アークティックレース・オブ・ノルウェーの最終日で、地元ノルウェーのアンドレアス・レックネスン(チームDSM)が逃げ切り勝利。またレックネスンはヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス)を逆転し、9年振り2度目となるノルウェー人総合優勝に輝いた。
リーダージャージを守り総合優勝を目指すヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス) photo:A.S.O.
アークティックレース・オブ・ノルウェー2022第4ステージ コースプロフィール image:A.S.O.北極圏に最も近いレースであるアークティックレース・オブ・ノルウェー(UCI.Pro)も最終第4ステージを迎えた。総合優勝が決するこの日はノルウェー第3の都市トロンハイムを出発し、反時計回りにトロンハイムに戻ってくる159.1km。スタートから平坦基調のコースが続き、最後は2級山岳タイホルトタワー・サミット(距離1.4km/平均7.7%)が含まれた8.1kmコースを4周する、アルデンヌクラシックさながらのタフなレイアウトだ。
悪天候に見舞われた大会前半とは打って変わり前日同様に晴れ渡った空の下、リーダージャージを着るヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス)を先頭に104名がスタートした。しかし2日目の勝者であるディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)ら12名が逃げを試みるなか、デモ隊が道を塞いだためレースが一時ストップ。選手たちは小休止を経てからタイム差を反映して再スタートしたものの、集団は再び1つに戻った。
レースも中盤に差し掛かりようやくファビアン・グルリエ(フランス、トタルエネルジー)ら3名が飛び出し、リーダーチームのコフィディスがプロトンの蓋をしたため逃げが形成された。2分前後のアドバンテージでローテーションを回す先頭3名に対し、総合優勝を目指すコフィディスはワールドツアーらしいタイトなコントロールを披露。トロンハイムの街の周回コースに入ってタイム差は一気に縮まる、はずだった。
逃げを形成したアンドレアス・レックネスン(ノルウェー、チームDSM) ら photo:A.S.O.
母国レースでアピールしたいウノエックス・プロサイクリング チームがメイン集団を牽引するシーンも photo:A.S.O.
1度目の2級山岳タイホルトタワー・サミット(距離1.4km/平均7.7%)に突入した逃げ集団から、登りに長けたアンドレアス・レックネスン(ノルウェー、チームDSM)が他2人を引き離す。フィニッシュまで30kmを残し単独走を開始したレックネスンに対し、プロトンから飛び出したニコラ・コンチ(イタリア、アルペシン・ドゥクーニンク)を含む7名が集団を作り追走した。
過去にノルウェーTT選手権を2連覇し、2020年にTT欧州選手権U23を制した独走力で快調に飛ばすレックネスンは追走グループと38秒差、メイン集団とは1分9秒差のままラスト1周回(残り8.1km)を通過。またレックネスンは総合トップのラフェから26秒遅れの総合24位につけているため、ステージ優勝と共に第1回大会以来となるノルウェー人総合優勝も現実的になってきた。
メイン集団はコフィディスの選手たちが力を使い果たし遅れていくと、リーダージャージを着るラフェが自ら先頭で追走するものの、タイム差を縮めることはできない。そしてコンチを含むアルペシン・ドゥクーニンクの3名が懸命に追走した第2グループもレックネスンを捉えることはできなかった。そして23歳のレックネスンが、母国の観客を前にしてプロ5勝目を掴み取った。
独走で突き進むアンドレアス・レックネスン(ノルウェー、チームDSM) photo:A.S.O.
区間優勝と共に総合優勝に輝いたアンドレアス・レックネスン(ノルウェー、チームDSM) 1 photo:A.S.O.
総合首位のラフェが35秒差の13位でフィニッシュしたため、9年振りのノルウェー人総合優勝に輝いたレックネスン。「チームメイトが無線で”(メイン集団の)全員が苦しんでいる”と伝えてくれた言葉がモチベーションになった。ステージ優勝はもちろん、総合優勝までできたなんて信じられない」とレックネスンは喜んだ。
レックネスンは2020年にウノエックス・プロサイクリング チームでプロデビューした23歳。今年のツール・ド・スイス第2ステージで逃げ切りから勝利を掴むと、そのままツール・ド・フランス初出場を果たしたノルウェー期待のオールラウンダーだ。
この結果レックネスンはヤングライダー賞にも輝き、ポイント賞はアクセル・ザングル(フランス、コフィディス)、そして孔雀の羽があしらわれた山岳賞ジャージはスティーブン・バセット(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス)が獲得している。
表彰台に上がった4賞ジャージ photo:A.S.O.
総合優勝トロフィーを掲げるアンドレアス・レックネスン(ノルウェー、チームDSM) 1 photo:A.S.O.


