セッレイタリア NOVUS EVO BOOST　装いを新たにしたウェーブ形状のロードサドル

120年以上の歴史を誇るセッレイタリアが、NOVUS EVO BOOSTという新型をリリースする。NOVUSシリーズに共通する曲線的なディティールや幅広な座面を活かしつつ、デザインや設計をガラリと変化させた新モデルとなっている。

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セッレイタリア NOVUS BOOST EVO KIT CARBONIO SUPERFLOW（左）、FEC ALLOY（右）
フェラーリとのコラボモデルをリリースするなど90年代から人気を集めたモデルのNOVUS。一時期ラインアップには乗らない時期もあったが、2015年にその当時の最新トレンドを踏まえたモデルとして復活を遂げていたサドルだ。

現在、セッレイタリアのラインアップには様々なモデルのBOOSTというショートノーズバージョンがリリースされているが、BOOSTの先駆けとなったのもNOVUSだ。そんなNOVUS BOOSTがモデルチェンジとなり、NOVUS EVO BOOSTという新型となる。

緩やかにウェーブした座面形状にアップデートされている
NOVUSといえば座面を緩やかにカーブさせ、着座時の安定性と快適性を高めたモデル。今作ではその趣きを踏襲したブラッシュアップバージョンだ。見た目のウェーブは緩やかになっているが、実際に触ってみるとはっきりとウェーブしてることがわかる形状のサドルに仕上げられている。またNOVUSのデザイン面で特徴的だったのはノーズが割れた設計だったが、EVOでは一般的な形状になっている。ノーズの幅が非常に広いため、前乗りでもしっかりと腰を支えてくれそうだ。

サドル中央に穴が開くスーパーフローデザインが採用されており、局部への圧迫も心配が少ない。ショートノーズやウェーブした形状と相まって、深い前傾で前乗りポジションをするライダーにフィットしそうだ。ベースの上にパッドを接着し、クッションの性能を活かす設計も採用されている。

idmatchはL3という幅広かつ前傾が深い人向けのカテゴリだ サドル幅が7cmとなる部分にBRPというマークが施されている

パッドはベースに接着する固定方法が採用されている 新たなベースとパッドとされた新型のNOVUS EVO

今回紹介するのはハイエンドモデルのKIT CARBONIOと通常モデル。KIT CARBONIOはその名の通りカーボン製のシェルとレールを採用したハイエンドモデル。このレールは通常版より10mm長く作られており、ポジションの幅が広いことが特徴だ。もちろんカーボン製による軽量性は備えており、165gという重量を実現している。

通常版はカーボンを配合した高強度の鉄鋼合金の中空レールを採用したエントリーグレード。FLEX CONTROLというレール固定方法が採用されている独特な形状が特徴だ。

セッレイタリア NOVUS BOOST EVO KIT CARBONIO SUPERFLOW
セッレイタリア NOVUS BOOST EVO FEC ALLOY SUPERFLOW
パッドの固定方法もセッレイタリアの標準となっているベースの上に接着する方式だ。KIT CARBONIOと通常モデルでパッドの厚みが異なり、ベース部分の剛性が高いKIT CARBONIOのほうが厚みと柔軟性の高いパッドがあしらわれている。対して、通常モデルはしっかりと腰を支えてくれそうな硬さを備えている。

ベースにはBRPという印が施されており、ポジション出しが行いやすくなっている。BRPというのはidmatchの研究によって導き出された、多くのライダーの着座位置が集中する「サドル幅7cm」のポイントのこと。その幅7cmの箇所をマーキングすることで、実際にサドルに体重がかかる位置を視覚的に捉えやすくしている。サイズは145×248mmで、idmatchはL3の1種類の展開。

FEC ALLOYはFLEX CONTROLというサドルレールの仕様が採用されている リアは非常に独特な形状とされている

KIT CARBONIOの実測重量は166g FEC ALLOYの実測重量は250g

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セッレイタリア NOVUS BOOST EVO KIT CARBONIO SUPERFLOW
重量：165g
サイズ：145×248mm
レール素材：CarbonKeramic φ7×9mm+10mm
座面素材：Fibra-Tek
価格：37,400円（税込）

セッレイタリア NOVUS BOOST EVO SUPERFLOW
サイズ：145×248mm
レール素材：Fec Alloy φ7mm
座面素材：Soft-Tek
価格：8,250円（税込）