カイア・シュミット(アメリカ)と共に飛び出し、逃げ切った末のスプリントで勝利したゾーイ・バックステット(イギリス)が女子ジュニアの新世界チャンピオンに。2004年パリ〜ルーベ覇者の娘がアルカンシエルを掴んだ。



朝日差し込むルーヴェン市街地の周回サーキット朝日差し込むルーヴェン市街地の周回サーキット photo:CorVos
ベルギーはフランドル地方で開催されているロード世界選手権のロードレース競技は2日目。そのオープニングカテゴリーとなる女子ジュニアロードレースは、男子ジュニアレースでも使われたルーヴェン市街地の周回サーキット(1周回に登りが4箇所)を5周回する75kmレース。2時間弱のレースの末に、同カテゴリーの新世界チャンピオンが決定した。

37カ国から集結した2003年と2004年生まれの112名が朝日眩しいルーヴェンを8時15分にスタート。道幅が増減を繰り返し、タイトコーナーが続く旧市街地区間では序盤から小規模落車が連続した。集団前方ではオランダやイギリスといった強豪国がハイペースを刻んだため、このレースで逃げらしい逃げは終盤まで生まれなかった。

レースが動いたのは2周目の登坂「ウインペルス(登坂距離360m/平均7.98%/最大9%)」だった。イギリスが猛チャージを仕掛け、後方では登坂入り口の直角コーナーで落車分断が起きたことでアメリカやイギリス、ドイツ、オランダが複数メンバーを送り込んだ14名の精鋭グループが先行。逃げ切りも現実味を帯びる逃げはやがて引き戻されたものの、イギリスは攻めの姿勢を崩さなかった。

逃げるゾーイ・バックステット(イギリス)とカイア・シュミット(アメリカ)逃げるゾーイ・バックステット(イギリス)とカイア・シュミット(アメリカ) photo:CorVos
オランダやベルギー率いる追走集団。ペースを上げることができなかったオランダやベルギー率いる追走集団。ペースを上げることができなかった photo:CorVos
同じ「ウインペルス」で3日前の女子ジュニア個人タイムトライアルで2位に入ったゾーイ・バックステッド(イギリス)が踏み、そのカウンターアタックでフローラ・パーキンス(イギリス)が先行。度重なるアタックにメンバーが絞られてゆく中、もう一度バックステッドがアタックを仕掛けた。

残り32km地点でカイア・シュミット(アメリカ)と共に飛び出したバックステッドはアタックを継続し、すぐさま20秒差を稼ぎ出す。呼吸を整えた追走グループは人数を揃えていたものの、バックステッドに勝負を託したイギリスがローテーションを撹乱したためリズムが揃わない。先行2人との差は30秒、40秒、そして1分と拡大する一方だった。

会話をしながらペースを刻む2人が逃げ切りを確定させ、最終周回に入って一騎打ちがスタート。体格に勝るバックステッドが何度もアタックを繰り返したものの、9月のジュニアのトラック世界選手権で金(エリミネーション)を含む複数個のメダルを獲得したスピード自慢のシュミットは食らいついて離さない。こうして勝負は2人のマッチスプリントへ。

カイア・シュミッド(アメリカ)を下し、ゾーイ・バックステット(イギリス)が世界チャンピオンにカイア・シュミッド(アメリカ)を下し、ゾーイ・バックステット(イギリス)が世界チャンピオンに photo:CorVos
肩と肩を付き合わせながらフィニッシュ前の緩斜面を登り、シュミット先行でスプリントが始まった。バックステットも即座に反応し、シュミットから僅かなリードを得てフィニッシュライン上でハンドル投げ。タイムトライアルで2位に終わった悔しさをロードレース優勝という最良の形で晴らした。

「本当に言葉が見つからない」と優勝者インタビューに答えたバックステッドは、2004年パリ〜ルーベ覇者マグナス・バックステッド(スウェーデン)に、1998年イギリス女子チャンピオンのメーガン・ヒューズを母にもつサラブレッド。姉エリノアはトレック・セガフレードのメンバーとして活動中であり、バックステッドファミリーとしてアルカンシエルは初めて。イギリスが世界選手権女子ジュニアレースで勝つのは2012年のルーシー・ファンデルハール(旧姓ガーナー)以来だ。

ロード世界選手権2021女子ジュニアロードレース表彰台:2位シュミット、1位バックステッド、3位リードマンロード世界選手権2021女子ジュニアロードレース表彰台:2位シュミット、1位バックステッド、3位リードマン photo:CorVos
バックステッド家に初の世界タイトルをもたらしたゾーイ・バックステッド(イギリス)バックステッド家に初の世界タイトルをもたらしたゾーイ・バックステッド(イギリス) photo:UCI
「逃げ続けることだけを考えていた。3人のチームメイトが追走グループの中にいることを知っていて、彼女たちがリードを広げてくれるだろうと思っていた。タイム差が30秒を超えた時点でシュミットと一緒にタイム差を維持できると確信。彼女と最終周回まで逃げて、スプリントで勝負しようと話していた。自分の成し遂げたことが信じられない。おそらく今までで一番きついレースだった」とバックステッドは振り返っている。
ロード世界選手権2021女子ジュニアロードレース結果
1位ゾーイ・バックステット(イギリス)1:55:33
2位カイア・シュミット(アメリカ)
3位リンダ・リードマン(ドイツ)0:57
4位イリース・ウィーエン(オランダ)
5位マカイラ・マクファーソン(アメリカ)
6位ミリー・カズンズ(イギリス)
7位マリス・ファンホーフ(ベルギー)
8位エグランティーヌ・レイエ(フランス)
9位エレオノラ・キアボッコ(イタリア)
10位ナインチェ・ギュース(オランダ)
text:So Isobe
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