Jプロツアー最終戦の「かすみがうらロードレース」が、10月17日(日)に茨城県かすみがうら市で開催され、スタート直後に形成された4名の集団が逃げ切り、入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)が優勝した。Jプロツアー個人総合優勝はホセ・ビセンテ・トリビオ。マトリックスパワータグがチーム総合優勝を決め、3年連続で個人とチームのダブルタイトルを達成した。



雨に煙る霞ヶ浦 晴れていれば対岸が見えるのだが・・・雨に煙る霞ヶ浦 晴れていれば対岸が見えるのだが・・・ photo:Satoru Kato
Jプロツアー最終戦となった「かすみがうらロードレース」は、前日のタイムトライアル同様に今年初開催のレース。同地で開催されていた「かすみがうらエンデューロ」と、ほぼ同じコースを使用して開催される。

冷たい雨の中、かすみがうら市歴史博物館(写真右のお城)前をスタート冷たい雨の中、かすみがうら市歴史博物館(写真右のお城)前をスタート photo:Satoru Kato「ほぼ」としたのは、スタート/フィニッシュ地点と残り500mの区間が異なるため。霞ヶ浦沿いの道路から歩崎公園を通過し、より斜度が急で道幅の狭い登り区間を経て、かすみがうら市歴史資料博物館前にフィニッシュする設定としている。エンデューロでは初心者でも走りやすいフラット基調なコースとされるが、急激に道幅が狭くなる区間や直角コーナーの連続、天候によっては風の影響をもろに受ける遮蔽物のない湖岸道路や農道など集団を長く引き伸ばす要素が多く、ロードレースコースとしてはハードな設定だ。

遮蔽物がなく広大な霞ヶ浦周辺に設定されたコース遮蔽物がなく広大な霞ヶ浦周辺に設定されたコース photo:Satoru Kato
当日は朝から雨が降り続け、午前中に行われたエリート・クラスタや女子のレースは大雨の中行われた。Jプロツアーがスタートした午後も雨が残ったものの、レース後半にかけて徐々に弱まった。しかし強めの風が吹き続け、冬のレースを想起させる寒さの中でのレースとなった。

2周目に形成された4名の先頭集団2周目に形成された4名の先頭集団 photo:Satoru Kato
1周4.8kmを22周するレースは、2周目に早くも動きを見せる。入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)の飛び出しに山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)、平井光介(エカーズ)、小森亮平(マトリックスパワータグ)が追従し、4名の先頭集団が形成される。メイン集団は愛三工業レーシングチームが先頭を固めてコントロールを開始し、50秒から1分の差を維持していく。

愛三工業レーシングチームを先頭に霞ヶ浦に沿って進むメイン集団愛三工業レーシングチームを先頭に霞ヶ浦に沿って進むメイン集団 photo:Satoru Kato
少人数ながらも力の揃った4名が乗った先頭集団は、ペースを落とすことなく周回を重ねていく。レース後半に入ると、メイン集団からエカーズの2名が飛び出して追走する場面があったものの、1周で吸収。この動きをきっかけに先頭集団とメイン集団との差が40秒台まで縮まり、16周目には30秒差まで縮まる。霞ヶ浦湖畔の見通しの良い道路では、先頭の4名とメイン集団がお互いに姿を確認できるほどになったが、先頭集団はここからペースアップして差を広げにかかる。残り3周となる20周目には再び1分以上の差となり、先頭集団の逃げ切りが確実となる。

リーダージャージのホセ・ビセンテ・トリビオは、マトリックスパワータグのチームメイトに護衛されるようにしてレースを進めるリーダージャージのホセ・ビセンテ・トリビオは、マトリックスパワータグのチームメイトに護衛されるようにしてレースを進める photo:Satoru Kato横風区間で斜めの隊列をつくる愛三工業レーシングチーム横風区間で斜めの隊列をつくる愛三工業レーシングチーム photo:Satoru Kato

残り2周、登り区間でアタックする入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)残り2周、登り区間でアタックする入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム) photo:Satoru Kato
最終周回、山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)と入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)の2名でフィニッシュを目指す最終周回、山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)と入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)の2名でフィニッシュを目指す photo:Satoru Kato
残り2周、先頭集団で入部がアタック。勝負所と決めていたという登りの入り口前から加速し、他の3名を一気に離して最終周回に入っていく。バラバラになった3名のうち、山本が単独追走して入部に追いつくと、2人は協調して残り1kmへ。最後の登り区間に入ると、入部が山本を振り切って残り100mに姿を現す。前日が母親の命日だったという入部は、2019年の全日本選手権で優勝した時と同じように、両手人差し指を天に向けてフィニッシュラインを越えた。

山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)を振り切った入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)が後方を確認する山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)を振り切った入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)が後方を確認する photo:Satoru Kato
入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)が優勝入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)が優勝 photo:Satoru Kato
「今日は僕にとって『第2の地元』のレース。トレーニングで走ることもあるコースなので、逃げて勝負したいと考えていました。逃げのメンバーはみんな強かったので綺麗に回せて楽しかったですね」と話す入部。かすみがうら市に近いつくば市に拠点を置く弱虫ペダルサイクリングチームにとってホームレースと言える大会で、入部はチームにJプロツアー初優勝をプレゼントした。

