2021/03/07(日) - 09:56
「自信を持って挑めていた。この調子を1ヶ月持続することができる」と語るのは、クラシックレースとグランツールの主役たちによるオールスター決戦を制したマチュー・ファンデルプール。第15回ストラーデビアンケを上位入賞者たちの言葉で振り返ります。
1位 マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
ポガチャルやベルナルといった強力なクライマーも出場するこのストラーデビアンケは、世界で最も勝つのが難しいレースの一つ。ここまで総合系選手を含めた多くのチャンピオンが勢揃いするワンデークラシックは珍しい。前半から力をセーブして、後半の正しいタイミングでのアタックに備えていたんだ。勝負を仕掛ける場所が終盤に残っていると分かっていた。
ジュリアン(アラフィリップ)は終盤にかけて疲れていたし、実際に彼はもう脚に力が残っていないと告げてきた。いつも全開で引き続ける彼が先頭交代をスキップする姿を見て、嘘をついていないと感じた。エガン・ベルナルは登りを快調に走っていたものの、最後の登りは彼向きではなく自分向きだと分かっていた。調子は良かったし、自信を持ってレースに挑めていたけど、世界最強の2人を相手にどれだけ戦えるのか、実際に走ってみないと分からなかった。
来週ティレーノ〜アドリアティコに出場予定。そこでも勝利を狙っていくと同時に、ミラノ〜サンレモに向けて調子を整えたい。この調子を1ヶ月持続することができると思っている。
2位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)
いつでも勝ちたいと願っているけど、表彰台には満足している。全力を尽くしたので後悔はない。勝つために走った。でも今日はマチュー(ファンデルプール)が最も強かった。残り20km地点でアタックした時にマチューとファンアールトの間には脚の差があると感じた。調子は悪くなかったので集中して走り続けたけど、最後の登りではやはりマチューが最も強かった。次なる目標はティレーノ〜アドリアティコのステージ優勝だ。
3位 エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)
マチュー(ファンデルプール)とファンアールトが強力だったので、誰一人として飛び出すことはできず、誰もが終盤の勝負どころまで待ち続けた。チームとして戦略的に動くことができたけそ、最後は脚の差が勝敗を分ける展開に。ワンデーレースのスペシャリストではない自分がマチューと世界チャンピオンと一緒に表彰台に登るのは驚きだし、とても光栄に思う。次なる目標に向けてモチベーションが上がったし、自信を得ることができた。
4位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)
最後は力が足りなかった。4位という成績には満足しないといけない。調子は良いけど、まだ絶好調とは言えない状態。勝ちたかったけど今日は不可能だった。急勾配の登りでのアラフィリップとファンデルプールの連発アタックにただ反応できなかった。これまでもこれからもストラーデビアンケは世界で最も美しいレースであり、最も強い選手が勝った。
5位 トム・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
(セクター8の)モンテサンテマリエの手前でパンクしてしまうという理想的な展開ではなかったけど、プッチョがすぐにホイールを差し出してくれたので、そこまで力を使うことなくそのセクターが終わるまでに復帰することができた。エガン(ベルナル)が表彰台に登ることができて良かった。自分にはパンチ力が欠けていたけど、走りには満足しているし、とにかく楽しかった。
先頭グループの中で走りながら「めちゃくちゃクールだ」と考えていた。世界最高峰の他の6名と一緒に走るのはクールだった。正直言って、これ以上速く走ることができなかったので不満はない。あと少し経験を積んで、あと少し距離を乗り込めば、また勝負できると思う。
6位 ミヒャエル・ゴグル(オーストリア、クベカ・アソス)
今日は一日中ずっと調子の良さを感じていて、チームのサポートも素晴らしかった。チームスタッフを含め、事前の準備から、全てが完璧だった。トップ10に2人の選手を送り込むことができたし、チームの力を見せつけることができた。チームのパフォーマンスを誇りに思うし、とても満足している。
7位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
ずっとレースの前方でアクティブに展開できていたし、チームにとって良い1日だった。一番大事な動きに乗ることができていたけど、最後のグラベルセクターでファンデルプールがアタックした時、限界を迎えってしまった。その後も諦めずに前を追い続けたけど追いつかず。7位という結果には満足している。
11位 サイモン・カー(イギリス、EFエデュケーション・NIPPO)
スタートからずっとチームが自分のために働いてくれたので、プレッシャーはあったし、チームメイトたちを落胆させたくなかった。サポートとアドバイスを与えてくれたチームメイト、そして初めてのワールドツアーレースでチャンスを与えてくれたチームに感謝したい。持てる力を全て出し尽くして11位。楽しいレースだったし、初のワールドツアーレースとしては上出来だった。
57位 クイン・シモンズ(アメリカ、トレック・セガフレード)
ここまで楽しくレースを走ることができたのは久しぶり。チームとしての走りを誇りに思う。常に前方で展開できたけど、結果に結びつけることができなかったのが残念だ。
