フランスの老舗タイヤブランド、ハッチンソンがグラベル用タイヤのTUNDRAをローンチした。TOUAREGよりも幅広いシチュエーションに対応できるように、マウンテンバイクタイヤで培ったテクノロジーを落とし込んだオールテレーンモデルだ。



ハッチンソン TUNDRA タンウォールハッチンソン TUNDRA タンウォール (c)ポディウム
1853年に創業し、160年以上の歴史を誇るフランスのハッチンソン。自動車や半導体に使用されるシリコーンや様々な天然/合成ゴムに関する製品を手掛ける総合メーカーだ。自転車タイヤも1890年に製造を開始し、既に1世紀にわたる歴史を有する老舗としてお馴染みだ。

チューブレスタイヤに先鞭をつけたハッチンソンがグラベルカテゴリーに参入したのは数年前。ファーストプロダクトとしてリリースされたTOUAREGはダイヤ目を敷き詰めたモデルであり、オフロードでも低い転がり抵抗でスピードを楽しめるモデルとして開発が行われたという。

ハッチンソン TUNDRA ブラックカラーハッチンソン TUNDRA ブラックカラー (c)ポディウム
ハッチンソンはTOUAREGのローンチ後、開発ターゲットをより広範なフィールドを楽しめるモデルへシフト。そのR&Dが結実したモデルが今回紹介するTUNDRAだ。岩肌でもグリップし、スリッピーなウェット路面、マッドコンディションでも対応できるタイヤとして、マウンテンバイクタイヤのBLACK MAMBAから着想を得たデザインが採用されている。

トレッドパターンは中央、サイド共に複雑な形状だ。特徴の一つは泥詰まりを回避するためにノブの間隔を広めに取っていること。中央部のハの字型に開くノブはBLACK MANBAからヒントを得たもの。直進時とブレーキング時どちらも性能を発揮してくれるように設計されているという。また、中央ノブのサイプもトラクションとグリップ力の向上に貢献しているという。

マウンテンバイクタイヤからインスパイアを受けたトレッドデザインとされているマウンテンバイクタイヤからインスパイアを受けたトレッドデザインとされている (c)ポディウムあらゆる路面に対応するために開発されたTUNDRAあらゆる路面に対応するために開発されたTUNDRA (c)ポディウム


サイドノブはマウンテンバイクXCモデルでお馴染みのデザインであり、数多くのタイヤに採用された実績のある設計だ。ノブの内側はコーナリング時にグリップ力を稼ぐ性能を発揮し、外側はノブの安定性を生かすために剛性が高く作られている。これらのバランスを整えることで、ハイスピードのコーナーや急カーブでも安心して曲がることができるはずだ。コンパウンドもセンターとサイドで異なるものを使用し、性能の調整を行なっている。

タイヤ形式はチューブレスレディで、ラインアップはタンウォール仕様とブラックカラー仕様の2種類。サイズはいずれも700×40(490g)と45(580g)の2種類。価格はタンウォール仕様が7,920円(税込)、ブラックカラーが6,600円(税込)。

ハッチンソン TUNDRA タンウォールハッチンソン TUNDRA タンウォール (c)ポディウム
マッドコンディションでもグリップ性を発揮してくれるTUNDRAマッドコンディションでもグリップ性を発揮してくれるTUNDRA (c)ポディウム


ハッチンソン TUNDRA タンウォール
タイヤ形式:チューブレスレディ
強化レイヤー:HARD SKIN
コンパウンド:BI-COMPOUND
ケーシング:127TPI
サイズ:700×40、700×45
重量:490g(40C)、580g(45C)
価格:7,920円(税込)

ハッチンソン TUNDRA ブラックカラー
タイヤ形式:チューブレスレディ
強化レイヤー:REINFORCED+
コンパウンド:BI-COMPOUND
ケーシング:127TPI
サイズ:700×40、700×45
重量:490g(40C)、580g(45C)
価格:6,600円(税込)

リンク