ハンドルやステムでお馴染みのイタリアンパーツブランド、デダ・エレメンティから、ディスクブレーキ用チューブレスカーボンホイール"RS4 DB"がリリースされた。最新型のリムやハブを組み合わせ、エアロダイナミクスと軽量なモデルになっている。



デダ・エレメンティ RS4 DBデダ・エレメンティ RS4 DB (c)DEDA ELEMENTI
サポートするUAEチームエミレーツが使用するハンドルやステムでお馴染みのイタリアンパーツブランドのデダ・エレメンティ。コックピットパーツやシートポストなどで知られているブランドだが、ホイールも手掛けており、リムハイトごとに多くのモデルがラインアップされている。また、プロチームが使用してきた実績もあり、その性能も折り紙付き。

そんなデダ・エレメンティのホイールラインアップにディスクブレーキ用のチューブレスカーボンホイール"RS4 DB"が追加された。従来のSLシリーズからRSシリーズに生まれ変わり、エアロダイナミクスや軽量性、回転性能が向上したハイパフォーマンスホイールへ進化を遂げている。

38mmというミディアムハイトが与えられたRS4には、リム素材としてUDと3Kのハイモジュラスカーボンを採用。大きな力が掛かるニップル部分を強化する一方で、それ以外の部分では厚みを削減するなど、細部までこだわる設計が施されている。この設計により外周部の重量削減を実現し、ホイールの慣性力を低減させていることが特徴だ。

グロッシーな仕上げとされるカーボンリムグロッシーな仕上げとされるカーボンリム (c)DEDA ELEMENTIインターナル仕様のニップルはエアロ、ニップルホールはカーボンで強化されているインターナル仕様のニップルはエアロ、ニップルホールはカーボンで強化されている (c)DEDA ELEMENTI


重量は1,340gとカーボンホイールの中でも軽量級で、アップダウンの多いロードレースやヒルクライムで活躍するスペックに仕上げられた。インターナル仕様のニップルによってエアロダイナミクスも向上させており、オールラウンドに活躍する一本だ。

リム内幅は19mm、外幅は26mmの仕様で、対応タイヤ幅は25~40mm。ヒルクライムはもちろん、砂利道を走るようなロードライドなど多くのライドシーンで活躍しそうなホイールセットとなっている。また、チューブレスとクリンチャーに対応しているため、多くのタイヤが選択肢になってくるだろう。

また、新型のRSハブを使用していることもこのホイールの大きな特徴だ。アルミニウム合金のAL7075を採用したハブボディは高強度な仕上がりに。ハブ重量だけで前後ペア80gの軽量化を実現しており、先述した合計重量の軽量性にも貢献している。

ハブボディに溝が細かく設けられているハブボディに溝が細かく設けられている (c)DEDA ELEMENTI2ラチェットシステムによって高い反応性を実現した2ラチェットシステムによって高い反応性を実現した (c)DEDA ELEMENTI


また、ハブフランジは空気抵抗を減らすデザインが採用されると同時に、SLシリーズより前方投影面積が20%削減。更にハブシェルには細かく凹凸があるライフリングデザインを刻むことで、回転しながら進む物体の進行方向に対して垂直方向に力がかかる「マグヌス効果」が発揮されるという。リム周辺でのみ語られがちな空力性能向上だが、ハブにおいても妥協することない開発意図が見て取れる。

フリーボディには、SLシリーズと比較して16%の軽量化を実現した面ラチェットの"デダ・20Tラチェットシステム"が搭載された。新型フリーボディはセラミックベアリングの採用も相まって低フリクションかつ、動力伝達効率にすぐれているため、ライダーのパワーをダイレクトに推進力へと変換してくれるはずだ。また分解しやすくメンテナンスも容易なことが魅力の一つ。フリーハブはシマノHDとスラムXD-R、カンパニョーロ 12s、カンパニョーロN3Wに対応している。

チューブレスリムテープやチューブレスバルブ、DBロックリングが付属する。価格は299,000円(税込)。取り扱いはカワシマサイクルサプライだ。



デダ・エレメンティ RS4 DB
素材:ハイモジュラスカーボン UD&3K
対応タイヤ:クリンチャー、チューブレスレディ
リムハイト:38mm リム幅:外26mm、内19mm
ディスクローター規格:センターロック
対応タイヤ幅:25~40mm
アクスル:F/12x100mm、R/12x142mm
付属品:チューブレスリムテープ、チューブレスバルブ、DBロックリング
重量:1,340g(ペア)
価格:299,000円(税込)