを求められるシチュエーションのために、P ZERO RACE TTという新型タイヤをリリースした。軽量TPUチューブと組み合わせることで性能を発揮するクリンチャータイヤを紹介しよう。




ピレリ P ZERO RACE TT (c)カワシマサイクルサプライ

2017年に自転車用タイヤにカムバックして以来、UCIワールドチームにタイヤを供給し続け性能を鍛え上げてきたピレリ。近年ではトレック・セガフレードとAG2Rシトロエンとともに、P ZERO RACEのチューブレスレディやクリンチャー、チューブラータイヤで世界最高峰のレースで戦っているブランドだ。

そんなピレリが、昨年のツール・ド・フランスのタイムトライアルステージでサポートチームが使用したTT用決戦クリンチャータイヤ"P ZERO RACE TT"をついに発表する。新型TT用タイヤはP ZERO Velo TTの後継モデルであり、"RACE"シリーズのラインアップを完成させるピースだ。

ピレリ P ZERO RACE TT (c)カワシマサイクルサプライ

耐パンク層を設けないLITE構造で軽量性と優れた転がり抵抗を実現する (c)カワシマサイクルサプライ

ミラノ郊外のボラーテにある自社工場にて生産される今作に用いられるコンパウンドは、ピレリが誇るSmartEVOをベースとしたもので、非常に低い転がり抵抗とトップスピードでのコントロール性能、優れたグリップ力を実現する。前作はスリックタイヤだったが今作では、P ZERO RACEと同様のパターンが刻まれ、コーナリングコントロールを強化した。

またP ZERO RACE TTは耐パンク層を廃した120TPIのナイロンケーシングで構成されており、前作と比較して5%の軽量化と15%の転がり抵抗低減を実現。26Cサイズで200gと軽量に仕上げられており、TPU製のSmarTubeとの組み合わせで最高のパフォーマンスを発揮するクリンチャータイヤに仕上がっている。

トレック・セガフレードも使用するタイムトライアル用P ZERO RACE TT (c)カワシマサイクルサプライ

マージナルゲインを追求するプロレースで選ばれるP ZERO RACE TTはトライアスロンやヒルクライムなどにも最適。サイズは700×26C(200g)、700×28C(215g)の2種類で、価格は13,600円(税込)。



ピレリ P ZERO RACE TT
タイプ:クリンチャー
ケーシング:120tpi, LITEケーシング
コンパウンド:SmartEVO COMPOUND
サイズ(重量):700×26C(200g)、700×28C(215g)
価格:13,600円(税込)