トラック世界選手権2日目は単独で初開催となった女子エリミネーションなどが行われ、男子スクラッチで窪木一茂が、男子ケイリンで山崎賢人がそれぞれ5位入賞。男子チームパシュートではイタリアが東京五輪に続き優勝した。



五輪と世界選手権の同年優勝は24年振りとなる快挙五輪と世界選手権の同年優勝は24年振りとなる快挙 photo:CorVos
東京五輪に続いて優勝したイタリア東京五輪に続いて優勝したイタリア photo:CorVos男子チームパシュート:1位イタリア、2位フランス、3位イギリス男子チームパシュート:1位イタリア、2位フランス、3位イギリス photo:UCI
フランス・ルーベを舞台に5日間に渡って開催されているトラック世界選手権。2日目は決勝種目として男子チームパシュート、男子スクラッチ、男子ケイリン、女子チームパシュート、女子エリミネーションの5種目が行われた。

この日最初の決勝種目として行われた男子チームパシュートでは、東京五輪で世界記録を更新したイタリアがフランスやイギリスを退け優勝した。五輪と世界選手権を同年に優勝する24年振りの快挙についてフィリッポ・ガンナは「オリンピックと世界選手権の金メダルを同じ年に連続で取れるなんて、とても大切な思い出になった」と喜びを語った。

男子ケイリンには日本から山崎賢人と松井宏祐の2名が出場。山崎は1回戦こそ5着で敗者復活戦に回るが、これを1着で2回戦に駒を進め、3着で1-6位決勝に進出した。決勝では2連覇を決めたハリー・ラブレイセンや2位のジェフリー・ホーフランドなどオランダ勢などを相手に後方からの戦いを強いられ5位でフィニッシュした。一方、松井は1回戦を2着、2回戦は4着と7-12位決勝に進んだものの落車リタイアとなっている。これにより日本勢としては2018年から4年連続のメダル獲得を逃す結果となった。

東京五輪女子ケイリン金メダリストのシャネ・ブラスペニクス(オランダ)に敗れた太田りゆ東京五輪女子ケイリン金メダリストのシャネ・ブラスペニクス(オランダ)に敗れた太田りゆ photo:CorVos7-12位決勝で落車した松井宏祐7-12位決勝で落車した松井宏祐 photo:CorVos
男子スクラッチはロードレースと兼業するドナヴァン・グロンダン(フランス)が優勝男子スクラッチはロードレースと兼業するドナヴァン・グロンダン(フランス)が優勝 photo:CorVos
窪木一茂が出場した男子スクラッチでは、昨年からアルケア・サムシックでロードレースも走るドナヴァン・グロンダン(フランス)が地元で初優勝。窪木は決勝で積極的に動いたものの、最終周で遅れ5位でレースを終えた。

その他にも女子スプリントの予選に登場した梅川風子は1/16決勝で、太田りゆは1/8決勝でそれぞれ敗退。また単独種目として初開催となった女子エリミネーションの初代王者にはレティツィア・パテルノステル(イタリア)が輝き、梶原悠未は中盤で敗退となり13位だった。

女子チームパシュート:ドイツが優勝女子チームパシュート:ドイツが優勝 photo:UCI
男子ケイリン2連覇を果たしたハリー・ラブレイセン(オランダ)男子ケイリン2連覇を果たしたハリー・ラブレイセン(オランダ) photo:CorVos
女子エリミネーション初代王者に輝いたレティツィア・パテルノステル(イタリア)女子エリミネーション初代王者に輝いたレティツィア・パテルノステル(イタリア) photo:UCI
トラック世界選手権2021 男子チームパシュート結果
1位 イタリア
2位 フランス
3位 イギリス
トラック世界選手権2021 男子スクラッチ結果
1位 ドナヴァン・グロンダン(フランス)
2位 デンズ・トゥール(ベルギー)
3位 リース・ブリットン(イギリス)
5位 窪木一茂
トラック世界選手権2021 男子ケイリン結果
1位 ハリー・ラブレイセン(オランダ)
2位 ジェフリー・ホーフランド(オランダ)
3位 ミハエル・イアコフレフ(ロシア)
5位 山崎賢人
DNF 松井宏祐
トラック世界選手権2021 女子チームパシュート結果
1位 ドイツ
2位 イタリア
3位 イギリス
トラック世界選手権2021 女子エリミネーション結果
1位 レティツィア・パテルノステル(イタリア)
2位 ロッタ・コペッキー(ベルギー)
3位 ジェニファー・ヴァレンテ(アメリカ)
13位 梶原悠未
text:Sotaro.Arakawa

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