世界王者レムコ・エヴェネプール(ベルギー)をはじめ、ゲラント・トーマスやログリッチなど各チームの総合エースたちが続々と2023年ジロ・デ・イタリアへの出場を発表している。今年躍進したマッズ・ピーダスン(デンマーク)など、ジロに臨む選手たちをまとめた。



共に来年マリアローザを争うゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)とレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)	共に来年マリアローザを争うゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)とレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
各チームが来季に向けたトレーニング合宿を終えるなか、エース級の選手たちのレーススケジュールが続々と発表されている。特に多くの選手たちが来年5月6日にアブルッツォ州オルトーナで開幕するジロ・デ・イタリアへの出場を明らかにしている。

なかでもライバルたちに先んじてジロ出場を表明したのは現世界王者レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)。得意の独走力に新たに磨いた登坂力を加えて今年のブエルタ・ア・エスパーニャを制したエヴェネプールは、既に試走を済ませ周到な準備をアピールした。

既報したプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)に加え、今年のツール・ド・フランスで総合3位と衰えぬ力を示したゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)もSNSを通してジロ出場を宣言。出場すれば5度目のジロとなり、総合エースとして臨んだ過去2回(2017&2020年)を落車で途中棄権しているトーマスにとってキャリア終盤での真価が問われる。

4年振りにジロに出場するプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)4年振りにジロに出場するプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) photo:Kei Tsuji
今年ツール区間1勝、ブエルタで区間3勝を掴んだマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)今年ツール区間1勝、ブエルタで区間3勝を掴んだマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) photo:CorVos
今年のジロをオーストラリア人として初制覇したジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ)はツールに臨むため、ボーラはアレクサンドル・ウラソフ(ロシア)を総合エースに据えると監督のラルフ・デンク氏は言及した。その他にもマリアローザ争いにはジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)やワレン・バルギル(フランス、アルケア・サムシック)、ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)、バイクエクスチェンジ・ジェイコ(来季はジェイコ・アルウラー)に移籍したエディ・ダンバー(アイルランド)らが参戦予定だ。

またマリアチクラミーノ(ポイント賞)を狙うべくマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)もジロ出場を発表。「ジロ出場することにワクワクしている。ツールとブエルタでのステージ優勝し、ジロでも勝利がほしい。イタリアで会おう!」と語るピーダスンはジロで自身初となる区間優勝を目指す。

text:Sotaro.Arakawa

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