悪天候に見舞われた大会前半とは打って変わり前日同様に晴れ渡った空の下、リーダージャージを着るヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス)を先頭に104名がスタートした。しかし2日目の勝者であるディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)ら12名が逃げを試みるなか、デモ隊が道を塞いだためレースが一時ストップ。選手たちは小休止を経てからタイム差を反映して再スタートしたものの、集団は再び1つに戻った。
レースも中盤に差し掛かりようやくファビアン・グルリエ(フランス、トタルエネルジー)ら3名が飛び出し、リーダーチームのコフィディスがプロトンの蓋をしたため逃げが形成された。2分前後のアドバンテージでローテーションを回す先頭3名に対し、総合優勝を目指すコフィディスはワールドツアーらしいタイトなコントロールを披露。トロンハイムの街の周回コースに入ってタイム差は一気に縮まる、はずだった。


1度目の2級山岳タイホルトタワー・サミット(距離1.4km/平均7.7%)に突入した逃げ集団から、登りに長けたアンドレアス・レックネスン(ノルウェー、チームDSM)が他2人を引き離す。フィニッシュまで30kmを残し単独走を開始したレックネスンに対し、プロトンから飛び出したニコラ・コンチ(イタリア、アルペシン・ドゥクーニンク)を含む7名が集団を作り追走した。
過去にノルウェーTT選手権を2連覇し、2020年にTT欧州選手権U23を制した独走力で快調に飛ばすレックネスンは追走グループと38秒差、メイン集団とは1分9秒差のままラスト1周回(残り8.1km)を通過。またレックネスンは総合トップのラフェから26秒遅れの総合24位につけているため、ステージ優勝と共に第1回大会以来となるノルウェー人総合優勝も現実的になってきた。
メイン集団はコフィディスの選手たちが力を使い果たし遅れていくと、リーダージャージを着るラフェが自ら先頭で追走するものの、タイム差を縮めることはできない。そしてコンチを含むアルペシン・ドゥクーニンクの3名が懸命に追走した第2グループもレックネスンを捉えることはできなかった。そして23歳のレックネスンが、母国の観客を前にしてプロ5勝目を掴み取った。


総合首位のラフェが35秒差の13位でフィニッシュしたため、9年振りのノルウェー人総合優勝に輝いたレックネスン。「チームメイトが無線で”(メイン集団の)全員が苦しんでいる”と伝えてくれた言葉がモチベーションになった。ステージ優勝はもちろん、総合優勝までできたなんて信じられない」とレックネスンは喜んだ。
レックネスンは2020年にウノエックス・プロサイクリング チームでプロデビューした23歳。今年のツール・ド・スイス第2ステージで逃げ切りから勝利を掴むと、そのままツール・ド・フランス初出場を果たしたノルウェー期待のオールラウンダーだ。
この結果レックネスンはヤングライダー賞にも輝き、ポイント賞はアクセル・ザングル(フランス、コフィディス)、そして孔雀の羽があしらわれた山岳賞ジャージはスティーブン・バセット(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス)が獲得している。


アークティックレース・オブ・ノルウェー2022第4ステージ結果
1位 | アンドレアス・レックネスン(ノルウェー、チームDSM) | 3:30:26 |
2位 | ニコラ・コンチ(イタリア、アルペシン・ドゥクーニンク) | 0:16 |
3位 | アクセル・ザングル(フランス、コフィディス) | 0:18 |
4位 | マックス・ポール(イギリス、チームDSM) | |
5位 | ユーゴ・ウル(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | 0:20 |
個人総合成績
1位 | アンドレアス・レックネスン(ノルウェー、チームDSM) | 16:11:32 |
2位 | ユーゴ・ウル(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | 0:08 |
3位 | ニコラ・コンチ(イタリア、アルペシン・ドゥクーニンク) | 0:09 |
4位 | アクセル・ザングル(フランス、コフィディス) | 0:14 |
5位 | ヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス) | 0:15 |
その他の特別賞
ポイント賞 | アクセル・ザングル(フランス、コフィディス) |
山岳賞 | スティーブン・バセット(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス) |
ヤングライダー賞 | アンドレアス・レックネスン(ノルウェー、チームDSM) |
チーム総合成績 | アルペシン・ドゥクーニンク |
text:Sotaro.Arakawa
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