「最終戦で総合優勝争いの思惑もあるので、僕が逃げてもマトリックスは無理に追わないのではないかと予想していました。飛び出してみたら小森選手が反応してきたけれど、山本選手と平井選手がついて来て逃げが容認されました。そこからはひたすら協調して、『漢気』の長引き合戦のようになっていました。それでも後半には愛三工業がペースを上げてくるだろうと思っていたので、最後どれだけペースを上げ直せるかが勝負になるだろうと考えていました」

表彰式表彰式 photo:Satoru Kato敢闘賞は山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)敢闘賞は山本哲央(チームブリヂストンサイクリング) photo:Satoru Kato

「終盤にタイム差が一気に縮まった時はヤバイと思いましたが、どこまで我慢比べ出来るかが勝負と逃げの中で共有出来ていたので、諦めずにペースを上げました。そしたら一気に1分まで差が開いたので、そこからは4人での勝負に切り替えました。

最後は山本選手と2人になりましたが、一騎打ちは何度やってもワクワクしますね。後ろから平井選手が追ってきていたので牽制せず、登りの力勝負でなんとか先着できました」と、レースを振り返る。

1週間後に全日本選手権を控え、「これがチャンピオンジャージを来て走る最後のレースになるかもしれない」と入部は言うが、手放す気持ちは無い。「やはり(チャンピオンジャージは)失いたくないし、もう一度勝負して勝って着たい。全て出し切って終われればと思っています。至れり尽くせりのサポートをして頂いて、万全な状態で全日本に臨めると思うので、2連覇を目指します」と、宣言した。
Jプロツアー最終戦 かすみがうらロードレース 結果(105.6km)
1位入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)2時間28分47秒
2位山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)+6秒
3位平井光介(エカーズ)+34秒
4位小森亮平(マトリックスパワータグ)+1分5秒
5位岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)+1分23秒
6位フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)+1分24秒


ホセ・ビセンテ・トリビオが個人総合優勝 マトリックスパワータグが3連覇

2021年Jプロツアー個人総合優勝のホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ、右)と、U23個人総合優勝の山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)左はかすみがうら市の坪井市長2021年Jプロツアー個人総合優勝のホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ、右)と、U23個人総合優勝の山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)左はかすみがうら市の坪井市長 photo:Satoru Kato
Jプロツアーは2021年シーズンの全日程を終了。ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)が2017年以来、通算5度目となる個人総合優勝を決めた。マトリックスパワータグはチーム総合優勝とあわせて2019年以来3年連続のダブルタイトルを達成した。

マトリックスパワータグのマークを従えて5位でフィニッシュする岡本隼(愛三工業レーシングチーム)マトリックスパワータグのマークを従えて5位でフィニッシュする岡本隼(愛三工業レーシングチーム) photo:Satoru Kato2019年以来3年連続で個人・チームのダブルタイトルを獲得したマトリックスパワータグ2019年以来3年連続で個人・チームのダブルタイトルを獲得したマトリックスパワータグ photo:Satoru Kato

シーズン終盤に追い上げを見せた岡本隼(愛三工業レーシングチーム)が総合2位。トラック世界選手権のため最終戦不在となったものの、今季3勝した今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)が総合3位となった。

なお、Jプロツアーを含む各クラスタの総合表彰式は、後日改めて行われる。


その他結果

女子 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)を先頭に霞ヶ浦沿いを行く集団女子 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)を先頭に霞ヶ浦沿いを行く集団 photo:Satoru Kato女子 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が優勝女子 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が優勝 photo:Satoru Kato

女子 結果(43.2km)
1位唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)1時間13分44秒
2位安藤沙弥(フィッツ)+1分47秒
3位望月美和子(ORCA CYCLING TEAM)+5分3秒
E1優勝 前田凌輔(ORCA CYCLING TEAM)E1優勝 前田凌輔(ORCA CYCLING TEAM) photo:Satoru KatoE2優勝 小林崇(オッティモ)E2優勝 小林崇(オッティモ) photo:Satoru Kato
E1 結果(57.6km)
1位前田凌輔(ORCA CYCLING TEAM)1時間24分13秒
2位馬場慶三郎(埼玉ユース自転車競技部)+21秒
3位塩澤 魁(ORCA CYCLING TEAM)+1分7秒
4位瀬戸口瑛(Avenir Yamanashi Yamanakako)+1分8秒
5位石橋利晃(湾岸サイクリング・ユナイテッド)+1分8秒
6位渡辺耶斗(Team FITTE)+1分9秒
E2 結果(43.2km)
1位小林 崇(オッティモ)1時間3分53秒
2位佐々木友輔(サイクルフリーダム・レーシング)+4秒
3位安宅将貴(湾岸サイクリング・ユナイテッド)+5秒
4位大森虹亮(BMレーシングZUNOW)
5位増子悠樹(那須ハイ-りんどう湖レーシングチーム)+6秒
6位齋藤友一(SPADE・ACE)
E3 結果(43.2km)
1位横矢 峻(BMレーシングZUNOW)1時間2分30秒
2位佐藤裕太(TEAM YOU CAN)+7秒
3位清水大地(Honda栃木)+46秒
4位古谷朋一(湾岸サイクリング・ユナイテッド)
5位石井 望(LINKVISION GIRASOLE CYCLING)+51秒
6位松本 輝(作新学院大学)

text:Satoru Kato
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