ツール・ド・台湾第3ステージは山岳を耐えた17名のスプリントで決着。ルーク・ランペルティ(アメリカ、トリニティレーシング)が勝利し、風間翔眞(シマノレーシング)が4位に食い込んだ。



序盤のアタック合戦序盤のアタック合戦 photo:Tour de Taiwan
4つの日本チームが参戦し、現在ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、チーム右京)がリーダージャージを維持するツール・ド・台湾(UCI.2.1)も折り返しを過ぎた3日目。新竹市から台中市を結ぶ156.5kmコースの中盤には1級山岳が控え、その後も起伏を含む後半区間を駆け抜ける。

渡邊歩(愛三工業レーシングチーム)を含む8名の逃げに対し、リーダー擁するチーム右京がメイン集団をコントロール。1級山岳で逃げ・メイン集団ともに分断が起こる中、「チームとしてステージ優勝を狙うこと、マルコスの個人総合を意識すること。コース的にもチャレンジするべきだと思っていた」というトマ・ルバ(キナンレーシングチーム)が集団を飛び出し単独先行を開始した。

先頭集団へブリッジをかける渡邊歩(愛三工業レーシングチーム)先頭集団へブリッジをかける渡邊歩(愛三工業レーシングチーム) photo:Tour de Taiwan
2分弱のリードを得て逃げるトマ・ルバ(キナンレーシングチーム)2分弱のリードを得て逃げるトマ・ルバ(キナンレーシングチーム) photo:Tour de Taiwan
一時2分近いリードを得て逃げたルバだったが、10数名にまで減ったメイン集団を小石祐馬(チーム右京)が牽引してリード拡大を抑え、ゴールまで20kmを切り、本格的に集団からアタックの動きが出たことでルバは吸収。集団は一つにまとまり、ステージ争いは17名のスプリント勝負に持ち込まれた。

ロングスプリントを仕掛けたフェン・チュンカイ(台湾、台湾ナショナルチーム)は沈み、風間翔眞(シマノレーシング)が先頭に出たものの、最後はルーク・ランペルティ(アメリカ、トリニティレーシング)らに交わされ4位に。ランペルティが優勝し、スプリントを見守ったダイボールは危なげなく同タイムフィニッシュで総合首位をキープした。

小集団スプリントを制したルーク・ランペルティ(アメリカ、トリニティレーシング)小集団スプリントを制したルーク・ランペルティ(アメリカ、トリニティレーシング) photo:Tour de Taiwan
総合首位を堅守したベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、チーム右京)	総合首位を堅守したベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、チーム右京) photo:Tour de Taiwan
翌日が山岳のちの集団スプリント、最終第5ステージは完全フラットの平坦ステージであるため、ダイボールは総合優勝に向けて順調に駒を進める可能性が高い。日本勢は中井唯晶(シマノレーシング)が7位、鈴木譲(愛三工業レーシングチーム)が9位にランクインしている。
ツール・ド・台湾2022第3ステージ結果
1位 ルーク・ランペルティ(アメリカ、トリニティレーシング) 3:55:36
2位 ステファン・ベネット(フランス、ユーロサイクリングティップス)
3位 レイモンド・クレダー(オランダ、チーム右京)
4位 風間翔眞(シマノレーシング)
5位 ジェームス・ジョバー(イギリス、クウェートプロサイクリング)
個人総合成績
1位 ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、チーム右京) 4:44:32
2位 サム・カルバーウェル(イギリス、トリニティレーシング) +0:35
3位 マルコス・ガルシア(スペイン、キナンレーシングチーム) +0:46
4位 ルーク・ランペルティ(アメリカ、トリニティレーシング)
5位 フェン・チュンカイ(台湾、台湾ナショナルチーム)
その他の特別賞
ポイント賞 ルーク・ランペルティ(アメリカ、トリニティレーシング)
山岳賞 ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、チーム右京)
チーム総合成績 台湾ナショナルチーム
text:So.Isobe

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