その強さは共に圧倒的。女子チームパーシュートでドイツが予選から全レース世界記録という驚異的な走りで金メダル。男子チームスプリントでは世界最強を誇るオランダが決勝戦でイギリスを下した。



女子チームパーシュート:全レース世界新記録樹立のドイツが圧勝

女子チームパーシュート 圧倒的な走りで勝利したドイツ女子チームパーシュート 圧倒的な走りで勝利したドイツ photo:CorVos
女子チームパーシュート 世界新記録を叩き出して優勝したドイツ女子チームパーシュート 世界新記録を叩き出して優勝したドイツ photo:CorVos女子チームパーシュート 決勝戦で敗れたイギリスは銀メダル女子チームパーシュート 決勝戦で敗れたイギリスは銀メダル photo:CorVos


女子チームパーシュートでのドイツチームの強さは圧倒的だった。女子ロードレースに出場し6位に入ったリサ・ブレナウアー、リサ・クライン、フランツィスカ・ブラウセ、ミーク・クローガーというメンバー構成で臨み、前日予選で世界新記録をマークしたドイツは、イタリアと対戦した第1ラウンドで4分06秒159を叩き出してタイムを更新。波に乗った状態でイギリスとの決勝戦を迎えた。

最初の1km時点でイギリスを1秒316上回り、その後もペースを落とすことなくリードを広げ続けたドイツ。1000mから2000mまでを58秒992、2000mから3000mまでを59秒522、最後の1000mで更にペースアップし58秒886という目覚ましいスピードで駆け抜け、第1ラウンドでのタイムを2秒近く縮める4分04秒242を叩き出した。

女子チームパーシュートで優勝したドイツ 左からブレナウアー、ブラウセ、クローガー、クライン女子チームパーシュートで優勝したドイツ 左からブレナウアー、ブラウセ、クローガー、クライン photo:CorVos
女子チームパーシュート表彰台 2位イギリス、1位ドイツ、3位アメリカ女子チームパーシュート表彰台 2位イギリス、1位ドイツ、3位アメリカ photo:CorVos
イギリスも東京2020オリンピック前まで保持していた世界記録に迫る走りものの、ドイツには6秒以上届かず敗退。ドイツが予選から全てのレースで世界記録を叩き出すという圧倒的なレース運びで金メダルを獲得した。また、銅メダルは3-4位決定戦でカナダを破ったアメリカの手に渡っている。



男子チームスプリント:最強オランダが狙い通りの金メダル

トラック競技2日目、チームスプリント男子の予選から決勝が行われたトラック競技2日目、チームスプリント男子の予選から決勝が行われた (c)CorVos
男子チームスプリント 大会を通して五輪記録を更新し続け、金メダルに輝いたオランダ男子チームスプリント 大会を通して五輪記録を更新し続け、金メダルに輝いたオランダ (c)CorVos男子チームスプリント 好調な走りで銀メダルを獲得したイギリス男子チームスプリント 好調な走りで銀メダルを獲得したイギリス (c)CorVos

勝利を喜ぶハリー・ラブレイセン(オランダ)勝利を喜ぶハリー・ラブレイセン(オランダ) (c)CorVos
男子チームスプリントでは五輪記録が目まぐるしく更新された。予選ではオランダが平均64.081km/hを叩き出し、五輪記録の42秒134をマーク。0.101秒差と非常に僅差のタイムを出したイギリスは2位となり、オーストラリアとフランスという順で予選を通過することに。

第1ラウンドでは、対ドイツに臨んだ予選2位のイギリスが41秒829(64.549km/h)がオランダを上回るタイムで決勝に勝ち上がるが、続く対ポーランドのオランダが41秒431(五輪記録を更新、65.169km/h)でさらなる強さを見せつけた。

今大会好調のオランダ対イギリスの決勝では、オランダが再び五輪記録を更新する走り(41秒369、65.266km/h)を見せ金メダルに輝いた。3-4位決定戦はオーストラリアを下したフランスが勝利し、銅メダルを獲得した。

オランダが五輪記録41秒369のタイムでチームスプリントを制したオランダが五輪記録41秒369のタイムでチームスプリントを制した (c)CorVos
女子チームパーシュート決勝
順位 国名 タイム 平均スピード
1位 ドイツ 4:04.242 58.958km/h(世界記録)
2位 イギリス 4:10.607 57.460km/h
3位 アメリカ 4:08.040 58.055km/h
男子チームスプリント決勝
順位 国名 タイム 平均スピード
1位 オランダ 41.369 65.266km/h(オリンピック記録)
2位 イギリス 44.589 60.553km/h
3位 フランス 42.331 63.783km/h