世界最大規模のバイクブランド、ジャイアントがFASTROAD ARを発表。気軽なサイクリングを楽しむだけではなく、オフロードライドに対応するエッセンスを加えたオールラウンドなクロスバイクだ。ハイパフォーマンスモデルのテクノロジーが詰め込まれた一台を紹介しよう。



ジャイアント FASTROAD AR 2 (c)ジャイアント

欧米を中心に加熱しているグラベルライド。レースに特化したモデルが登場したり、荷物満載でキャンプツーリングができるようなアドベンチャー系が展開されたりと、一口にグラベルと言っても楽しみ方は多岐にわたる。注目される存在だが、ジャンルが細分化され始めており、どこから始めればいいのかわかりにくく、身近に未舗装路を観測できないというのも疑問もつきまとう。

しかし、太いタイヤをアセンブルしたバイクに乗り安定感の高さに触れ、第一歩を踏み出してみると、河川敷にぽつりとある小径を発見できるようになるなど、見える光景が変わるというのもよく聞く言葉だ。まずは未舗装路もカバーできるフラットバーのオールロードクロスバイク"FASTROAD AR"で、グラベルライドを試してみるのも良さそうだ。

トップチューブマウントも備えられている (c)ジャイアント

グラベルバイクREVOLTと同様のドロップドシートステーが採用される (c)ジャイアント

FASTROADは元々舗装路を気持ちよく走るためのフラットバーロードの位置付けにあったバイクであり、近年はラインアップされてこなかったモデルだ。FASTROAD ARはそこに未舗装路ライドへのエッセンスを加えた最新版となっており、街中のサイクリングからグラベルまでも楽しめる多目的な1台。もちろん舗装路でもひび割れや陥没などがあるため、グラベルを走らない方でもFASTROAD ARの性能を発揮させることは可能だ。

FASTROAD ARの安定性は70.5〜71.0°と緩めのヘッド角、長めのホイールベース、BB下がり75mmというジオメトリーで実現。さらにグラベルバイクREVOLTで採用されたオフセットシートステー、D-FUSEシートポスト、最大42mmのタイヤまで装着できるクリアランス、センターカットされ快適性を高めているERGO CONTACTサドルなどスペック面でも快適に未舗装路を走る設計が施されている。タイヤの標準装備は40mm幅のGAVIA FONDO AR。

最大42mmまでのタイヤ装着が可能なクリアランスが設けられている (c)ジャイアント

シマノSORAをコンポーネントとした本格的な仕様だ (c)ジャイアント

またダウンチューブとシートチューブの台座に加えて、トップチューブやフロントフォークにも台座が設けられており、目的に応じてバッグやラックを装着するカスタムも可能だ。

販売パッケージはアルミフレーム/フルカーボンフォーク、コンポーネントにシマノ SORAを採用したFASTROAD AR 2。ブレーキセットはテクトロのHDR280。カラーはメタリックブラック。価格は165,000円(税込)。



ジャイアント FASTROAD AR 2
フレーム:ALUXX SL-Grade Aluminum OLD142mm,D-FUSE Seat Post
F.フォーク:Advanced-Grade Composite,Full Composite OverDrive Column 12mm Axle
ギアクランク:PROWHEEL RPL-421
変速パーツ:SHIMANO SORA
ブレーキセット:TEKTRO HDR280 160mm
タイヤ:GIANT GAVIA FONDO AR2 700x40C Tubeless Ready
カラー:メタリックブラック
重量:10.3kg(M)
サイズ:435 (XS)、455 (S)、475 (M)、495 (ML) mm
価格:165,000円(税込)

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