今年のブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝し、世界選手権王者に輝いたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)が2023年ジロ・デ・イタリアに出場することを発表した。



今年オーストラリアで行われたロード世界選手権を制したレムコ・エヴェネプール(ベルギー)今年オーストラリアで行われたロード世界選手権を制したレムコ・エヴェネプール(ベルギー) photo:CorVos
「いま試走のためイタリアを訪れている。2023年ジロ・デ・イタリアに出場する。とても楽しみかつ、個人的にはアルカンシエルを着用して走る特別な大会となる」とレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)は、チームのSNSを通して宣言した。

出場すれば2021年以来2年振りかつ、自身3度目のグランツール出場となるエヴェネプール。前回大会は第17ステージでレースを去ったものの、2022年はシーズン12勝とキャリアハイの活躍を見せた。特にシーズン序盤はリエージュ~バストーニュ~リエージュ初制覇やベルギーTT選手権優勝、また2度目となるドノスティア・サンセバスチャン・クラシコアでの勝利など敵なしの強さを見せた。

そして総合エースとして臨んだブエルタ・ア・エスパーニャでエヴェネプールは、初出場ながらも第6ステージで掴んだマイヨロホを最後まで手放すことなく総合優勝に輝いた。

今年ブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)今年ブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
2023年の5月6日(土)にイタリア中部アブルッツォ州オルトーナで開幕する第106回ジロ・デ・イタリア。特徴として挙げられるのは第1、9、20ステージと3つ設定された個人タイムトライアルで、その合計距離も70.6kmとタイムトライアルが得意なエヴェネプールに有利なレイアウトとなっている。

今シーズンが終わった10月に母国ベルギーにて結婚式を挙げるなど、公私ともに順調なキャリアを進めているエヴェネプール。「僕はいまアマルフィでブラマティ(監督)と一緒にジロの試走をしている。楽しい時間を過ごしており、イタリアで皆に会えることを楽しみにしている」と動画を締めくくった。


text:Sotaro.Arakawa

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