2010年6月6日、ツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.HC)第4ステージが行なわれ、土井雪広(日本、スキル・シマノ)はアシストに徹しながらもステージ16位に。ゴルカ・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル)がステージを穫り、マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ)が総合優勝に輝いた。

ISD・ネーリがコントロールするメイン集団ISD・ネーリがコントロールするメイン集団 photo:www.aotdl.com最終第4ステージは首都ルクセンブルクにゴールする149.5km。前半に4つのカテゴリー山岳を越え、後半にかけてルクセンブルク市内の周回コースを5周する。

レース序盤からセバスティアン・テュルゴー(フランス、Bboxブイグテレコム)やホルヘ・モンテネグロ(アルゼンチン、アンダルシア・カハスール)ら4名が逃げを試みたが、大きなリードを奪えないまま終盤の周回コースで吸収されてしまう。

大雨の中を走るリーダージャージのマッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ)大雨の中を走るリーダージャージのマッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ) photo:Cor Vosやがて雷を伴う雨が降り始め、周回コースは危険な状態に。レース主催者は最後の2周回を削除するとともに、ステージ成績を総合成績に反映させないことを決めた。

最終周回で飛び出したのは、リーダージャージを着るカラーラやゴルカ・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル)ら4名。

雨のスプリント勝負を制したゴルカ・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル)雨のスプリント勝負を制したゴルカ・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル) photo:Cor Vos最後はメイン集団を振り切った4名によるスプリントに持ち込まれ、イサギーレが優勝。ステージ3位のカラーラが総合優勝を決めた。

レキップ紙の中でカラーラは「フランク・シュレクやランス・アームストロングなどのビッグネームを下して総合優勝したなんて、本当に素晴らしい結果だ」と喜びのコメントを残している。カラーラの次戦はツール・ド・スイス。

総合表彰台、左から2位フランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)、優勝マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ)、3位ランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック)総合表彰台、左から2位フランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)、優勝マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ)、3位ランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック) photo:Cor Vos総合3位のアームストロングは同じくレキップ紙の中で「カリフォルニアでの落車から復活して、こうして5日間を走り終えたことに安心感を覚えている。フィーリングは良いが、まだ長距離の個人タイムトライアルや本格的な山岳コースを試せていない。ツール・ド・スイスでその2つをチェックすることになりそうだ」とコメント。総合2位のシュレクもスイス出場予定だ。

土井は「最終コーナーで攻めすぎてフロントホイール滑らせ、鉄のさくにぶつかって失速。雨でも攻めた結果だから仕方ない」とコメントしながらもステージ16位に入った。

ランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック)の左目の下には傷が残るランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック)の左目の下には傷が残る photo:www.aotdl.com土井はこの5日間、新人賞ジャージのアレクサンドル・ジェニエ(フランス、スキル・シマノ)のアシストに徹した。開幕前から体調不良を訴えていたが、終わってみれば総合25位。そのことに関しては本人も驚いている様子で、レース後のインタビューでも「強くなったかも」と、自分の成長を実感していた。

自分のブログの中で土井は以下のように語る。「今回のレースは一つの試練だったような気がします。辛い体調の中、結果を残したいけどチームの中にはエースが居るという葛藤の中で、最後までアシストに徹して自分の欲望を抑えて走りきったことが、自分をさらに次の段階にステップアップさせたように思います」。

土井は6月18日から3日間フランスで開催されるルート・ドゥ・スッド(昨年別府史之が山岳賞獲得)に出場する。「コンディションが上がっているから、このまま日本に帰国して調整しても良いけど、チームメンバーに怪我が多くてフランスレースへの出場が決まった。こればかりは仕方が無い。最終調整レースとして走ります」。土井は23日に帰国し、27日の全日本選手権に出場する予定だ。

レース展開はレキップ紙、ならびにガゼッタ紙より。

ツール・ド・ルクセンブルク2010第4ステージ結果
1位 ゴルカ・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル)            3h01'23"
2位 セルゲイ・イワノフ(ロシア、カチューシャ)
3位 マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ)
4位 スティーブ・オウアナー(フランス、スキル・シマノ)
5位 ジミー・アングルヴァン(フランス、ソール・ソジャサン)
6位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)
7位 サイード・ハド(フランス、Bboxブイグテレコム)
8位 フアンアントニオ・フレチャ(スペイン、チームスカイ)
9位 エドゥアルト・ヴォルガノフ(ロシア、カチューシャ)
10位 サイモン・ジェランス(オーストラリア、チームスカイ)
16位 土井雪広(日本、スキル・シマノ)

個人総合成績
1位 マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ)         17h43'21"
2位 フランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)            +01"
3位 ランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック)          +30"
4位 フアンアントニオ・フレチャ(スペイン、チームスカイ)           +34"
5位 セルゲイ・イワノフ(ロシア、カチューシャ)
6位 ビョルン・ルークマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ)           +35"
7位 アレクサンドル・ジェニエ(フランス、スキル・シマノ)           +39"
8位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック)           +50"
9位 グレゴリー・ラスト(スイス、レディオシャック)              +51"
10位 サンディ・カザール(フランス、フランセーズデジュー)          +52"
25位 土井雪広(日本、スキル・シマノ)                   +2'48"

ポイント賞
セルゲイ・イワノフ(ロシア、カチューシャ)

山岳賞
ホルヘ・モンテネグロ(アルゼンチン、アンダルシア・カハスール)

新人賞
アレクサンドル・ジェニエ(フランス、スキル・シマノ)

チーム総合成績
レディオシャック

(6月7日、一部修正しました。)

text:Kei Tsuji
photo:www.aotdl.com, Cor Vos

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