text:Kei Tsuji
1位 マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
ポガチャルやベルナルといった強力なクライマーも出場するこのストラーデビアンケは、世界で最も勝つのが難しいレースの一つ。ここまで総合系選手を含めた多くのチャンピオンが勢揃いするワンデークラシックは珍しい。前半から力をセーブして、後半の正しいタイミングでのアタックに備えていたんだ。勝負を仕掛ける場所が終盤に残っていると分かっていた。
ジュリアン(アラフィリップ)は終盤にかけて疲れていたし、実際に彼はもう脚に力が残っていないと告げてきた。いつも全開で引き続ける彼が先頭交代をスキップする姿を見て、嘘をついていないと感じた。エガン・ベルナルは登りを快調に走っていたものの、最後の登りは彼向きではなく自分向きだと分かっていた。調子は良かったし、自信を持ってレースに挑めていたけど、世界最強の2人を相手にどれだけ戦えるのか、実際に走ってみないと分からなかった。
来週ティレーノ〜アドリアティコに出場予定。そこでも勝利を狙っていくと同時に、ミラノ〜サンレモに向けて調子を整えたい。この調子を1ヶ月持続することができると思っている。
2位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)
いつでも勝ちたいと願っているけど、表彰台には満足している。全力を尽くしたので後悔はない。勝つために走った。でも今日はマチュー(ファンデルプール)が最も強かった。残り20km地点でアタックした時にマチューとファンアールトの間には脚の差があると感じた。調子は悪くなかったので集中して走り続けたけど、最後の登りではやはりマチューが最も強かった。次なる目標はティレーノ〜アドリアティコのステージ優勝だ。
3位 エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)
マチュー(ファンデルプール)とファンアールトが強力だったので、誰一人として飛び出すことはできず、誰もが終盤の勝負どころまで待ち続けた。チームとして戦略的に動くことができたけそ、最後は脚の差が勝敗を分ける展開に。ワンデーレースのスペシャリストではない自分がマチューと世界チャンピオンと一緒に表彰台に登るのは驚きだし、とても光栄に思う。次なる目標に向けてモチベーションが上がったし、自信を得ることができた。
4位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)
最後は力が足りなかった。4位という成績には満足しないといけない。調子は良いけど、まだ絶好調とは言えない状態。勝ちたかったけど今日は不可能だった。急勾配の登りでのアラフィリップとファンデルプールの連発アタックにただ反応できなかった。これまでもこれからもストラーデビアンケは世界で最も美しいレースであり、最も強い選手が勝った。
5位 トム・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
(セクター8の)モンテサンテマリエの手前でパンクしてしまうという理想的な展開ではなかったけど、プッチョがすぐにホイールを差し出してくれたので、そこまで力を使うことなくそのセクターが終わるまでに復帰することができた。エガン(ベルナル)が表彰台に登ることができて良かった。自分にはパンチ力が欠けていたけど、走りには満足しているし、とにかく楽しかった。
先頭グループの中で走りながら「めちゃくちゃクールだ」と考えていた。世界最高峰の他の6名と一緒に走るのはクールだった。正直言って、これ以上速く走ることができなかったので不満はない。あと少し経験を積んで、あと少し距離を乗り込めば、また勝負できると思う。
6位 ミヒャエル・ゴグル(オーストリア、クベカ・アソス)
今日は一日中ずっと調子の良さを感じていて、チームのサポートも素晴らしかった。チームスタッフを含め、事前の準備から、全てが完璧だった。トップ10に2人の選手を送り込むことができたし、チームの力を見せつけることができた。チームのパフォーマンスを誇りに思うし、とても満足している。
7位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
ずっとレースの前方でアクティブに展開できていたし、チームにとって良い1日だった。一番大事な動きに乗ることができていたけど、最後のグラベルセクターでファンデルプールがアタックした時、限界を迎えってしまった。その後も諦めずに前を追い続けたけど追いつかず。7位という結果には満足している。
11位 サイモン・カー(イギリス、EFエデュケーション・NIPPO)
スタートからずっとチームが自分のために働いてくれたので、プレッシャーはあったし、チームメイトたちを落胆させたくなかった。サポートとアドバイスを与えてくれたチームメイト、そして初めてのワールドツアーレースでチャンスを与えてくれたチームに感謝したい。持てる力を全て出し尽くして11位。楽しいレースだったし、初のワールドツアーレースとしては上出来だった。
57位 クイン・シモンズ(アメリカ、トレック・セガフレード)
ここまで楽しくレースを走ることができたのは久しぶり。チームとしての走りを誇りに思う。常に前方で展開できたけど、結果に結びつけることができなかったのが残念だ。
text:Kei Tsuji
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