軽すぎず、重すぎず、高価すぎず、安すぎず。デザインだってこなれているし、何よりAETHERと同じMIPS SPHERICAL(スフェリカル)構造は、いざという時の安心材料になってくれる。ジロの新ミドルグレードヘルメット、HELIOS SPHERICALを試した。



ジロが贈るSPHERICAL構造のセカンドモデル「HELIOS SPHERICAL」ジロが贈るSPHERICAL構造のセカンドモデル「HELIOS SPHERICAL」 photo:So Isobe
「あれ。これ、意外といいかもしれない」。箱から取り出して現物を見てみると、ミドルグレードなのにダサくない、シュッとしたフォルムがなかなかどうして悪くない。

もちろんAETHERのような、大胆でグラマラスな(ハイエンドらしい)フォルムこそ少々影を潜めているものの、HELIOSに「ザ・セカンドグレード」たる安っぽさは感じない。それどころかよく目をこらしてみれば、黒一色だと思っていたカラーが実は、ガンメタリックとの塗り分けになっていたり、泥しぶきのようなグラフィックが入っていたりする。こういったデザインは流石ジロだな、と思う。

全体的なデザインはAETHERを受け継ぐ全体的なデザインはAETHERを受け継ぐ photo:So Isobe
後ろ側のデザインはAETHERと瓜二つ後ろ側のデザインはAETHERと瓜二つ photo:So Isobe二重シェルのSPHERICAL構造が見て取れる。2層がずれることで衝撃を逃すシステム二重シェルのSPHERICAL構造が見て取れる。2層がずれることで衝撃を逃すシステム photo:So Isobe


昨年11月に完全新作として発表されるや否や、好評を博しているというHELIOS SPHERICAL(ヘリオス スフェリカル)。そのキモは従来ハイエンドのAETHERのみに搭載されてきた「MIPS SPHERICAL」を、ミドルグレードとして初めて落とし込んだことにある。

MIPSを進化させたSPHERICALとは、2重の可動式シェルが前後左右にズレることで落車時の衝撃を受け流すシステム。やや重量が増すデメリットこそあれど、シート状のMIPSに対して30%もの衝撃吸収性向上という数値は、「もしも」を守るヘルメットとしてこれ以上ないメリット。ヘルメットブランドの中でいち早くMIPSを導入するなど、安全対策に注力してきたジロだけに、これの有る無しは、購入時の大きな動機付けになる。

さりげなく入る塗り分けやデザインさりげなく入る塗り分けやデザイン photo:So Isobe
ただし、ただし、唯一惜しむらくは、現時点でアジアンフィットがなく、国内流通は欧米人に合わせたグローバルモデルのみであるということ。それでも実際に被ってみると(筆者は完全な欧米頭)、アジアンフィットほどではないにせよ、AETHERのグローバルフィットよりも帽体がやや丸いことに気づいた。他のスタッフにも被らせてみると、無理なく使えそう、という声も上がる。フィッティングが重要であるヘルメットだけに、ぜひ一度、GIRO STUDIO TOKYOなど全国各地のショップで試着をおすすめしたいと思う。

重心バランスが良く、深い前傾姿勢でも必要以上に重さを感じない重心バランスが良く、深い前傾姿勢でも必要以上に重さを感じない photo:Kenta Onoguchi
いざライドに連れ出して気づいたのは、ベンチレーションホールがAETHERよりも小さいのに、ほぼ同等のクーリング性能があるように感じたこと。ヘルメットと頭の間の空気の通り道が狭いけれど、空気の「抜け感」が予想を良い意味で裏切ってくれる。冬場のテストだったが、例えば峠の下りでスピードを出していると、ヘルメットの下にキャップをかぶりたくなるほど冷えた。つまりHELIOS SPHERICALは、見た目以上に通気性の良いヘルメットだ。

もちろんヘルメットは軽くあるべきだ。重たいヘルメットは首周りが疲れるし、それは距離を重ねるたびに、倍々ゲームのごとく集中力を失わせてしまう原因にもなる。しかし安全性を重視するジロは、2009年にデビューさせたPROLITE(Mサイズで200g切り)を最後に軽量化戦争から一歩距離を置き安全性向上に務めてきた。

HELIOSの重量はMサイズで270g。しかしいざ被ってみると、数字ほど重たさが目立たなかった。その理由は多分、筆者が普段使用しているAETHERと同じく重量バランスに優れているからで、深いクラウチングポジションでずり下がってくることもなれけば、凹凸路面を飛ばした時にあまり首に"くる"こともない。「良いところ」に収まっているせいか、決して超軽量というわけでもないのに、重さを感じさせないバランスがとても良い。

グラベルに連れ出してみる。AETHERよりリーズナブルだけに、気兼ねなく使えるグラベルに連れ出してみる。AETHERよりリーズナブルだけに、気兼ねなく使える photo:Kenta Onoguchi
アイウェアは外側のベンチホールに収めるのが吉(ただしアイウェアは少し広げる必要がある)アイウェアは外側のベンチホールに収めるのが吉(ただしアイウェアは少し広げる必要がある) photo:Kenta OnoguchiダイヤルはAETHERよりもノッチが細かく高級感あるタッチにダイヤルはAETHERよりもノッチが細かく高級感あるタッチに photo:Kenta Onoguchi


AETHERと比べたデメリットを強いて挙げるとすれば、アイウェアドックがなく、アイウェアが不必要なタイミングで差し込みづらいこと。安定する場所としては一番外側なのだが、アイウェアをぐっと広げる必要があるため、アイウェアの痛みが気になるのであれば、耳に後ろ向きに掛けたり、あるいはジャージの襟に挿しておくのがベターかもしれない。

ジロの公式ホームページを見ていると、HELIOSのイメージカットの大半がグラベルユースであることに気づいた。未舗装路を走るグラベルライドは、(絶対的なスピードが低いにせよ)落車でヘルメットを凹ませる可能性が高まるし、森のシングルトラックを走ればどうしたって枝傷がつく。そういう時に理想的なヘルメットとは?と考えたとき、その答えは「気兼ねなく買える価格で、安全性が高いもの」に行き着くはずだ。AETHERより1万円ロープライスなHELIOSであれば、ある程度(決して安価ではないにせよ)使い倒せるし、安全性はSPHERICAL構造によってお墨付きだ。

収まりが良く、こなれたデザインがちょうど良い収まりが良く、こなれたデザインがちょうど良い photo:Kenta Onoguchi
デザインと重量、そして価格のバランスが良く、高い安全性を誇るHELIOS SPHERICALは、ロードライドはもちろんグラベルライド、通勤通学、トレーニングに至るデイリーユースに最適なヘルメットだと言える。グローバルフィットの帽体に頭が合いさえすれば、常に手元に置いておきたい飾らないアイテムだと思った。



ジロ HELIOS SPHERICAL 
サイズ : S 51-55cm、 M 55-59cm、 L 59-63cm
    ※グローバルフィットのみ(アジアンフィットではありません)
カラー : Matte Black Fade、 Matte White / Silver Fade、Matte Black / Red
重量:270g(Mサイズ)
価格 :29,800円(税抜)


text&photo:So Isobe
photo:Kenta Onoguchi
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