ワロニー2日目の集団スプリントでファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ)が勝利した。生死を彷徨った事故から1年弱。「たくさんの人に感謝しないといけない」と感謝を綴っている。



ワロニー2日目の集団スプリントを制したファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ)ワロニー2日目の集団スプリントを制したファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ) (c)www.trworg.be
「たくさんの人に感謝しないといけない。僕のガールフレンド、僕の家族、ドクターとそのチーム。彼らなしでは為し得ない成功で、彼らの勝利でもある。このチームメンバーであること、そしてあり続けられることを本当に嬉しく思う。僕たちは共にこのカムバックに力を尽くし、成功させてみせたんだ」。

命すら危ぶまれたツール・ド・ポローニュ第2ステージの落車事故から1年弱、長く険しい治療とリハビリを続けてきたファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ)は、待望の勝利を涙を流しながらチームメイトと共に喜んだ。

勝利を噛みしめるファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ)勝利を噛みしめるファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ) (c)Deceuninck-QuickStep/Getty Images
ヤコブセンが勝利したのはベルギーで開催中のツール・ド・ワロニー(UCI2.Pro)第2ステージ。ドイツやベルギーを襲った大洪水によってキャンセルが危ぶまれたものの、急遽フランダース東部のリンブルフ州にあるゾルダーサーキットを30周するコースが採られ、ヤコブセンは集団スプリントでフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)を抑え勝利した。

「落車からここまでとても長い復帰への道のりだったことを考えるとエモーショナルだ。特に今日は家族が来てくれて、僕が愛すること、そして勝利を見せることができたんだ。ここ数ヶ月間は一歩一歩歩み、時には伸び悩むこともあったけれど自分自身を信じて戦い続けてきた。ここまで何度も勝利してきたけれど、スプリントし、そして勝てたことは大きな安堵だった」。

ヤコブセンの勝利は事故前日のツール・ド・ポローニュ第1ステージぶり。また、このワロニー初日にはヤコブセンの落車事故を引き起こしたディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)も勝利を挙げていた。

text:So Isobe

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