昨年のシーズン9勝から24勝へと大きく躍進したアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオが、2023年シーズンの新チームキットを公開した。紺とネオンイエローはそのままに、両方の肩含めより白ベースのカラーリングに仕上がった。



新加入の元世界王者ルイ・コスタ(ポルトガル)新加入の元世界王者ルイ・コスタ(ポルトガル) photo:Intermarché Wanty Gobert Matériaux
「チームに引き継がれる(黄色&紺という)色を、新しく遊び心あるデザインに落とし込んでくれて嬉しいよ。この明るい色が道路上での視認性を向上させ、プロトンでその存在感を発揮するだろう。またデザインだけではなく2022年はアレクサンダー・クリストフらスプリンターたちによって、より速いスプリントスーツに仕上がったんだ」と、新しいチームキットについてヘルベン・タイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)はそう語った。

白地に紺と蛍光イエローがそれぞれの肩に入った昨年から、白ベースは変わらずチームを象徴する2色が腹部と腰に滲むようなデザインにアップデート。また、チーム初の試みとしてビブショーツの腰の部分に白抜きでアンテルマルシェのロゴが入った。デザインを担当したのはイスラエル・プレミアテックと同じstycle.designで、ウェアメーカーは引き続きイタリアのナリーニだ。

ビブショーツの腰部分にもロゴが入ったビブショーツの腰部分にもロゴが入った photo:Intermarché Wanty Gobert Matériaux黄色と紺のアシンメトリーだった両肩は白一色に黄色と紺のアシンメトリーだった両肩は白一色に photo:Intermarché Wanty Gobert Matériaux

チームの中心選手となったビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)チームの中心選手となったビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) photo:CorVos
ワールドチーム初年度の2021年は僅か9勝に終わったアンテルマルシェ。しかし2021年加入のヤン・ヒルト(チェコ)がジロ・デ・イタリアで、ルイス・メインチェス(南アフリカ)がブエルタ・ア・エスパーニャでそれぞれ区間優勝を挙げ、今年加入したアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー)が5勝するなど新戦力の活躍によってシーズン24勝を積み上げた。

なかでも一躍チームの中心選手まで上り詰めたのがアフリカ出身黒人選手初のグランツール区間勝者となったビニヤム・ギルマイ(エリトリア)だ。ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)ら強豪勢も揃った3月のヘント〜ウェヴェルヘム(UCIワールドツアー)でスプリント勝利し、その勢いのまま自身初のグランツールとなるジロに出場。緩勾配フィニッシュの第10ステージでマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) との一騎打ちを制した。

来年はクリストフやヒルト、クイントン・ヘルマンス(ベルギー)など中心選手たちがチームを去ることに。しかしチームは元世界王者ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)に加え、スプリンターのマイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)とニッコロ・ボニファツィオ(イタリア、トタルエネルジー)を新たに迎え入れるなど、堅実な補強に成功している。

text:Sotaro.Arakawa

最新ニュース(全ジャンル)