ロード全日本選手権で勝利した、ウィニングバイクを連載形式で紹介していく。第1弾は、選手権初日にタイムトライアル2連覇を飾った増田成幸(宇都宮ブリッツェン)のTTバイクにフォーカスする。



増田成幸(宇都宮ブリッツェン)のメリダ TIME WARP TT増田成幸(宇都宮ブリッツェン)のメリダ TIME WARP TT photo:So Isobe
2位山本大喜(KINAN Cycling Team)以下を大きく引き離し、圧倒的と形容できる走りで全日本選手権タイムトライアル2連覇を飾った増田成幸(宇都宮ブリッツェン)。チャンピオンの走りを支えたのは、メリダのタイムトライアルバイク、TIME WARP TTだ。

エアロ性能はもちろんのこと、メリダ史上最高レベルとなる剛性と軽さを両立したタイムトライアルバイク。基本的に宇都宮ブリッツェンにはメリダの市販モデルが供給されているため、バーレーン・メリダのロゴは黒いテープで目隠しされている。

フロントホイールに沿うようデザインされたダウンチューブ形状フロントホイールに沿うようデザインされたダウンチューブ形状 photo:So Isobe
フレームのロゴは必要に応じて黒テープで目隠しされていたフレームのロゴは必要に応じて黒テープで目隠しされていた photo:So Isobe空力を意識したくびれ型のヘッドチューブ空力を意識したくびれ型のヘッドチューブ photo:So Isobe


増田のロードバイク(SCULTURA)にはR9200系新型デュラエースが投入されたものの、まだ供給数が極僅かであるため、このTIME WARP TTはR9100世代のDi2が継続使用されている。アップダウンの多い広島中央森林公園コースに対し、増田はフロント55-42T、リア11-30Tという歯数構成で臨んでいた。ホイールはフロントC60、リアはPROのディスクホイールだ。

ハンドル周りはヴィジョン製ハンドル周りはヴィジョン製 photo:So Isobeスペーサー量は合計55mmスペーサー量は合計55mm photo:So Isobe

パナレーサーのプロトタイプチューブラータイヤパナレーサーのプロトタイプチューブラータイヤ photo:So Isobe
フロントチェーンリングは55-42Tフロントチェーンリングは55-42T photo:So Isobe滑り止めが搭載されるプロロゴのDimension Nack CPCサドル滑り止めが搭載されるプロロゴのDimension Nack CPCサドル photo:So Isobe


目を引くのはタイヤ。パナレーサーのロゴだけが記されたプロトタイプであり、現場に居合わせたメーカー担当者も詳細を明かさなかった。見る限りコットンケーシングのチューブラーモデルであり、サポートチームのロードバイクにも少なくない本数がセットされていた。決戦バイクに投入されていたことからも、今後情報公開となる日は近そうだ。

ハンドル周りはヴィジョンで、増田は合計55mmスペーサーを積んだセッティング。サドルはプロロゴで、滑り止めがついたDimension 143 CPCが使われていた。

text&photo:So Isobe

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