ユンボ・ヴィスマは1月26日、現CX世界王者マリアンヌ・フォス(オランダ)がシクロクロス世界選手権を欠場する旨を発表した。その理由は骨盤動脈狭窄の治療と回復に専念するためだという。



今季はX2Oバドカマートロフェー第2戦で優勝したマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos

「このような結果になってしまい、とても残念に思っている。万全の状態でロードシーズンを迎えるため、いまは治療と回復を最優先したい」と語ったのは、骨盤動脈狭窄の治療のためシクロクロス世界選手権を不出場するマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)。2022年大会では自身8度目の優勝を飾り、今年は母国オランダのホーヘルハイデで行われることもあり大会2連覇を目指していた。

フォスは今シーズン(2022-2023年)10レースに出場し、X2Oバドカマートロフェー第2戦(11月26日)で優勝。しかし年明けからは骨盤動脈狭窄の影響もあり調子が上がらず、1月15日に行われたオランダナショナル選手権も10位に沈んだ。

「チームでアルカンシエルを保持できるよう、チームメイトであるファンエンペルを応援したい」と今年ユンボ・ヴィスマに加入したフェム・ファンエンペルにエールを送ったフォス。20歳ながらエリート女子の優勝候補に挙げられているファンエンペルは、ナショナル選手権こそ3位だったものの、今季20戦12勝(DNFだった1レース以外全てで表彰台)と強さを見せる新鋭だ。

今年もシクロワイアードからはフォトグラファーの田辺信彦が取材に赴くシクロクロス世界選手権。2月4日(土)に女子ジュニア、男子U23、女子エリートが行われ、5日(日)には男子ジュニア、女子U23、男子エリートのレースが開催される。日本からは日本選手権王者の織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)と小川咲絵(AX cyclocross team)を含め、全6選手が出場予定だ。

text:Sotaro.Arakawa

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